日陰の小道

土地 Tap:Green を加える。

名作日常アニメ感想語り 第2回『フレームアームズ・ガール』 ロボットと人間の交流から感情のあり方を問う

久々に好き勝手に日常アニメを語っていくこの記事、今回はわりと最近の2017年春に放送した『フレームアームズ・ガール』を語っていきたい。ぱっと見であざとい美少女ものと侮ることなかれ、ロボットという存在を通じて人のあり方を浮き彫りにしたSFチックな面白さもあるのだ。もちろんシンプルにキャッキャウフフな日常アニメとしても安定感があるのだが。ということで、まずは簡単な内容の紹介を。
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フレームアームズ・ガールはプラモデルが元の商品。現実と同様、人間とのこのサイズ差も魅力の一つだ。

  • 小さなロボット少女との交流と愉快な毎日
  • 日常とバトルの中で描かれた「"感情"の物語」
  • ロボットと人間、違うところと違わないところ
  • 伝播してゆく感情と、変わってゆく世界
  • プラモデルのアニメとしてのフレームアームズガール
  • 好きなエピソード 第8話 『決起集会 / 秋に呼ばれて…』
  • 超勝手に似たものを感じる音楽アルバム紹介『Here's Where The Strings Come In / Superchunk
    • トラック
    • CD解説
  • ということで
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映画『バトルシップ (2012:米)』 感想

もうちょっとブログの更新頻度を上げたいのだが、どうにも個人的にカロリーの高い内容ばかりになって一向に進まないので、もう少しカジュアルな話もしたいなあというところで、丁度B級!地上波放送!(ネットで)話題作!みたいな丁度いい映画を見たので感想でも書いてみる。自分は金ローは見れなかったのでAMAZONプライムなのだが(ネットの盛り上がりの波に乗れなくて悔しすぎたので金ロー終了後に見た)

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2017/07/08-09 THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 幕張公演(ライブビューイング・現地) 感想

幕張は唯一のLV+現地での参加。シンデレラのライブに初参加したのが3rd幕張ということもあり、気分が高まる(会場は違うけどね)

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ウサミン星出身の菜々さんに縁もゆかりもない千葉や幕張のことをこう言わせるのはおそらく3rdでまりえっPやサプライズを含めて両日参加だったからでしょうね……にくい演出ですね……いやはや……

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2017/06/24-25 THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 静岡公演(ライブビューイング) 感想

もう8月でもうすぐSSAとかいう時期で大変(ブログ自体もわりと)放置してしまったのだが、ようやく静岡公演の話を。のんびりと振り返りながらSSAへと記憶の整理をし、魂をさいたままで運ぼうと思う。

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2017年春期アニメの感想を殴り書く

時間が経つということはまことに早いものであって、アニメを消化していたり消化していなかったりする間にすっかり世間は次のクールへと移行してしまった。
波に乗れないのも残念だが、しかし前期の気になる作品を放置するのは更に残念……というわけでなんとか中途半端なものぐらいは完走した。スパイラルにならないように次クールも頑張って追いつくぞ! などと思いつつ春期の振り返りを。
並びは見終わった順。

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2017/06の一冊と一枚『フレームアームズ・ガール 可愛いってどういうこと? / 手島史詞』『Dog Man Star / Suede』

ヴゥゥァァァ……ア"マ"ゾン!(雨の日の挨拶)
梅雨だと言うのにあまり雨が降った気がしない今年の6月。
鬱陶しい雨がないのはいいのだが、鬱陶しくない季節になるわけでもないんだなこれが。
エアコンを効かせた瞬間だけ幸福になるの、人生の縮図という感じがする。

フレームアームズ・ガール 可愛いってどういうこと? / 手島史詞

(今日届いてまだ読めていません……)

すごーく今更感想を更新(8月)
アニメ3話の後あたり、マテリア姉妹が住み着きだしたあたりのお話。キャラクターの会話メインで日常ばなしをやる感じはアニメと地続きなノリ、媒体の違いもあってややテンポが悪いかな? というのとスティ子の鬱憤の溜まる描写が結構長くて思ったより気疲れしたなぁ、というのはあるものの、ラストで描かれた姉妹とスティ子の和解を描く上では必要な要素ではあるし、アニメに対するよい補完だったとは思う。
補完というと、文字媒体になったことで轟雷の心情や、FAガールと人間の認識の違いといったものはかなりわかりやすくなっている。「FAガールは涙を流せない」という話がちょいちょい挟まれたのは、アニメの展開を意識したものだろうな〜とニヤリ。
アニメ版のアッパーながらもそれとなくキャラクターの内面を匂わせるぐらいのノリが好きすぎたせいか、少々ウェットに傾けた本作品とは若干そりが合わなかったかな、という感じはあるものの、より作品への理解を深めることができたように思う。FAガールが少女の姿をしているのはマスターと愛し愛されるため、「可愛い」という幸福なことは理由なしに追求されるべきなのだ、というのは、まさに、まさに。

Dog Man Star / Suede

Dog Man Star

Dog Man Star

トラック

  1. Introducing The Band
  2. We Are The Pigs
  3. Heroine
  4. The Wild Ones
  5. Daddy's Speeding
  6. The Power
  7. Daddy's Speeding
  8. The Power
  9. New Generation
  10. This Hollywood Life
  11. The 2 Of Us
  12. Black Or Blue
  13. The Asphalt World
  14. Still Life

梅雨の時期にもピッタリなブレット・アンダーソンのねっとりボーカルの、日本のヴィジュアル系も影響を受けていそうな耽美的な空気感が特徴的なUKのバンドSuedeの2nd。
実を言うとStay Togetherが聞きたくて購入したのだが収録されていなかった。
まあしかしリサーチの大切さを学べたし、普通に気に入ったアルバムなので良かったと思う。
初期の中核メンバーのギタリスト、バーナード・バトラーの脱退前となった一枚らしいのだが、そのギターがまたねっとりボーカルに負けないぐらいの響きの太さを持ちながら絡みついて来るのが気持ちいい。
スミスのジョニー・マーをちょっと彷彿とさせるようなこのバッキングのバランス感覚は素直に好きだなあ……と思ってしまう。
アルバム中ではやや異色の明るさでもあるが、哀愁漂うポップソング『New Generation』がなんだかんだお気に入り。ラストのサビの「to you……」を繰り返すあたりから登ってきてアウトロでの力強いソロを奏でるギターが素直に好きすぎる。島村卯月Pだからというわけでもないが、しかし『We Are The Pigs』ではあるかもしれない。

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