日陰の小道

土地 Tap:Green を加える。

2017/06の一冊と一枚『フレームアームズ・ガール 可愛いってどういうこと? / 手島史詞』『Dog Man Star / Suede』

ヴゥゥァァァ……ア"マ"ゾン!(雨の日の挨拶)
梅雨だと言うのにあまり雨が降った気がしない今年の6月。
鬱陶しい雨がないのはいいのだが、鬱陶しくない季節になるわけでもないんだなこれが。
エアコンを効かせた瞬間だけ幸福になるの、人生の縮図という感じがする。

フレームアームズ・ガール 可愛いってどういうこと? / 手島史詞

(今日届いてまだ読めていません……)

すごーく今更感想を更新(8月)
アニメ3話の後あたり、マテリア姉妹が住み着きだしたあたりのお話。キャラクターの会話メインで日常ばなしをやる感じはアニメと地続きなノリ、媒体の違いもあってややテンポが悪いかな? というのとスティ子の鬱憤の溜まる描写が結構長くて思ったより気疲れしたなぁ、というのはあるものの、ラストで描かれた姉妹とスティ子の和解を描く上では必要な要素ではあるし、アニメに対するよい補完だったとは思う。
補完というと、文字媒体になったことで轟雷の心情や、FAガールと人間の認識の違いといったものはかなりわかりやすくなっている。「FAガールは涙を流せない」という話がちょいちょい挟まれたのは、アニメの展開を意識したものだろうな〜とニヤリ。
アニメ版のアッパーながらもそれとなくキャラクターの内面を匂わせるぐらいのノリが好きすぎたせいか、少々ウェットに傾けた本作品とは若干そりが合わなかったかな、という感じはあるものの、より作品への理解を深めることができたように思う。FAガールが少女の姿をしているのはマスターと愛し愛されるため、「可愛い」という幸福なことは理由なしに追求されるべきなのだ、というのは、まさに、まさに。

Dog Man Star / Suede

Dog Man Star

Dog Man Star

トラック

  1. Introducing The Band
  2. We Are The Pigs
  3. Heroine
  4. The Wild Ones
  5. Daddy's Speeding
  6. The Power
  7. Daddy's Speeding
  8. The Power
  9. New Generation
  10. This Hollywood Life
  11. The 2 Of Us
  12. Black Or Blue
  13. The Asphalt World
  14. Still Life

梅雨の時期にもピッタリなブレット・アンダーソンのねっとりボーカルの、日本のヴィジュアル系も影響を受けていそうな耽美的な空気感が特徴的なUKのバンドSuedeの2nd。
実を言うとStay Togetherが聞きたくて購入したのだが収録されていなかった。
まあしかしリサーチの大切さを学べたし、普通に気に入ったアルバムなので良かったと思う。
初期の中核メンバーのギタリスト、バーナード・バトラーの脱退前となった一枚らしいのだが、そのギターがまたねっとりボーカルに負けないぐらいの響きの太さを持ちながら絡みついて来るのが気持ちいい。
スミスのジョニー・マーをちょっと彷彿とさせるようなこのバッキングのバランス感覚は素直に好きだなあ……と思ってしまう。
アルバム中ではやや異色の明るさでもあるが、哀愁漂うポップソング『New Generation』がなんだかんだお気に入り。ラストのサビの「to you……」を繰り返すあたりから登ってきてアウトロでの力強いソロを奏でるギターが素直に好きすぎる。島村卯月Pだからというわけでもないが、しかし『We Are The Pigs』ではあるかもしれない。

youtu.be

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