日陰の小道

土地 Tap:Green を加える。

2017年春期アニメの感想を殴り書く

時間が経つということはまことに早いものであって、アニメを消化していたり消化していなかったりする間にすっかり世間は次のクールへと移行してしまった。
波に乗れないのも残念だが、しかし前期の気になる作品を放置するのは更に残念……というわけでなんとか中途半端なものぐらいは完走した。スパイラルにならないように次クールも頑張って追いつくぞ! などと思いつつ春期の振り返りを。
並びは見終わった順。

フレームアームズ・ガール

ありがとうフレームアームズ・ガール、最高のアニメをありがとう……。
f:id:cemetrygates1919:20170718002645p:plain
(別で感想記事を作成中……)

ようやく書きました……。
cemetrygates1919.hatenablog.com

ロクでなし魔術講師と禁忌教典

一話のラノベテンプレを逆手に取ったバカ展開から、2話で主人公の能力披露をしたあたりは結構ワクワクしたのだが、そこがピークだったかなという感じがあるのは惜しい。最終回も今後の展開のための伏線をばら撒きまくってとっ散らかった印象になってしまい、またアニメにおけるラスボスも結構急な登場だったため今ひとつ綺麗な終わりに感じなかったのは残念。
とはいえ主人公のグレン先生は愚直な熱血漢という感じでなかなか好感が持てたし、ヒロインの女の子も可愛い子揃いだったのでゆるいラノベアニメとして気楽に楽しめた作品だった。ちょっとすっきりしない終わり方からの二期やってくれてもいいのよ?
f:id:cemetrygates1919:20170717234733p:plain
ED好きだったんだけどあまり流れなかった気がする。やっぱり僕は白猫ことシスティことシスティーナ=フィーベルちゃん! 綺麗な王道ツンデレムーブでしょう。演技トーンが藤田茜さんの普段の話し方のトーンと近くてラジオなんかで聞くといい気分になれる。

武装少女マキャヴェリズム

個性的なヒロインと我が道を征く主人公のバトル+ラブコメアニメ。読めそうで読めないような大馬鹿展開を繰り出してくるのがとにかく楽しかった。「性行為現場の写真を捏造されたため、その自らの性器の状態を見せることで潔白を証明すべく、修正前の写真を奪おうとする」「主人公の重い過去回想のシーンに、度々トイレを我慢するヒロインのシーンをインサートする」なんて大真面目でやるアニメなかなかない……。
ヒロインであった天下五剣という学園屈指の実力者(らしい)集団も、単純なハーレムではなく戦友ポジションだったり師匠だったりと独自の立場を確立しており、キャラも立っていて良かった。バトルシーンも剣術流派などへの薀蓄を次々に垂れ流し、戦術や心理戦の駆け引きも魅せ、またヒロインと主人公のコミュニケーションという要素も孕み面白いものだったが、肝心のバトルの絵がちょっと毎回弱かったかなあというのは惜しい。
総合的には毎週非常に楽しく見ることができ、今期でもトップクラスにワクワクしていたアニメだった。原作も気になるところ。
f:id:cemetrygates1919:20170717235016p:plain
やっぱり僕はメインヒロインの鬼瓦輪ちゃん! ……と言いつつ因幡月夜さんもパワーが高くひれ伏しそうになる、など。
「ブ↑ルーレイ!」宣伝も良かったよね、CM部門では今期トップどころか歴代を狙える逸材。

ゼロから始める魔法の書

略称が「ぜかまし」だの「ゼロ魔」だのだったせいもあり、フフどんなバカラノベアニメが飛び出してくるのやら……と戦々恐々としていたが、蓋を開けてみるとなんだか王道のファンタジー作品であった。獣落ち(獣人)に魔女に人間という、各陣営が遺恨や差別を繰り広げ混沌とした世界において、さてどう収拾をつけたものかと見ていたが、魔法の全撤廃で収束を図るのは少々強引な力技かな……と思ったりも。まあ問題が綺麗さっぱり解決とはいかない、とは作中でも語られてはいたが。
獣人の傭兵と魔女の美少女ゼロちゃんの凸凹コンビは王道ながらもやっぱり良さがあった。すれ違いもしたもののなんだかんだの仲の良さには思わずニヤけてしまう。他キャラクターもゼロちゃん大好き13番に、意外と憎めない狼さんことホルデムと、なかなか面白い顔ぶれ。そんなこともあってかダークな世界観ながらもどことなくほんわかとした空気もあったのはいいのか悪いのかはわからないが、個人的には嫌いじゃない。OPとかめっちゃ明るいよね。
f:id:cemetrygates1919:20170717235107p:plain
魔女と獣落ち、違う存在だからこそ今寄り添っているという流れはとても美しいエンド。EDも含め、よい空気のアニメだった。

仮面ライダーアマゾンズ シーズン2

アニメではなく特撮ドラマ。更にTV放送でもなくて配信だったがこの春シーズン2が終了し、その直後ぐらいにファーストとまとめて一気見をした。特撮視聴歴……というと本当に幼少時まで遡ることになるので(ウルトラセブンカーレンジャーあたりが好きだった記憶)かなり新鮮な感じでの視聴となった。
特撮はアニメと違って実写ということもあり、元々影響を受けやすい人間だとは自負しているが結構現実が侵食された。ハンバーガーとかゆで卵を少し好んで食うようになった。人混みなんかに遭遇すると誰か1人ぐらいはアマゾン化してもよさそうな気がしたし、あの変身ベルトがあれば自分も仮面ライダーになれるような気がした。画面の彩度もガンガン落としてダークな雰囲気に染まったこの作品では、変身ベルトがひたすら玩具だったのは少し浮いているような気も初めはしていたが、しかしあのメカニカルなフォルムや動きには素直にロマンを感じてしまい、久しぶりに男の子の血が騒ぐという感覚を思い出した。

さてとにかくバイオレンスで、スリリングな展開とスピーディなバトルが楽しめる本作。「生きるということは他の命を喰らうということ」という苛烈な生の捉え方の上で、生きようともがく生物たちの生き様が胸を打つ。シーズン1はこうした人間の中にも潜む怪物性、一方で怪物(アマゾン体)のか弱さといったものを描写し、一体何が正義なのか、と視聴者に揺さぶりをかけながら人間というものを浮き彫りにしてゆく。最終的にアマゾン側でありながら「守ろうと」する水澤悠と人間側につきながら「狩ろうと」する鷹山仁、奇妙な対比のなかで各々の感情がぶつかりあう。この戦場において誰が「怪物」で誰が「人間」かが答えられる人はいるのだろうか。ただ皆「生きている」だけなのだ……。
f:id:cemetrygates1919:20170720031620j:plain決死の闘いを繰り広げる悠と仁。

続いてのシーズン2は更に凄惨で血みどろ(ゴア描写が大層パワーアップ!)なボーイ・ミーツ・ガールというどうしてそれとそれをくっつけた!? というますますハードコアな仕上がりに。「この世に生まれたことが消えない罪」などと歌うテーマソングを引っさげて、ありとあらゆる形での「親」と「子」の対立を描き、「生み出すこと」への罪深さを徹底的に叫ぶ。あまりの糾弾っぷりに脚本家が人類嫌いすぎやしないかと心配になったぐらいだ。ある程度ヒーローモノっぽい流れのあったシーズン1に比べてただひたすら怪物へと転がり落ちてゆくこちらの主人公:千翼の苦悩がなんとも辛い。それでも人間として生きたいと願う、ひどく哀れで、しかしあまりにも強い彼のその姿に心打たれる。たとえ罪にまみれた生であろうと、「生きたい」という叫びの尊さは何者も侵すことができない。そして怪物だと蔑まれてきた彼の生は、1人の怪物の少女を人間にしたのだ。
f:id:cemetrygates1919:20170720031631j:plain終盤、ネオの形態を選んでいることに千翼の想いが垣間見える気がする。

それにしても、非人間との対比から人間というものの本質を切り取り、そして人の感情によってそのありよう・捉え方が変わるのしたのは、「フレームアームズ・ガール」のスタンスとかなり共通している気がしない? って見た時期が近いせいか勝手に思っているのだが、どうでしょ皆様。

リトルウィッチアカデミア

前期から続く2クール作品。主人公であるアッコと、アーシュラ先生・ダイアナとの関係を伏線も回収しつつドラマチックに展開していったのは面白かったが、長かった言の葉集め編がちょっとダレたかな……というのが正直な感想。箒レースやスーシィ夢回の破天荒さは結構好きだったのだが、後半のロボット回なんかはバカバカしくありつつも、まだまだはっちゃけても良かったんじゃないかなという想いが。
各話を優等生的にまとめていくのにやや地味な印象はあったものの、最終回での大迫力のアクションシーンからの模範的な挿入歌の演出は素直に痺れたし、そこからの良い意味でこじんまりとしたエンドも美しかった。総合的には良いアニメだったなと思う。
ところで、アニメ業界のメタファー満載で作られたということらしい本作。魔法の衰退と科学の発展や、伝統のしがらみと新たな未来の形……など作中での問題がそのままアニメ業界に当てはまると思うと、やはりあちらも大変なのだなとしみじみ感じてしまう。もっと「ドッキドキーのワックワクー」なアニメでも良かったんじゃないかなと享楽的な自分は思ってしまうのだが、しかしテーマから考えるとこれこそが誠実な仕事なのだとそういうことかもしれない。
「信じる心があなたの魔法」、美しい言葉だが「魔法」ということへの過酷さもまた感じる。願わくばアッコやダイアナのようにひたむきに夢を追い実現することができるひとが多く世に出てきますように。
f:id:cemetrygates1919:20170717235408p:plain
カオスなストーリーの中でスーシィの素顔がちょっとだけ見えるような8話大好き。普段はそんな素振りを見せないスーシィがアッコやロッテとの日々をよき思い出として記憶していることに胸が熱くなる。アッコとスーシィの出会いのシーンを「永遠にロングランね」と発言したことは一部界隈にあまりに大きな百合的な衝撃を残していった(自分調べ)また8話はオチも見事なんだよな。

シンデレラガールズ劇場

ファン待望のシンデレラガールズ劇場のアニメ化、略称しんげき。「えっ劇場化?」と勘違いされたり進撃神撃と同クールでやったりと何かと紛らわしいのは狙っているのか。内容としてはほんわかアイドル日常モノ、後半になると遊び心もアップして楽しいアニメだったが、いかんせんやはり5分は短い。尺的にも絵柄的にもかなりカロリーを抑えてコンテンツの隙間を埋めていくポジションの作品ということは理解した上で、ちょっと2015年の30分アニメが懐かしくなってしまうやつでもある。僕はあのアニメ信者なので褒めちぎる人間だけど、是非論争の残り香を感じるだけでうんざりするやつでもあるので、よしじゃあBD付属の26話のノリでまたTVシリーズをやりません? どうでしょう……。
まあそれはさておき、新たな総選挙でボイスが着いた面々も引っさげて2期が決定したのは喜ばしい。結構じゃんじゃんアイドルを出しても、「藍子の出番が……」みたいな声も上がっているし、カロリーの低さを活かして連発していただけるのは素直に歓迎したいところ。
f:id:cemetrygates1919:20170717235905p:plain
担当外だとセクギル回が最高にバカバカしくて好き。二期では堀裕子の他の劇場も、可愛くおバカな物が揃っているので期待したい。

ひなこのーと

オーソドックスかつ安定した雰囲気の日常系……なのだが日常系を軽く逸脱したレベルのお色気描写に驚く。ごちうさで攻めるなぁ~とか言っていた程度の認識だったので、前期のうららあたりから結構びっくりしたのだけれど、更に今クールでかなりラインを超えて攻めてきた感触だ。演劇が主題とはいえ基本的には演劇シーンよりも衣装シーンに数倍尺を割いていたのも正しい戦略だと思う。ただ中盤での部活での発表はなかなか気合を感じるもので、主人公のひなこの成長を実感できた。
絵的にもSDキャラなども活用しつつ、安定して可愛らしく様々な姿や表情を見せてくれた。キャラクターも皆いい子でふんわり百合風味もありつつ、という感じなので、美少女好きには無難にオススメできそうな一作。
f:id:cemetrygates1919:20170718000759p:plain
本編以上に更に攻めていたエンドカード。直球のエロスから変化球のフェチまで毎回趣向を凝らしたものが飛んできた……。

正解するカド

宇宙の外から来訪した「異方」の存在と、それに戸惑う人間のドラマが描かれた本作。「カド」という立方体をはじめとした、異邦からの物質の幾何学的なビジュアルが目を引く。
ストーリーでも各話での驚きの展開で視聴者の横っ面を殴りつつ、きっちりと開示した情報から納得できる塩梅に収めて来ているのには舌を巻いてしまった。最後まで視聴者の予想を裏切りつつ、かつそうしたサプライズ演出を本編の展開にも噛み合わせてきたのは最高にクール。終盤の流れは流石に結構賛否が別れたようだが。
人類において「爆発的に加速する進歩」と「自然な流れでの歩み」さてどちらが「正解」か? というのはなんとも言えない問題。世代を超え少しずつ積み上げてきたものこそが人間のあるべき強さであろうとした主人公側の意志は、改めて考えてみると最後の決着の方法にも活かされているように思う。一方で今は発展のアクセルを踏むべき時とした側の考えはあまり顧みられなかったような気もするが、作品的には主人公サイドの意見にに寄り添う形だったのかな。
一つの事象から更なる情報や価値を見出す想像力こそが人類の長所、と捉えることも王道の人間賛歌的メッセージ。ザシュニナがそういった価値観に気がつけたのも、またラストの人類の小さき新たな一歩もきっと「正解」だったのだろう、と最後のタイトルのより高次元への歩みを感じる演出を見ながら思った。
f:id:cemetrygates1919:20170718001559p:plain
まあそれはそうとして低次元のものに妙に肩入れするようになったザシュニナくんは二次元オタク的共感がバリバリできてしまったし、花森お前良い奴すぎるだろ……って感じになったりとまあ僕的にはやっぱり面白いアニメだったとは思うのだが、多分登場人物の性別が逆だったら死んでたな……。

ID-0

宇宙を舞台にし、「Iマシン」という人間の意識を転送(マインドトランス)して動かすロボットが活躍する、人の魂のあり方を問うSF作品。
1クールながらも伏線や謎のばら撒きとその回収は見事で、シンプルにストーリーものとしてのまとまりで言うなら今期見た中で一番かもしれない。未知の鉱石「オリハルト」を主軸にした、現代とは異なる発展を遂げた世界とそれにまつわる世界の真実……といったSF要素も魅力的だ。キャラクターの立て方も上手く、一癖も二癖もある面々をシーンの中できっちりと描写していた。
よくできたアニメだからこそ、あまりにも綺麗に収まってしまったのが少し残念な気持ちもあり、2クールぐらいでもっと世界観とキャラクターに浸りつつ世界の裏側に思いを馳せていたかった……というのは流石に贅沢な文句か。
作品の主軸となるのは、肉体を失いIマシンに精神を転送したままその姿で生きることとなった「エバートランサー」である主人公:イドの過去と、彼自信が何者なのかということについて。タイトルの通り機体のIDすらわからない(ID-0)という状態から自分という存在をまた始めるためにもがくイド。そんな中で彼が所属するオリハルト採掘業者の「エスカベイト社」のクルーや、ひょんなことからその船に転がり込むこととなった学生「ミクリ・マヤ」たちとの交流から、彼は「イド」という存在となってゆく。世界の深部にも関わる自らの過去の姿と対面してなお、彼は自分が「イド」であり続けようし、その姿はかつてのそれとはまるで異なる「人間」の形であった。たとえ自らの記憶がなく、そして人間の姿でなかったとしても、自我や経験や周囲の意識によって人というものは形作られていくのだ。
こうした人間とその魂にまつわるあれこれのお話は、作中の風呂敷と同時にスルスルとまとめられていった印象。そこまで視聴者への揺さぶり的なものはなくあっさり気味といえばそうかもしれないが、キャラクターの感情が織りなすドラマの中で説得力を持たせた仕上がりになっていた。
本編は人間もメカも全てCGで描かれているが、その中で「たとえIマシンの体でも人でいられるのだ」というメッセージが効果的に生きてきているのが上手い。今期はFAガールやカド、本作などCG作画のアニメも多かったが、特に違和感なく見ることができ、最近の技術の進歩には驚いてしまうなあ……。(ところで、FAガールでは人を作画、メカをCGとして区別しつつも、メカを作画にすることで変化を示すという逆の使い方ながら近いメッセージを投げてきたの面白いよね)

f:id:cemetrygates1919:20170724015300p:plain
バトルが主体のアニメではなかったけれど、Iマシンのデザインもなかなか格好良かった。ブルーを基調に赤マフラーが映えクナイを投げるイドさんに、まさかの変形機構仕様スピード狂のリックが好き。最終話のソーラン節は度肝を抜かれたが、世界存亡の危機にお仕事ソングの中で「穴を掘る」というのはなんともクールな構図でもある。後は本作は津田ちゃんが満喫できて、やっぱり津田ちゃんなんですよね……。

2017年春アニメ総括

今期マイ・ベストアニメ『フレームアームズ・ガール
f:id:cemetrygates1919:20170721023435p:plain
武装神姫好きだったので注目していた作品ではあったが、まさかここまで好みの作品が飛んで来るとは思っておらず、自らの前世の行いの良さに戦慄してしまっている。日常モノとしての強度とメッセージ性を兼ね備えた名作。頑張って感想も纏めよう……。
前期に続いて僕的には見ている本数が多め+粒ぞろいで良作がなかなか多い、といった感じのクールだったように思う。最近アニメが面白い。取捨選択した上でなおアニメだけでも全てをしっかりと食すのは難しく、世にあふれる娯楽というのは尽きることがないなと嬉しい悲鳴をあげている。

2017年春アニメヒロイン

スティ子ことスティレットさんがベストでしょう。ちょろさと凡人感を漂わせつつで実に私好みのキャラクター。部屋を無難に仕上げていたり、お化けを怖がったりという「普通」感もポイント高かった。やっぱり普通が好きだよね自分。まああとフミカネ氏デザインもそりゃ好きなので、FA:Gは皆良かった。
f:id:cemetrygates1919:20170721022027p:plainf:id:cemetrygates1919:20170721022123p:plainf:id:cemetrygates1919:20170721022219p:plain

島村さんや小日向さんもそれは好きだが、アニメ発という感じではないのでベストからは除外。スティレットもまあプラモの方は知っていたけれども。
f:id:cemetrygates1919:20170721021928p:plainf:id:cemetrygates1919:20170721022000j:plain

ひなこのーとも安定して可愛い絵で好みの子は多かった。パーツを見ると好みのパーツだらけなので柊真雪さんは確かに強い。後半になるとギャップで攻めつつちょくちょくひなこに嫁ムーブ仕掛ける夏川くいなさんも結構気になってしまった。他のアニメも色々あった気がするのだが、面倒なのでアニメ感想の方でざっと書いた。

2017年春アニメOP・ED

どうしても偏る人間なのでこういう時固まってしまい少々不本意なのだが、『フレームアームズ・ガール』の『Tiny Tiny』がやはり今期最強OPか。ロックで力強いバンドサウンドに期待が高まる一曲。ダイナミックながらもきっちりとポイントを抑えたキメが各所に効いていて、これがめちゃくちゃ気持ちいいんだな。ラスサビでのブレイクのケレン味と言ったらないんだが、驚くべきは……というか僕が無知だっただけなんだが、このサウンドに対抗して暴れるりえしょんがめちゃくちゃ歌が上手い。
本編に寄り添うような歌詞も見事だし、日常とバトルをバランスよく切り取り躍動感溢れる仕上がりにした映像も良い。CGだったFAガールが一部作画でリファインされ、かなり豪華な感じになったのもナイスなサプライズだった。
youtu.be

Tiny Tiny

Tiny Tiny


対抗としてこちらも強かったのが『武装少女マキャヴェリズム』の『Shocking Blue』。ブラスを多用し小洒落た雰囲気とスタイリッシュな映像表現がよくマッチし、闘いの幕開けを感じワクワクする良OPだ。サビで天下五剣と流れるようなバトルシーンを繰り広げるのも素敵(本編でもこうだったら良かったな~~)(実際さとり戦で使いまわされたな~~)間奏のブラスがまたカッコいいんだな。
youtu.be

Shocking Blue

Shocking Blue

ひなこのーと』の『あ・え・い・う・え・お・あお!!』もアバンギャルドな仕上がりで良い。単体で聞くと少々騒々しいが、アニメのきっちり歌詞のリズムと噛み合ったOP映像を見るとこの形が完成形なのだな……としっくりくる。突然ボヘミアン・ラプソディーになるのは笑ったが。実際「あえいうえおあお」は口の体操になるので、是非皆様の発声練習にも取り入れていただきたい。
youtu.be

ED部門では『シンデレラガールズ劇場』の『キラッ! 満開スマイル』を挙げたい。5分アニメで主題歌が一曲しか流れない構成なので、ED枠でいいだろうか、と思わなくもないが。ファンの予想の斜め上を行った往年のなつかしアイドルポップ路線は、驚きの声も多かったがしかしそのギャップは好評だった感触だ。
シングルCDで早速ソロverが収録されているのも良い。卯月のロングトーンの声の力強さに天性のアイドルの才覚を感じたり「てっ」などに所々天然さがにじみ出るのも良いし、美穂ちゃんの「お花見しよ?」の小悪魔っぷりに度肝を抜かれたり「はい!」の元気さに思わずニッコリと大変豪華な仕様だ。担当アイドルの曲だから贔屓目とかは……あるかもしれない。
youtu.be


仮面ライダーアマゾンズ』の『DIE SET DOWN』も良かった。こちらも主題歌が一曲だけのパターン。
上の感想でも少し触れたが「生まれてきたことが消えない罪」「生きることがそう背負いし罰」「命だったものが辺り一面に散らばる」と本編と存分にリンクした歌詞が耳に残る……。闘争本能を高ぶらせるテンションの高い演奏に、技巧と迫力を兼ね備えた小林太郎氏のボーカルが合わさりかなりカロリー高めの一曲に仕上がっていて良い。「大切断」をもじったタイトルも遊び心があり素敵。
シーズン1の『Armour Zone』も良かったのだが、今期ではないので今回は除外。

DIE SET DOWN

DIE SET DOWN

Armour Zone

Armour Zone


EDまで被るとアレなので多少意図的に外したが『フレームアームズ・ガール』の『FULLSCRATCH LOVE』もいいEDだ。
妙なほど重々しくドライなリフがまず印象に残るが、ここで2番Bでピアノが投入されるとグッとオシャレな疾走感にガラッとカラーを変えてくるし、そのままCで完全に硬派なロックのサウンドになり、サビはポップなメロディに合いの手まで入ってグッと賑やかな仕上がりに……とフルで聞いても飽きが来ない。「心」にまつわる内容をプラモデル要素を交えた歌詞も技が光る。
最終話で使用された『あおげば愛しいフルフルDAYS』も良い。泣ける。泣く。
youtu.be

FULLSCRATCH LOVE (Version 1)

FULLSCRATCH LOVE (Version 1)

あおげば愛しいフルフルDAYS

あおげば愛しいフルフルDAYS

2017年夏アニメに関して

雑破業先生に全幅の信頼を置いているので、『天使の3P!』だけ見ているのだが安定した面白さ。
バトルガール ハイスクール』にも参加されているそうだし、ソシャゲアニメは名作が多いという持論があるのでチェックしたい。
あとはなんか『プリンセス・プリンシパル』が評判良さげな感じかな。またドハマリしてしまったらどうしよう……。
スタートダッシュに失敗して(あえて春を終わらせるまで見なかったのだが)これから頑張っておいつくぞ! うおおお!

FULLSCRATCH LOVE(Version 1)

FULLSCRATCH LOVE(Version 1)