日陰の小道

土地 Tap:Green を加える。

2018/07/29 TRUE TOURS 2018~Lonely Queen's Liberation Party~ @LIQUIDROOM 感想

ひなろじフィナーレイベでの勇姿とBUTTERFLY EFFECTORが忘れられず、TRUEさんツアーフィナーレ東京公演、初参戦。というかアニメソング畑の方の単独ライブに行くのがまず珍しい……!生バンドが嬉しいっすね。

セットリスト

  1. Lonely Queen's Liberation Party
  2. サンドリヨン
  3. パズル
  4. 終わりたい世界
  5. Dear answer
  6. Roadmap
  7. 盟約の彼方
  8. STARDOM!
  9. 酸素
  10. 未来のひとへ
  11. サウンドスケープ(Loving nostalgia Ver.)
  12. フロム
  13. JUMPIN'
  14. 分身
  15. 次の僕へ
  16. 飛竜の騎士
  17. Divine Spell
  18. BUTTERFLY EFFECTOR
  19. カレイドスコープ
  20. Anchors Step

アンコール

  1. Sincerely
  2. DREAM SOLISTER

ダブルアンコール

  1. サウンドスケープ

感想

今回は4月発売の新譜『Lonely Queen's Liberation Party』を引っさげてのアルバムツアーということでアルバム曲+タイアップ曲という風なセットリストなので、慌てて最新作で予習した僕のような初心者には優しい感じで素直にありがたい……。そしてこのアルバム、一度聞いたときから最高にライブで映えそうな曲だらけだなあと思っていたのだけれど、期待を裏切らない楽しいライブだった。

アルバム同様表題曲の『Lonely Queen's Liberation Party』で静かに幕を開けつつ、『サンドリヨン』『パズル』とポップで可愛らしい曲が投入され一気にテンションを上方向に持っていかれる。『Roadmap』みたいなロック調の曲もいい具合に盛り上がりに貢献しつつ、序盤だけでもアルバム楽曲の盛り沢山さに改めて舌を巻いてしまった。

何曲かの演奏の後、「作詞家:唐沢美帆」としての楽曲のセルフカバーを。過去のセトリも少し拝見したけれど、これ結構お約束なのかな。歌手と作詞家、両方の顔を持ちつつ双方で活躍しているTRUEさんならではの面白い試みだなあと思う。コーナー開始前に「作詞家ということを知らなかった人?」とのTRUEさんの質問で会場でこぞって手が上がり「これじゃアンケートにならない」とのMCは笑ってしまった。
カバー曲一曲目は『ラクエンロジック』のEDテーマ、新田恵海さん提供曲の『盟約の彼方』だ。このときのMCでフラスタの話で新田恵海さんの名前が出たときは心の中で勝利を確信したが無事に拾えて感無量だ……。ひな定理者としては、ひなろじに続いていく物語であるところのラクエンロジックのテーマは本当にな……。最近主人公の美親が再度復活するストーリーなんてものも読んでいたのでますます感慨深い気分になる。
luck-and-logic.com
二曲目は『アイカツスターズ!』OP、せな・りえ・みき・かな from AIKATSU☆STARS!による『STARDOM!』を披露。このときは他で見かけなかった文字入りペンライトを振る人がちらほら、アイカツのファンの方だろうか。普段イベントに行くにしろコンテンツ括りの人間なので、こうして全然知らないところのファンの方と一緒の会場にいるというのがなんだか奇妙な嬉しさがあるなあとか思ってしまった。

中盤はバラードの流れも。ここではTRUEさんの曲への想いが語られ、「祖母の死に際しての母の気丈さから創作のように派手でない死への周囲の反応を目にし、そしてハンカチに包まれ仕舞われていた祖母の写真から母の静かな家族への愛情を感じた」というようなエピソードが披露された。そうした当たり前にある愛を歌った『酸素』はお話を踏まえるとより一層心にしみるようでもあり。
「アニメの曲でもあるけど、ここまで続けてきた私の曲でもある」と歌われた『サウンドスケープ』もOPとして聞いたときとはまた違った顔が見えるようで新鮮だった。バラード曲ってより一層歌詞が耳に入ってくる気がするのだけど、『フロム』もすげえいい曲っすよね、はやく僕も透き通る心は愛しさを知りやがて寂しさを知りたい。すかすかもそのうち見てみようかなあと思わせられる。

ラストスパートは激しめにガンガン盛り上がる曲の連打でボルテージMAXに。『JUMPIN'』を始めとした熱めのアルバム曲から、『飛竜の騎士』『Divine Spell』といった人気タイアップ曲へと続いてゆく。『Divine Spell』はなにげに東京公演で追加らしくここでも得してしまった気がする、めちゃくちゃ楽しかったのでここで聞けてよかった……。
僕的には最も期待の『BUTTERFLY EFFECTOR』はこの流れで突っ込まれて来たもので体力が結構削られていたのだけれど前奏の瞬間ぶっ飛んでしまったよね。双方の体力を気にしないような流れが強すぎる。いやひなろじフィナーレイベ以来のこの曲素直に最高だった。元々がバンドミュージックの曲なので、生バンドの迫力で聞くと更に昇華される。ぴょんぴょんしながら「無重力状態~」と言うのも楽しかったし、コール部分も相まって改めて本当にライブでますます活きる曲である。高まりすぎて気持ち悪くなったしマジで酸欠になってしまった。興奮しすぎて正直記憶のロジックを無くしてしまったので、また1764回ぐらい聞きてえよな。
体力を絞り出すようなスパートの終わりはアルバム同様のラストソング『Anchors Step』でゆったりと終了。楽曲の幅もさることながら、それ全てにマッチした歌唱スタイルを選択するTRUEさん本当に凄まじいシンガーだったなあ。特にタイアップ系なんかは張る曲も多いというのにこの苛烈とも言える流れを完全にやりきっていて凄まじい。アニソン界の至宝では。

アンコールでは満を持してという感じで『Sincerely』、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』はTRUEさんの関わるところも多く最新作のせいかライブでも扱いが大きめだったような。いやいいアニメだったが、そこを彩る曲もまた良い。TRUEさんはタイアップ曲に際して原作などをガッツリ読んでそれに沿った内容を出していくというお話もされていたが、その言葉に見合ったピッタリの詞を提供されるよなあと改めて思う。それは『ひなろじ ~from Luck & Logic~』にしてもそうだし、『響け!ユーフォニアム』に関してもそうであった。
DREAM SOLISTER』に『サウンドスケープ』もそんな曲で「響け!」だったり「次の曲が始まる」だったりと本当に作品に寄り添いつつ歌詞としては逸脱せずのプロの仕事っぷりで。あとこの二曲はジャンプするところが多くて楽しかった。曲にあわせて体を動かすって楽しいよね、とにかく原始的な歓びに満ちたライブだったと思う。

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会場では早速次のライブの告知とチラシも配られ、ツアーフィナーレを迎えつつも更に突き進むTRUEという歌手の姿を再度見せつけられた終幕であった。
また次のタイアップソングも発表され、秋アニメの『転生したらスライムだった件』のEDテーマを担当されるそうで。「めちゃくそめちゃめちゃ面白くて一気に読み終えてしまった!」とTRUEさんも太鼓判。異世界魔王といい異世界転生に縁ができてきましたね、ひなろじ異世界だしデビューのバディコンも異世界だからな……。ということで転生したらスライムだった件要チェックだぞ!

www.ten-sura.com
news.mynavi.jp

5周年と聞いてそうかバディ・コンプレックスからもう5年なんだよな……と思いを馳せてしまった。UNISONIAもいつか聞いてみたい。

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