日陰の小道

土地 Tap:Green を加える。

2020年6月に聞いていたイイ曲

おはもなか~!
世界的に7月らしいですが6月の記事を書きます、上半期をやっていたらこちらが書けなかったので……。

リアルバースデー / the MADRAS

(CDをまだ所持しておらずクレジットが見つかりませんでした……)
収録『awake』ほか

リアルバースデー

リアルバースデー


昔あったTHE CHEWINGGUM WEEKENDっていうバンドが好きだったんですよ。そのフロントマンだった橋本孝志さんのその後の音楽活動を全然存じ上げなかったんですが、2014年に活動を再開されてたようで、今the MADRASっていうバンドをやってることを知って聞いてみたんですね。そしたらあまりにも地続きで本当にびっくりしてしまったんですよ。
THE CHEWINGGUM WEEKENDの『KILLING POP 』が1998年リリースなわけで、2019年リリースのこの『awake』とは20年ぐらい離れてるじゃないですか。両者はぜんぜん違うバンドなのであんまり比べるのも失礼だとは思うのですが、橋本さんの優しげな歌声もそのままだし、当然メンバーは異なるんですがあの90年代オルタナをうまく吸収した切れ味の良いギターサウンドがそのまま健在だし、あの内省的で怒りと悲しみと優しさに満ちたような歌詞世界もそのままあって。初めて聞いたはずなのに数年間ファンやってるような気分になるほどスッと受け取れた感じがしたんですよね。これスーパーで買物しながら聞いてたんですが、あんまりびっくりしたので普通に泣きそうになってしまった。


このリアルバースデーが本当に良い。「青くなって消えたい」からその衝動の熱が籠もったようにかき鳴らされるギターソロが圧巻です。うまく言えないのですがこの根底にある破滅的な感覚みたいなものはやっぱり昔チューインガムウィークエンドの『ROMANCE』だとか『Killer Babe』に感じたものと共通なんですよね。ただ『awake』や『リアルバースデー』には同時に円熟さとでも言えるようなシンプルな希望みたいなものも感じて、それがまた嬉しく感じるんですよね。
ちょっと非常に感覚の話になってしまい誰にも伝わらないようなオタク感想文になってしまった……。あと歌詞カード無いとあまりにも片手落ちですね、今度絶対にCD買います……。


awake

awake

  • 発売日: 2020/02/20
  • メディア: MP3 ダウンロード

Season Of The Shark / Yo La Tengo

作詞・作曲・編曲:Yo La Tengo
収録『Summer Sun』

Yo La Tengoアメリカのインディーロックバンドです。30年以上の長いキャリアの中で良い意味で自由な彼らなりの音楽性を探求しているバンドですね。 フロントマンのIra Kaplanは音楽ライターという出自を持ち、バンドとしての「色」みたいなものは持ちつつも、ジャンルにとらわれない様々な路線に挑戦している印象があります。初期はかなりパンキッシュなギターロックをやったりもしていましたが、この『Summer Sun』はそれこそカフェで流れていてもよさそうなぐらいに癒し系サウンドで、ラウンジ・ミュージック的なものすら感じますね。それと同時にBGMにするには癖のあるちょっとひねたポップセンスも魅力です。
彼らのこういう部分は探求というよりもっと自由で、ちょっと気になることをやってみようかな、ぐらいの緩さを感じるんですよね、いやこれなんとなくCDを聞いてわたしが思っているだけなんですが。


この曲はそのまま和訳すると「サメの季節」なる不思議なタイトルですが、軽快な8ビートに乗せてこれまた軽快なグルーヴが奏でられるのが本当に気持ちいい。囁くような優しげなヴォーカルもいい具合に溶け込んでいて、いつまでもこの音に酔いしれていたくなります。ちょっとチープなキーボードの音も非常にいい味を出していて、ベースと絡むような間奏もまた良い。本当に気張らずすっと聞くことができる音楽です。
このアルバム自体が全編心地よい透明感に包まれていて、こんな夏の季節の明け方や涼しくなってきた夕方に聞きながら散歩なんかすると最高だと思います。今もわたしは白んできた空を感じつつブログを書いていますが……。

Summer Sun

Summer Sun

  • アーティスト:Yo La Tengo
  • 発売日: 2009/11/02
  • メディア: CD


Fun Sunday / The Proctors

作詞・作曲:Gavin Priest 編曲:The Proctors、Ian Catt
収録『Everlasting Light』ほか

Fun Sunday

Fun Sunday

  • The Proctors
  • ポップ
  • ¥255

The Proctorsはイギリスのネオアコギターポップバンドです。休止などを挟みつつそれほど多作ではないようなのですが、結成自体は93年らしくなかなかのベテラン。実に18年ぶりのアルバムである2013年作の『Everlasting Light』ですが、本当に10年代のアルバムなのかと疑ってしまうほど80'sネオアコギターポップをそのまま冷凍保存していたかのようなあまりにもフレッシュな楽曲群が並んでおり、そのジャンルが好ましい人間にとっては正直たまりません。ギターポップってどうしてこうも"青春のきらめき"みたいなものを感じるんでしょうね?
『Everlasting Light』は本当におすすめできる名盤で、実は昨年末茶藻中が一番聞いたアルバム……はKiRaReのキラリズムなのですが(Spotify調べ)(オタクですまん)次に再生していたのがこちらのアルバムなのです。


この『Fun Sunday』ももちろんバリバリの80'sサウンドです。綺羅びやかなクリーンギター、キラキラしたシンバルの音色、素直にメロディを支えるベースライン、男声と女声の甘いツインボーカル……どれもが嬉しくて、繊細で美しく、胸が締め付けられます。職人芸じみた3分未満の良質なポップソング。この音色で高速アルペジオやる音楽、無条件で青天井加点しちゃうんだよな……。
ギターポップは間違えなく好きなジャンルっぽいので、今後も色々と掘っていきたいですね。

Everlasting Light

Everlasting Light

  • アーティスト:Proctors
  • 発売日: 2013/09/24
  • メディア: CD


Fraction Anthem / Deerhoof

作詞・作曲・編曲:Deerhoof*1
収録『Future Teenage Cave Artists』

Fraction Anthem

Fraction Anthem

  • Deerhoof
  • インディー・ロック
  • ¥204

Deerhoofの2020年新作『Future Teenage Cave Artists』からの楽曲です。Deerhoofは大体アルバムカラーとして「キャッチー」か「アバンギャルド」か、という二種の方向性を感じるのですが、今作はまぁ~~~~~かなりアバンギャルドです。ひたすらノイジーかつ独特なコードワーク、そんな楽曲が並んでいることに面食らうかもしれません。バンドのキャリアとしても初期作に匹敵するような実験的な作風なのでは? と思いますね。ただこれも繰り返し聞いているうちにそこに潜むポップセンスが癖になってきます……!


今回紹介するのはアルバムの中でもひときわ静かな曲として目立つこの曲。はちゃめちゃにローファイでリバーブがたっぷりかかった音が止むと、続けて極めてメランコリーなギターの音色が流れ出します。浮遊感のある曲調ながらも、あくまでアルバムにおける小休止という感じはなく、ふわふわしたヴォーカルに寄り添う演奏陣には常に遊び心を感じます。奇妙に調和する彼ららしいむき出しのノイジーギターも良い。中盤に差し掛かると日本人ヴォーカル、サトミ・マツザキの声が入りまた構成が変わったかと思うと、最初のメロディが再び顔をのぞかせ、更に再び極めてメランコリーな雰囲気に回帰しながら静かに幕を閉じます。3分未満で短いながらも非常にドラマチックな構成で、良いアクセントの佳曲ですね。この後の曲がまためちゃくっちゃにガチャガチャしてる緩急も良。

Future Teenage Cave Artists

Future Teenage Cave Artists

  • 発売日: 2020/06/19
  • メディア: CD


Hi-Tech Jazz / Galaxy 2 Galaxy

Procuced by:UR
収録『A Hi-Tech Jazz Compilation』ほか

Hi-Tech Jazz

Hi-Tech Jazz


デトロイト・テクノの巨匠、Mad MikeによるプロジェクトUnderground Resistanceの代表曲です。89年の結成からその名の通り革命的かつ革新的な楽曲を生み出しつつも、これまたその名の通りメインストリームに迎合しない独自の美学を感じますね。長年彼らの作品のほとんどはレコードのみでリリースされていました*2が、そんな中2004年リリースのコンピレーションアルバム『A Hi-Tech Jazz Compilation』は貴重なCD媒体で彼らの楽曲を楽しむことができます。わたしはそこまでクラブシーンには詳しくないのですがこのアルバムは好きでよく聞いていました。先日見ていたDJ配信で大アンセムの流れでかかっており、懐かしくなってまた聞いていたのですがやっぱりカッコいいですね。このCDも現在では既に廃盤になってしまっており、わたしが入手したときもネットオークションかなにかだったような気がします(一度間違えて再生機器がないのにレコードの方を落札してしまったことを覚えています)
そんなアルバムですが、現在はサブスクリプションサービスでも配信されており気軽に聞くことができます。CDの方も改めて見ると中古価格は別に高くはないですね。


さて、この楽曲はそのタイトルが示すように、テクノとジャズの融合を大胆に果たした作品です。ハイファイな電子音のイントロから次第にビートが刻まれ、気分が高揚してきたところで投入されるサックス! 明らかに別ジャンルのそれらはしかし奇妙に絡み合い、見事に調和しているように思えてしまいます。テクノの機械的リフレインと、ジャズの温かみのある人の演奏という相反する二つの要素を内包するその様からは、何もかもを包み込むかのような広大な宇宙のスケールのロマンを感じるようにも思えます。
この曲がリリースされたのは90年代だそうですが、未知の宇宙への純粋な憧れといったようなものは、当時のほうが技術がいくらか発達した現在よりも高かったのではないでしょうか。ここで使われているサウンドは90年代チックだと思うのですが、それがあの頃のスペースファンタジー的な世界観を想起させてもくれます。ちなみにこれは余談ですが、わたしがUnderground Resistanceを知ったのはアニメ『カウボーイビバップ』のタイトルに拝借されていたからなのですが、だからこそ尚の事そうしたイメージを連想してしまうのかもしれません。

A Hi-Tech Jazz Compilation

A Hi-Tech Jazz Compilation



終わりだよ~

上半期でオタクソング消化しちゃったから今回はオタク色少なめの楽曲記事になったんだけど、バランスを取るためにここでは萌え萌えトークでもやっていこうかな……。























2020年春アニメ萌え萌えキャラクター選手権!
ウオ~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!



第3位
ソフィア・アスカルト / 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

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白髪赤眼ウオ~~~~~ッ! はめふら、男女問わず萌え萌えな上萌貴族アニメでしたね。ソフィアさんは他人とは異なるその容姿に苦しんでいたのですが、萌えの伝道師ことカタリナ・クラエスさんによって救われた人物たちの一人でもあります。普段は物静かなのですがロマン小説の話になると早口になるオタク気質もかわいいですね。実は彼女には後半でとある秘密が明かされるのですが、それもあって非常に視聴者の心を掴む美味しいキャラでもあったように思います。あとオタク(一人称)は水瀬いのりボイスに弱いがちなので……。



第2位
キョンキョン / 邪神ちゃんドロップキック'

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チャイナお団子ウオーーーーー!!マジでめちゃくちゃかわいい、マジでめちゃくちゃかわいくないですか? 邪神ちゃん、個性的な面々の揃う萌え萌えアニメーションでしたね。キョンキョンは2期からの新キャラクターでしたが、天使も悪魔もやたらとアクの強い邪神ちゃんメンバーにおいてなんか普通に良い子じゃないかこの子……みたいなギャップが魅力的でした。問題なのもちょっとキョンシーでちょっと噛み癖があったりちょっと衝動的なぐらいですからね。パンダになったお姉ちゃんとの姉妹コンビもよかったです。お姉ちゃんもめちゃくちゃかわいいです。



第1位
コッコロ / プリンセスコネクト! Re:Dive

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エルフは最高の種族なんだよな……。プリコネ、激萌え萌えアニメーションでしたね。美食殿メンバーは騎士クン含めて皆萌え萌えでしたが、アニメで個人的に最も輝いていたのは彼女だと思います。美食殿メンバーで誰が一番好きかどんどんわからなくなってきましたが、今回はアニメ部門ということで最も印象的だった彼女を挙げましょう。
ゲームでは物静かそうな立ち絵の印象が強いのですが、アニメ版はコロコロと表情が変わる年相応の幼さみたいなものが非常によく出ていてかわいい。コミカル色が強いアニメの影響をかなり強く受けているキャラクターだったと言えるかもしれません。植物好きな自然派要素やちょっとカルトっぽい信心深いところも魅力的でした。水着回の独白も非常に良かったですね。コミカルな二次創作などでは"ママ"みたいな要素が強めに語られがちな子でもあるので、「狂人かと思っていたけどアニメを見たらとても魅力的なキャラクターだった……」という感想が散見されたのが個人的に印象深いです。
萌え萌えアニメーションのプリコネでしたが、ちなみに私のアプリホーム画面の子はOPにしか出てきませんでしたね……。



これ以外にも萌え萌えキャラクターが勢揃いでしたね。振り返って萌え萌えしてみましょう。



キース・クラエス(はめふら)
幼少期と青年時で二度美味しい。苦労の耐えない姉さん大好きな萌え萌えユニコーンでした。妄想シーンでキメまくったらむしろちょっと気持ち悪くなってるの好きすぎる。


アナク・ザハード(神之塔)
エンドロシ・ザハード(神之塔)

今期に萌萌之塔と百合之塔を建立したナイス二人組みです。11話のやりとりが良すぎんだろ……。


道安武虎(プランダラ)
ヒール役かと思いきや、あまりにもデッッッッケェ人間ということが最後に判明し視聴者を魅了しましたね。リヒトーとの約束があまりにもアツい、もうこれ正ヒロインだろ……。


ペコリーヌ(プリコネ)
普段元気なペコリーヌさんがちょっと弱気なところだったり高貴なふるまいをしたりすると…………好きになってしまう……


ミヤコ(プリコネ)
この可愛さで悪霊は無理があるだろ……や、可愛さ以外は全部どう考えても悪霊なんですが……。


花園ゆりね(邪神ちゃん)
2期ゆりね、邪神ちゃんへの親愛を隠さないようになってきて狂うんだよな……………。


グローザ(白猫プロジェクト
色々と大変なことになる中グローザ様がマジのガチで最後まで癒しでしたね。白猫イチ幸せになってほしい……。


ざっくりこんなところでしょうか。来期も萌え萌えしていきたいですね。それではまた良い音楽と萌えを。


*1:あまり情報がなかったのですが、DiscogがDeerhoofにWritten-By,Producerとなっていたためこういうことにしておきます。海外のクレジット探すの難しくないですか?

*2:現在ではデジタルリリースされている楽曲もあるようです