日陰の小道

土地 Tap:Green を加える。

『こちら、終末停滞委員会。』は今の世界に満足した、いい年の大人が読むべき本ではない

タイトルの通りなんですけど。『こちら、終末停滞委員会。』を読んだんですよ。

こちら、終末停滞委員会。 (電撃文庫)


不可視の危険生物。儀式を行う魔術結社。深海に潜む謎の機械遺跡。ジャージ姿のメカメイド。現代世界の裏に潜むこれら"終末"に脅かされ、破滅するしかない世界の終わりを救うことはできず、しかしその終わりを"停滞"させんとする。そんな、SF伝奇ホラー異能力アクション萌え萌え学園モノである本作。
(長いけど、本当にそうなんだよ)

さながら世界の真実が暴かれてしまうように、これを読んだあなたの周囲の世界の見え方は、ひょっとしたら変質してしまうかもしれない。
それこそ、まるで"この本そのものが"読んだものを狂わせる"終末"であるかのように。

あなたが、今見えている世界に充分満足していて、今のまま暮らしていこうとしている、落ち着いて、良識のある、立派な大人であるならば、この奇想天外なライトノベルを読むべきではないのである。

続きを読む

【蓮ノ空】加賀友禅コラボの時期に金沢市と山代温泉に行ったぞ!

  • 金沢へ(1日目)
  • 山代温泉から再び金沢へ(二日目)
    • 建民スポレクプラザ
    • 徳光海岸
  • おわりに
    • おまけ:冬の金沢
  • 関連記事
続きを読む

【蓮ノ空】活動記録104期1話を読んで ~「伝統」の《継承》と《変化》、そしてカルチャーの話について~

  • 蓮ノ空にもたらされた変化
  • カルチャーの《変化》と《継承》~ロンドン・パンクの熱のあとに~
  • 蓮ノ空の持つルーツとリスペクト
  • 受け継がれていく伝統
  • 参考サイト
続きを読む

【ブルアカ】アニメ ブルーアーカイブ初見の人に向けた解説記事 第1話編

『ブルーアーカイブ The Animation』が放送開始しました。

sh-anime.shochiku.co.jp

SNSでアニメの反響が流れてくるようになりましたが、思ったよりアニメがブルアカ初見で世界観に戸惑っている方が見受けられたので、補助情報があれば見やすくなるかな……と思い、既プレイヤーの私がネタバレにならない範囲で、アニメの内容理解に役立ちそうな簡単な設定を解説する記事となります。

シリーズとして続けるかは未定。

  • はじめに
  • キヴォトスって何?
  • アビドスとかゲヘナとかトリニティって何?
  • 連邦生徒会って何?
  • 歩いてる動物とかロボットとかいたけど?
  • 先生って何者?
  • 普通に銃とかぶっぱなしてるけど?
  • 頭に輪っか浮かんでるけど?
  • アロナって何者?
  • おわりに
続きを読む

【ラブライブ! 蓮ノ空】活動記録17話『ルリ思う。』読解・感想 ~同じことと、違うこと~

2月の活動記録、17話が完結しましたね! With×MEETSで瑠璃乃と慈の仲がぎくしゃくしている様子が描かれて、ハラハラしたままシャッフルユニットの催しが始まって。正直With×MEETSをまったり楽しみたい私としては「こんな展開やめてくれよ~」などとも思っていたわけなのですが、活動記録が前半からあまりにも面白すぎて全ての不安が吹き飛んでしまったのを覚えています。
今回のエピソードは今までの活動記録の中でも特に気に入ったものなので、せっかくなので1本記事を書くことにしました。



  • はじめに ~人のすれ違いについて~
  • 瑠璃乃と慈の差異について ~「スクールアイドル 大沢瑠璃乃」の目覚め~
  • ユニットシャッフルを経て ~個々の価値観と、すれ違い~
  • エピローグの話 ~同じことと、違うこと~
続きを読む

2月6日、雪、病床

 昨日の夕方頃のこと、いつものようにダラダラと在宅での仕事を終え、ああ関東でも珍しく雪が降っているなぁと今冬一番の寒さを感じていたところ、それに呼応するかのように突然悪寒を感じて、私はぶるぶると震えながら早々と床についた。そして案の定、みるみる体温が上がって、立派な発熱状態となってしまった。
 普通の風邪とそうでないもう少し派手な風邪亜種との差異というのは、言葉にするのは難しいのだが、明らかな不調として案外自分の中では予感にも似た区別がつくものだ。私は昨年、ちょうど引っ越しの直前に流行病にかかったことがある。ダンボールの山に囲まれながらぶるふると過ごしていた、あの苦難の時のことを私は思い出していた。その日は、アニメも見ずにそのまま就寝。

続きを読む

アンビエント・名盤ディスクレビュー 『【ブルーアーカイブ】カヨコASMR~穏やかで温かい距離感~』

  • はじめに
  • ディスクレビュー
    • トラック解説
      • 『タイトルコール』
      • 『雨の約束』
      • 『綺麗さの流儀』
      • 『音楽と耳掃除と』
      • 『怖がられない距離』
      • ボーナス・トラック『二度寝用15分アラーム』『二度寝用15分アラーム(アラーム音小)』
  • おわりに

はじめに

アンビエント・ミュージック(環境音楽というものが生み出されたのは、イングランドの音楽家ブライアン・イーノの手によってだと言う。彼の生み出した『Ambient 1: Music for Airports』は今なおジャンルの一つの決定盤であり、これのみならずイーノのアンビエントシリーズは、その名の通り今でもなおアンビエント・ミュージックを最も体現しているアルバムたちとして知られている。アンビエント・ミュージックを知る上では、最も最適な教科書と言えるだろう。

続きを読む