もう夏日かなあと思いきや急に肌寒い日が続いたりと、非常に気候が不安定な今日このごろ。桜の開花も忙しい日々の中で気がつけばあっという間に散ってしまい、果たして四季の中の春はどこへいってしまったのやらと思いながらもう5月の上旬である。本州はすっかり新緑の時期、桜の並木道も青々とした葉を茂らせているが、そんな頃でも北海道の地域によると桜が咲いていたりもするらしく、こちらとの気候の差を実感してしまう。北海道……桜……
北海道で桜といえば!
そう当然『ひなろじ~from Luck & Logic~』を皆様思い浮かべますね!!
万が一ひなろじを見ていない方、ぜひどうか少女たちの健やかな日々の中で育まれる関係性の物語、ひなろじを見て下さい。バンダイビジュアルやAmazonビデオで有料配信中!(1話無料)
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ひなろじって北海道だったっけ? という貴方。お忘れかもしれないが実は北海道(名称ではホッカイドウ)なのだ。2話で桐谷姉妹も説明している。
広大な耕地を活かした農業が盛んで、北海道が誇る一大食料基地である十勝平野。その中央に位置し、このエリアの中心である街、帯広。ここに橘コーポレーション(弥生ちゃんの実家だね)の本社や物語の舞台であるピラリ学園が存在する……という設定なのだ。
そんなわけで、
ひなろじの放送からはじめての春である2018年のこの季節に!
北海道の桜を見て!
ひなろじを感じたい!
という気持ちが高まったので普段はケチでインドアな僕がまずしない旅行をしてきた。その記録を記させていただく。
とかち帯広空港
帯広市への経路は今回羽田からの帯広空港を使用。空路を使用したのでにわかに父親面と化す(3話を思い浮かべ)
空港周辺から早速広大な景色が。本州では意外と見られない地平線、一面の農地、白樺の並木、俺は今ホッカイドウに来ている。空模様が全体的に微妙だったのは惜しいが……。
ひなろじの作中でも田園風景や白樺の木が登場したりもする。寮の名前も白樺寮だ。
空港からは直通のバスが出ているので40分ほどで駅に直行できる。今回の観光では駅付近に宿をとって拠点とした。
帯広市街地(帯広駅周辺)
直接のモデルという感じではないが、4話や7話では『ピラリ町』という繁華街が登場している。4話の弥生ちゃんによると「学園と同時に作られた町ですわ、あれはまだ私のひいひいお祖父様がお若い頃……」ということらしく、まだ比較的新しい町なのかもしれない。とはいえ帯広自体も本格的な開拓が行われたのは130年ほど前で、それほど差はないのかも。
帯広の本格的な開拓は、依田勉三と鈴木銃太郎が調査に入った翌年の明治16(1883)年5月に依田勉三の率いる「晩成社(明治15年1月、現在の静岡県松崎町で結成)」一行27人が、下帯広村に入植したことから始まります。(帯広市ホームページより)
www.city.obihiro.hokkaido.jp
『オビヒロ ソフトクリーム』の名称もあるので、少なくともそう離れたところではないのだろう。ソフトクリームは駅などでも販売されていたがとてもおいしい。
帯広市の地図を見ると道路が綺麗に碁盤目状になっているのが印象的。ピラリ町の一部の地図もチラリと登場していたが、こちらも少しそれっぽいかも?
『ピラリ町』はこんな感じ。
帯広市の駅前の通りはこんな感じ。
『◯◯商店街』というものではないがアーチっぽいところはあった。
ピラリ町の線路は線路と並走するような形で、駅も小さかったが帯広駅はもっとデカい。
線路も高架橋の上を走っているので雰囲気は違う。
縦の信号機があったが、これは積雪対策なので北海道に限らず東北や北陸などの積雪地方でも見られる形だ。僕の地元も縦だった。
学園への通学路にも縦型の信号が。10話で雪積もってたしね。
ひなろじにおいて珍しく! 聖地認定(?)を受けていた箇所である北の屋台は帯広市にある(聖地認定は『ひなろじ特番!居酒屋 羅倶魯爾』を参照)
今回は夜結構雨に振られたりなんだりで入れなかったので外観だけ見物、すみません。
freshlive.tv
Cパートのお約束となった『居酒屋 羅倶魯爾』がこちら。
帯広市街地はぱっとみた感じかなり夜に開くお店が多くて、北の屋台に限らずに小路にスナックや居酒屋が詰められている場所が何箇所か見受けられた。
弥生ちゃんの「リオンちゃんを一人で行かせると危険な繁華街、ピラリ町」というイメージもあながち間違っていないのかも……?
いやもちろんハイエースとかはなさそうでしたよ!
ちなみにこれがひなろじに登場した帯広と橘コーポレーション本社。わりと謎な絵面である。
ちなみに帯広市は温泉も売りで、宿泊施設の多くにモール泉を十勝川温泉から引っ張ってきている温泉があるらしい。白樺寮の浴場もそうなのかも。
緑ヶ丘公園(帯広市)
直接ひなろじに関係がある場所ではないのだが、市街地から徒歩で行けて結構桜のスポットらしいので。俺は今回桜を見に来たのだ。
公園は結構広くて動物園だったり博物館だったり野草園エリアがあったりする。
桜の花はまだ結構残っていたけれど期待していた満開の実質ひなろじ12話という風ではなかったかな? 今年は開花がかなり早かったらしく、普段だと今回訪れた5/5ぐらいがちょうど見頃なのかなという気がするのだけど、間が悪かったかも。
headlines.yahoo.co.jp
帯広の桜、綺麗でした。
しかし葉桜もまたひなろじみたいなところがあって、ひなろじ1話でリオンちゃんが学園を訪れたあたりは5月半ばなので、そういう時期なのだよな。1話でもほんのり桜が舞っていて、ここでも12話との対比があったんだなあ~と見返していて今更気がついてしまった。
そう、ひなろじには四季があるので、いつでも実質ひなろじなのだ。
何気にカラスが多かった。帯広のカラスは凪を連想させるので実質ひなろじ。
池があった。(当然人が乗るので撮影を控えたが)ボートもあったのでこれも実質ひなろじですね。残念ながらハープを弾く学園長はいなかったが。
門!!これは実質ラクロジだな!!(流石に胡散臭くなってきたな?)
実質になってきたが次の場所は本当に聖地感があるのでご容赦を。
幕別駅
帯広市の隣町、帯広駅から根室本線で二駅のこちらが恐らく学園最寄りの駅のモデル。
外観は結構アレンジが効いているが、面影があるようにも思える。
駅の跨線橋もよく似ているが、階段の向きが逆。
跨線橋と駅舎との位置関係もアニメのそれとはズレているようだった。
駅舎内の様子はかなり似ていて感動! 聖地巡礼はこうでなくてはな。
現実の入り口が窓だったり、構造自体はここでもアレンジが加えられている様子。ストーブが印象的だ。
ここもちょっとそれっぽい。
ニーナちゃんたちが通った自動改札、ここを通って俺も実質ひなろじを感じ……
自動改札がないぞ!?
自動改札が導入されているのはホッカイドウの方のみらしい……。
電車内もひなろじの方は茶系の色合いで洒落た雰囲気だったけれど、僕が乗ったのは白っぽく一般的な在来線の内装といった雰囲気。
ひなろじでは一両編成のものしか登場しなかったが、僕が乗った時は二両編成だった。
帰りは一両編成だった。どちらも車両のカラーは銀系統だったが。
根室本線にはひなろじ登場のものに近い赤いカラーの車両も走っている様子?
news.mynavi.jp
また7話では電車はトンネルを通っていたが、帯広~幕別間ではトンネルを通ることはなかった。
明野ヶ丘公園(幕別町)
パークゴルフや冬にはスキーが楽しめるという山間部の公園、ここにひなろじのファンには馴染みの名前である『ピラ・リ』が存在するという。
幕別駅から山への道を歩いてゆく……。
公園に着くとすぐに『ピラ・リ』の看板が! ピラリは本当にあったんだ!
そのまま公園内をガンガン登ってたどり着いた『ピラ・リ』!
soloeteのリオンちゃんとも1枚。ここがホッカイドウだ。
雰囲気がピラリ学園の学園長室にちょっと似ている。
内装も学園長室と似ていたりするかなと期待したがこちらはあまり似つかない様子。正面の入り口から降りてゆくことができる。
神秘的な雰囲気。
円形部分の底は形が形容し難い細長い部分とそのまま繋がっている。ここもまた『ピラ・リ』だ。
登ることもでき、屋上からは幕別町を一望できる。
『ピラ・リ』内部の階段は似てはいないがちょっと学園内の螺旋階段を思い出した。
山間部のせいか、帯広市街よりも桜の花がやや残っているような気がした。山に登ると桜が見られる、ひなろじ2話の教訓である。
ひなろじ2話になりたい。
真鍋庭園
『北海道ガーデン街道』なるものが制定されているらしく、十勝・帯広にもそうした人気の庭園がいくつもあるらしい。ここ真鍋庭園もそのうちの一つ。今回の徒歩+公共交通手段ではアクセスに難があるところが多い中で、こちらは市街地から比較的近く路線バスが近くを通っているので有り難い。
www.hokkaido-garden.jp
ひなろじには直接は関係ないのだが、ひなろじというアニメーションがそういった庭園のファンタジックで華々しい空気感と親和性が高いということに異論のある人は少ないだろう。また植物・お花というのはリオンちゃんと縁が深い要素でもある。
※一例
庭園はいくつかのゾーンに分かれており、全く違った雰囲気の風景が楽しめる。
最初に訪れる日本庭園ゾーン。
ヨーロッパゾーン。ガラッと変わる世界観に、ゲートによって繋がるセプトピア以外の世界のことにふと思いを馳せてしまう(やや無理やり)
上から、シャクナゲ群落、ニジマスの池、ハマナスの丘のあたり。ニジマスが見てひなろじを感じたかったのだが見当たらなくて残念。
大変人に慣れているエゾリスはそれなりに接近しても動じない。
モフモフ……
これは偶然見かけた実質ひなろじポイント。
かなりひなろじでは??(???)
ひなろじ抜きにしても眺めているだけで楽しいところだった。他の帯広周辺のガーデンでは、白のダリアが見られそうな『紫竹ガーデン』だとか、ローズガーデンを持つ十勝ヒルズ、十勝千年の森だとかもいつか行ってみたい。一つの来訪だけではひなろじの要素を拾いきれないんだよな、何しろひなろじには四季があるからな……。
その他 ひなろじ北海道要素など
『ひなろじ~from Luck & Logic~』というアニメ作品は、架空の舞台ながらもホッカイドウという名称の通りに、北海道要素を多く取り込んだ作品である。それらについても軽く触れておきたい。
2話でリオンちゃんが積んでいる植物は、北海道名産のハスカップという果物のようだ。
hokkaido-labo.com
ハスカップが自生しているとして有名な場所は「勇払原野」のあたりだそうだが、帯広からは遠く離れている。ピラリ学園裏の山が舞台なので、位置関係が疑問となるところだが……?
ひなろじ7話の特殊EDテーマである『ピラリ音頭』だが北海道でメジャーな盆踊り曲である『子供盆おどり唄』というものがベースになっているようだ。
youtu.be
ちなみに北海道の曲をベースにする一方で「イーヤサーサなど沖縄の囃子を入れることでどこのものでもない感じを出している」という指摘を見かけた。幕別駅の内装にしろ、モデルの場所を踏まえつつもあくまで架空の世界であるということで、アレンジを加えているのかもしれない。
11話でリオンちゃんが用意したお菓子の数々。左下の2つは北海道のお土産が元ネタだろう。
YOSHIMI | 札幌おかき Oh! 焼とうきび
www.calbee.co.jp
ざっくり置いてみるとこんな感じだろうか? おかきっぽい右奥のものと包装されたものはなんだろう。
4話でリオンちゃんが購入した木彫りの熊は北海道定番の土産品。帯広空港で購入した。温かみと迫力を両立した造形がたまらない。
しかしリオンちゃんのは結構サイズが大きそうだがいい値段だったのではないだろうか。さすがお姫様だ……。
まとめ
『ひなろじ~from Luck & Logic~』という作品にそのまんま登場したような場所はなかなか見つけることが出来なかったが、帯広の空気を吸いながらのんびりとひなろじ探しが出来たのはとても楽しかった。
帯広は飯が旨いのも良い。12話で華凛ちゃんや華恋ちゃんが学園の食事を褒めているシーンがあったが、流石食に定評のある北海道といったところ。監督が特番でうまいと話していたインデアンカレーも食べることができた。
シンプルなインデアンカレーは453円というリーズナブルさだがこってりして食べやすい辛さのルーが大変美味い。
コスパがとてもいいので近所に欲しくなるところ。
結局なぜひなろじという作品の舞台が北海道なのかは今ひとつわからないが、わからないものの思った以上に北海道要素があるなと改めて実感をした。案外監督の白樺やインデアンカレーが好きというのが本当に答えなのかもしれないが。何にせよ北海道アニメとしてのひなろじを存分に感じた。
今回は電車やバスを利用して、それでもそこそこ近辺は回れたのだがもっと様々な所に行きたいとなるとやはり車という足があったほうが捗るだろうなあという気もした。どちらにもどちらの良さがあると思うが。
今回僕が行った以外のひなろじスポットの情報もご存知の方是非教えていただきたい!
特に2話の神社はなんとかしてモデルが見つからないものかと思っているのだが、今ひとつ決め手に欠けるもので。何卒。
ひなろじのもっと大きな花を咲かせていこうな!

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ひなろじは以前書いた感想もあるので、よろしければ是非。
cemetrygates1919.hatenablog.com