日陰の小道

私のロジックは私みたいな話をしたりします

ごちうさ3期『ご注文はうさぎですか?BLOOM』が本当にとんでもないアニメになっているという話 + ごちうさ原作・アニメ比較

gochiusa.com

今期絶賛放送中のご注文はうさぎですか?BLOOM』みなさんも見ていますか?
言わずと知れた『まんがタイムきららMAX』連載中の大人気コミックご注文はうさぎですか?』新作TVアニメ3期です。本作もとっても癒やされるアニメに仕上がっていますね〜。わたしも毎週楽しく見ながら、心をぴょんぴょんさせています!

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楽しいアニメを見て天に昇るような心地のわたしのイメージです
(『ご注文はうさぎですか?BLOOM』6羽のシーンより)























…………大嘘。
本当はその重厚な人間ドラマに毎回感動のあまりに体を震わせながら、アニメ筋(アニメを見るための筋肉のことです)を酷使してズタズタに引き裂かれているので「ぴょんぴょん」とか「かわいい〜」言ってる余裕がないです。マジで。いやかわいいんですけど。
アニメにボコボコにされたわたしは、シンプルにこう思いました。『ごちうさ』ってこんなにすごい作品だったのか……。

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毎週体を震わせて昇天しそうになっているわたしのイメージです
(『ご注文はうさぎですか?BLOOM』2羽のシーンより)


一応私とて今までのTVアニメや原作単行本は最低限チェックして、『ごちうさ』の持つポテンシャルに関しては少しは理解していたつもりだったのですが、実際まだまだ全く足りていなかったようです。今改めて姿勢を正し向き合おうとしていたのですが、その作品の持つ絶大な緻密さを目の当たりにし続けています。
今までのわたしは浅瀬でちゃぷちゃぷしていただけだったんですよね。1/1クリーチャーだと思ってヘラヘラしていたら、次のターンに5/6到達が着地してボコボコにされた感じです。数字の感じがよくわからなかったら一般の人間とドラゴンぐらい差があると理解しておいてください。
ともかく、ごちうさ』のドラゴンめいた途方もないデカさにわたしは圧倒されました。


わたしはあまりこういうオススメ記事を書かない方だとは思うのですが、ちょっと『ごちうさ』が凄すぎて正直いてもたってもいられませんでした。こんな弩級有名作にこんなオタクがあれこれ言うのも無粋だとは思いつつも、その魅力という話をですね、やっていきましょう。

ご注文はうさぎですか? BLOOM』のここがスゴい!

橋本監督を始めとした、長年『ごちうさ』シリーズを手掛けてきたスタッフ陣による『ご注文はうさぎですか?BLOOM』という最新作。
これが今までのアニメと何か変わっているのか、何がどうスゴイのか、といったことをこちらでは解説していきましょう。

①そもそも『ご注文はうさぎですか?』原作があまりにも面白い

早速身も蓋もないことを言っている気がしますが、このあたりの『ごちうさ』マ~~〜〜〜〜〜~ジで面白いです。面白い原作をいい具合にアニメ化すれば面白いアニメができる、当然の結果ですね。食材と調理が両方間違えないのに料理がダメになるはずがありません。


BLOOM前半の主な内容となっている5巻内容がまず力があるのです。ごちうさの登場人物には縁こそあれ、まずそれぞれの立場的な距離があるんですよね。それは学校だったり働き先だったり年齢だったりといったものなんですが、学校で同級生のココアと千夜は働き先が違う……といった風に、完全に一致している二人組はメイン5人では全くいません。そんなそれぞれの絶妙な距離があるからこそ、そこの"ズレ"による寂しさにクローズアップした繊細な心情描写というのはごちうさの大きな魅力の一つだと思います。
原作1巻(アニメ1期)ではシャロが同学年のココアや千夜と違う学校であることに関して少し寂しさを感じているシーンがあります。この5巻では再びそれの繰り返しめいたエピソードが、しかしある意味での完璧なアフターとでも言うべき、全く異なる手触りのエピソードとして登場します。原作でもアニメでも、この作品が長い時間を費やしたからこその展開に心が震えます。
ご注文はうさぎですか? 5巻 (まんがタイムKRコミックス)
Amazonリンク

5巻の表紙はココア、リゼ、千夜、シャロが同じ制服を来ているビジュアルですが、「4人が同じ制服だったら」と描かれたこのイラストだけで、あまりにもそこにある物語を感じてしまいますね。


もう一つ忘れてはならないのは、やはりココアに出会ったことで変化していくチノという少女の物語でしょう。少しずつ前へと進んできたチノですが、ここ5巻ではチノの新たな挑戦だったり、あるいはいよいよ訪れる進路という分かれ道に直面した、彼女にとっての重大な選択が描かれます。アニメでは『Dear My Sister』『Sing For You』そして『BLOOM』にて描かれている内容ですね。繰り返しになりますがチノの歩みは着実ながらも本当に少しずつで、正直言ってこれがしっかり描けるのはたっぷりと尺を使うことができる長期連載ならではの強みと言わざるを得ません。現状の作品スタイルを存分に生かしたからこそ描ける物語が、ここにはあるのです。


このチノにとっての「知らない世界への挑戦」の前に、そうしたチノが知らない外の世界のを感じさせる展開が手前の4巻(アニメ2期)ではありました。それが街の外から訪れたモカだったり、街の外へとキャンプするエピソードなわけですが、ここに至る更に前には3巻(アニメ1期)ではクリスマスという一年の経過があり、この外からもたらされた変化こそが2年目故の展開……と、常に連続性がそこにはあります。すなわち、『ご注文はうさぎですか?』という作品はとにかく細かな描写の積み重ねて殴ってくる作品なので、歴史が重なれば重なるほどパワーが増していくのです。なんだったら歴史が重なっていたことが後に開示されたりしてドカンと急にパワーが上がったりもします。毎ターン永続バフが重複していくとか、毎ターン+1/+1カウンターが乗っていくとか、そういうようなものです。まあとにかく時間が立つほどどんどんヤバくなっていくと、そう理解してください。
つまりどういうことか。5巻が特別優れているのでこれ以外がそうでもない、などとそんなことはないということですね。寧ろここから更にどんどん強大になっていくと言っても過言ではないです。アニメに打ちのめされたのでいよいよわたしもきららMAX連載を追っていたのですが、9巻相当の範囲やその先にも本当に素晴らしいエピソードしかありませんでした。こうした原作力の高さが、アニメにも反映されている部分はあると思います。

②原作エピソードの再構成の腕がすごすぎる

じゃあもう原作読んでおけばいいんじゃない? ともなるかもしれません。いえいえ、ここからが『BLOOM』のスゴイところです。実際原作と照らし合わせると、『BLOOM』の内容はそれほど原作内容から逸脱したものではありません。今の所『BLOOM』のエピソードは原作コミックにおける2つほどのエピソードを組み合わせることによって構成されており、寧ろ"基本的には"原作に忠実と言っても差し支えはないと思います(内容が変わることはあまりないと思いますが、オリジナルシーンによって膨らまされている箇所は多いです)
ではどういうことかというと、シンプルに原作エピソードのチョイスと接続が上手すぎる、とでも言うべき自体になっているのです。
基本的に一期や二期の『ごちうさ』だとそこまでそうきたか!っていう構成はなかったと思うんですよね。長年の『ごちうさ』シリーズ制作によって、いよいよもってスタッフ陣の料理の仕方も極まってきた、という感じではないでしょうか。


細かい話を全部やっていくときりがないので割愛させてもらいますが、それだけだとここでは伝わらないかもしれないので例を挙げましょう。
例えば『BLOOM』6羽のエピソード、これは原作5巻13話と、原作6巻4話2つによってできています。この話はそれぞれ超ざっくり説明すると「髪型をちょっと変えてイメチェンするチマメ隊の3人」と「ラビットハウスのパン祭りでおいしいコーヒー作成に張り切るチノ」といった内容です。今の所『BLOOM』は5巻と6巻の内容をやっているので、範囲内のエピソードをチョイスしている形ではありますが、一見すると特別繋がりはないエピソードですね。チノちゃん色々やってんな~、というぐらいでしょうか。


ではこれを組み合わせると一体どうなるか。まずAパのイメチェン回なのですが、これは「自然体が一番だけどちょっと挑戦してみよう」という回なんですね。可愛らしいチマメ隊の姿が見られて嬉しいエピソードですが、進路の話が間近にあることを組み合わせると「3人が未知のことに挑戦していく」といった物語も見出すことができるでしょうか。
一方のBパのパン祭り回は、ラビットハウスにおいてもはや恒例となったココア主導のパンまつりが行われます。ここでチノは「コーヒー店なのにパンがメインになっている」とちょっとだけすねてグレたふりをしてみたりもするわけですが、前向きにホイップを乗せ、ブレンドも調整したインパクトのあるコーヒーを提供しています。ここでコーヒーが苦手な人でも飲みやすいようなアレンジを懸命にチノがしていることも語られるわけなんですが、ここで先程の自然体の話を振り返るとですね、ここにはしっかりと「少し殻を破って挑戦してみる姿」という共通項が見いだせるんですよね。更にアニメでは「身近にコーヒーが苦手な人が多い」とチノが語っているので、より「周囲の影響によって変化していくチノ」という物語が強化されています。これわたしに漫画読みの才能がないって言われたらそれはそうかも知れないんですが、コーヒーをアレンジしたこと一つがこんなに重大なシーンになり得ると全く思っていなかったのでかなりびっくりしちゃったんですよね。
結果をこうして並べてみるとまあそうだよなって思うかもしれませんが、わたしのようなあんまり深く考えられないオタクからすると直接繋がっていない2つのエピソードでこういう繋ぎ方ができるんだ、っていうの実際目の辺りにするとかなり驚きなんですよ。更にこれ以外にも多分いくらでも見いだせることはあるんですよね。Aパのココアへチノが「いつもの髪型も好きですよ」って言うシーンとココアの「チノちゃんのコーヒーは最初からおいしいもん」っていうセリフが対応してんじゃん、ってこととか。このいつもの姿を肯定するのって『Sing For You』でもやってたよなとか。ココアのちょっとした失敗エピソードからココアが自分の肯定ができるエピソード作ってるんだなとか。Bパの「あたたかみ」に対するチノの悩みってAパの「家族みたい」って話すココアが既にアンサーになってたんだとか。いやもう原作やらアニメやら、過去から未来からあちこち掘り返してしまえば正直無限大ですよ。
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6羽のコーヒーを淹れるチノちゃん。柔らかい表情をするのも珍しくなくなりました。


ある意味原作ファンからのアニメ化作品に対する姿勢って、ファン側がどこか上みたいな意識が少しだけあるじゃないですか。ファンとしては原作の内容を把握しているわけですから「おっここは原作から変わっているな」とか、あるいは「だいたい原作通りだな」とか、まああまり良くは無いんですが、期待の裏返しとしてちょっと偉そうな言い方をしてしまうと「チェックする立場」みたいな感覚がある方も、わたし含めて珍しくはないと思うんですよ。ただ『BLOOM』に触れた時の感覚って個人的には全く違うんですよね、これはもうアニメによって"原作の良さを改めて教えていただいている"と感じていると言っても過言ではないです。実際上記エピソードも時系列的には5巻→6巻なわけで、本来のものからは変化していないんですよね。だからやろうと思えば同じ"物語"を見いだせるはずなんですが、これがなかなか難しいんですよ。
"教えていただいている"と同時に、本当に気合を入れてアニメの構成が何を生み出しているのか、何の構造を組み替えているのか、ということを探ることに毎週取り組んでいるので、ある意味ではアニメと視聴者の戦いとも言えます。ぶっちゃけ、わたし程度だと全然拾いきれなくてインターネットのごちうさフリークの方々の意見を眺めながら「なるほどな」と頷きっぱなしです。ただ作品が骨太なので向き合えば向き合っただけ返してくれるなという感覚が非常にあり、とても楽しい視聴体験ですね。酷使したアニメ筋はズタズタになりますが。


『BLOOM』には完全に「原作を読んでいるからこそ」初めて見える景色があり、寧ろ原作既読だからこそエキサイティングな視聴体験になっているのでは、とすら思います。
わたしも普段のアニメ視聴スタイルとしては、原作内容を先に知っちゃうとアニメ化のワクワクがちょっと薄れちゃうからあえて控えている、みたいなところがあります。『ごちうさ』という日常作品の性質上、重大なネタバレってそんなには無いと思うので、内容先行で知ることの致命的な体験としてのマイナスも比較的ない方だと思うんですよね。というわけでここらでお一つ原作コミック、いかがでしょうか?

③いやもうそんな事は抜きにしてもアニメとして出来がいいぜ

さっきから原作を絡めてスゲ~という話をしました。ふーん、なるほどね、原作読んでる人からしたらすごいんや。いやまあそれはそうなんですが、もちろんひとつのアニメ作品としたって『BLOOM』は素晴らしい作品です。そういった話もしていきましょうか。


というかシンプルに演出に力があるんですよね。上述のように内容自体もパワーがあるエピソード群なんですが、そのポテンシャルをより引き出すような相乗効果が生まれています。その結果、毎回マジモンの泣きアニメみたいな映像が飛んでくるので無事にオタクの感情はめちゃくちゃになっています。BLOOM見てる方はだいたい「今回のごちうさもいい話だったな……ごちうさってこんなにいい話連発するアニメだったっけ?」みたいなことは思ってるんじゃないでしょうか、わからないけど。


例えばこの1羽のワンシーンでは、非常に繊細なチノちゃんの表情の芝居が素晴らしい。ちなみにこれ原作だとほんの2コマでちょっとほっこり、ぐらいの軽食シーンなんですが、BLOOMスタッフによって異常な膨らませ方をされた結果「このエピソードのメインディッシュはここだぜ」と言わんばかりの気合の入ったシーンに変貌しています。

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泣き止まない女の子を懸命に励ますチノちゃん。この時はセルフでお腹にキツい一撃を食らった直後で苦しそうです。
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今度はうさぎの人形を差し出して、穏やかな表情。メインメンバーでは最年少なチノちゃんですが、今回はお姉さんのようなしっかりした姿に見えます。
人形も無事に女の子に受け取って貰えて、にっこり微笑みます。
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女の子に「お姉ちゃん」と呼ばれて、思わず顔を赤らめる嬉しそうなチノちゃん。迷子の女の子相手はお姉さんの顔だったチノちゃんですが、今度は相手がリゼちゃんなので、年下っぽい可愛らしい表情のニュアンスですね。
それにしても笑顔が並ぶと、にっこりリゼちゃんと、あまり普段にっこり笑顔を見せないチノちゃんの表情の差を感じますね。この絶妙な差の表現本当に良くないですか?
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優しげに女の子を見送るチノちゃん。こんな表情するようになったんだね……


このような繊細な表情の芝居ナチュラルにできているのが本当に素晴らしいですね。日常の些細な仕草を描いていく作品ですから、こういうところが大切にされていると説得力が違います。
あとちょっと話がズレますが絵の話をすると、恐らく『Dear My Sister』あたりからちょっとずつキャラデザに修正が入っているようで、1期2期から見返してみると結構絵が変わったなって感触がありました。わたしは絵に疎くて全くちゃんとした比較などはできなくて申し訳ないのですが、恐らく目の位置とか顔の輪郭とかに微調整が入っているんじゃないかなって思います。1期2期のアニメらしい丸っこい絵も可愛らしいんですが、この変更によってよりシャープというか、安定感のあるデザインになっているように感じます。
ここで一番違いを感じるのは中学生組なんですよね。大人びて見えるようになったというか、歯に衣着せずに言ってしまえばロリっぽいデザインからの変化で、よりぐっと設定通りの中学生という雰囲気が出るようになっていると思います。


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これ1羽の別シーンなのですが、このチノちゃんめちゃくちゃ大人びて見えませんか? 『BLOOM』ではチマメ隊の高校の進路の話が出ているぐらいの時期ですから、チノちゃんたちがまた一つ「大人」への一歩を踏み出すお話なんですよね。ですからこのタイミングでこういう絵が出せるようになっているのも、とてもイイなって思います。


ごちうさ』といえば背景美術の美しさも大きな魅力の一つだと思います。『BLOOM』では背景もより緻密で繊細なものに仕上がっており、ココアたちが生きている街の質感がよりリアルに感じられるような気がします。
koi先生が「いろんな世界観が広く浅くモデルになっている」と1巻あとがきで語っているような自由な"ごちうさワールド"ですが、その自由さは時として素晴らしくハマったシチュエーションを生み出すことがあります。『BLOOM』5羽もそんな回のひとつで、街中に突如登場するカルーセルがとても幻想的なシーンに繋がっています。


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5羽、青山さんと凛ちゃんの追いかけっこの終幕のシーンです。力の入った撮影効果によって色とりどりの光が浮かんだ非常に幻想的なシーンに仕上がっていますね。両者の細やかな表情や体の動きも相まって、極めてドラマチックなシーンに仕上がっています。


感動的な方面ばかりつい取り上げてしまいましたが、もちろんコミカルで4コマ漫画原作らしくキレのあるテンポ感も健在です。
この頃になってくるとチノちゃんも随分初期と比べるとアクティブになり、率先して(結果的に)コメディシーンのボケ側に回っていることも珍しくありません。こうしたチノちゃんの変化もやはり積み重ねですから、楽しいシーンであるのと同時になんだか感慨深くなってしまいますね。面白い作品を褒める際に「涙あり笑いあり」といった言葉を使うことがありますが、まさに今の『ごちうさ』は涙と笑いが一緒に来ているかのような贅沢な作品です。

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6羽は周囲を振り回すチノちゃんの姿が目立ちました。うさぎが嫌いなシャロちゃんを巻き込んで寝そべってみたり、ココアさんに(無自覚ながらも)多大なプレッシャーを与えたりしています。

まとめ

アニメ作品『ご注文はうさぎですか?BLOOM』及びコミック作品『ご注文はうさぎですか?』がマジのガチの傑作なのでとにかく触れたほうがいいです。
これってごちハラ(ごちうさハラスメント)になりますか?


いや、でも結局これにつきるんですよね。わたしのような泡沫オタクが今更何かを言うべき作品でもないですが、それでも少し前のわたしのように『ご注文はうさぎですか?』の真の実力を認識していないオタクの方もそれなりにいるのではないかなと思います。なぜかと言うとご注文はうさぎですか』という作品がアニメ・コミックそれぞれにあまりにも魅力的なビジュアルを持っており、そして4コマ漫画原作故に基本的には短い展開を繰り返すテンポ感の作品であるからです。すなわち、刹那的な鑑賞というスタイルでも鑑賞そのものには支障はないんですよね。
ある意味、作品のポテンシャルが高すぎて、水中に潜む巨大な全貌を把握せずとも、水面に浮かんでいるものを眺めるだけで十二分に楽しいんです。ごちうさといえば「すべてがかわいい」というキャッチフレーズがありました。この記事では繰り返し「かわいいだけではないごちうさ」の話をしたつもりですが、このフレーズにだってもちろん全くもって偽りはありません。そこだけでもあまりにも魅力があるため、雰囲気を噛みしめるだけだって素晴らしく感じる作品なんですよね。


しかし、今『BLOOM』の放送を大きなきっかけとして『ごちうさ』の世界を改めて見つめ直した結果、本当に卓越した構成力、そしてそれによって生み出させる物語としての素晴らしさがあることを本格的に理解(わか)らされてしまいました。
アニメ・コミック双方の長期展開によって生み出された繊細かつ骨太な人物像は積み重なれば積み重ねるほど立体感を増し、あたかもフィクションのキャラクターでありながら、もはやその世界で生きているようにしか思えないような質量を伴って感じられます。
細やかな日常生活の描写を繰り返しながら、少しずつ成長していくココアやチノの様子からは、「可愛らしい様子に癒やされる」だとかそういう次元をもっと超えた、明日を生きるための力強い元気を貰えるような気がしています。


ということで皆さんも是非『ご注文はうさぎですか?』にマジになってわたしと一緒にヒィヒィ言ってみませんか? わたしのオタクとしてのプライドを賭けていいますが、これは本当にスゴイ作品ですよ。

ご注文はうさぎですか? (9) (まんがタイムKRコミックス)

ご注文はうさぎですか? (9) (まんがタイムKRコミックス)

  • 作者:Koi
  • 発売日: 2020/12/25
  • メディア: コミック





『BLOOM』の本質を知るために今までのアニメや原作を改めて見返していました。原作とアニメの関係がどう変化していったのか、そうしたあたりの話を『BLOOM』紹介の説得力にしようと思ったのですが、なんかメモが膨大になりつつあり逆に混沌としそうだなと思ったので、別でここに置いておきます。

おまけ?『ご注文はうさぎですか?』アニメ・原作コミックの比較


アニメ3日見ざれば刮目して見よ、と昔の人は言った。時が経てばチノちゃんも様々な変化を見せ、シュガーよりシナモンが気になりだしたらそれはもう進化の時。オタクだっていつまでも浅瀬でぴょんぴょんばかりもしていられないのだ。
ということでこれから浅瀬オタクのわたしと、深遠なるごちうさワールドの奥部へと冒険を始めよう。

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※画像はイメージです

ご注文はうさぎですか?』のアニメはタイトルを重ねるごとにどのような変化をしていったのだろうか。わたしを始めとした数々のオタクたちを感動の渦に絶賛巻き込み続けている最新作『ご注文はうさぎですか?BLOOM』が果たして従来のアニメと比較した時に大きな変化があるのか、そういったところも改めて確認すべく、再度アニメシリーズを見返しつつ、同時に原作も読み返すこととした。
ここでは2014年に初めて放送された1期TVアニメから順番に、その違いをチェックしていく。なるべく重要そうな改変や気になった部分を逐一メモしていったが、正直本当に一つ一つ厳密に拾って考えるとしたら1話で1本ずつの記事になってしまいそうなので、ある程度簡単になってしまうことはご容赦いただきたい。

※右側カッコ内は原作コミックの該当エピソード。
例:原作1巻1話→原1-1


略称
C:巻頭カラーページ
加:話間の加筆ページ
アニオリ:アニメで追加されたオリジナルシーン

1期:ご注文はうさぎですか? (2014)

1年目・春

1-1『ひと目で尋常でないもふもふだと見抜いたよ』

<アバン>
ココア、青山ブルーマウンテンとすれ違う(アニオリ)


ココア、街の喫茶店を訪れ、チノと出会う(原1-1)


<A>
ココア、チノと会話。訪れた喫茶店が下宿先だということや、祖父を亡くしたチノの生い立ちを知る(原1-1)


ココア、ラビットハウス更衣室でリゼと衝撃的な出会いを果たす(原1-1)


<B>
ココア、ラテアートに初挑戦、3人おそろいのラテアートを披露(原1-2)


チノ、春休みの宿題に取り組む。ココアの数学の才能が判明(原1-2*1


軍人うさぎのぬいぐるみ(リゼ宅、チノ宅)初登場(原1-2)


夜、これからのことを語らうココアとチノ(アニオリ)


1-2『小麦を愛した少女と小豆に愛された少女』

<アバン>
ココア、シスターコンプレックスと呼ばれる(原1-C)


<A>
マヤとメグ、チノの同級生として初登場(原1-3だがマヤメグはアニオリ)


ココア、公園で同じ学校の生徒である千夜と出会い、意気投合する(原1-3)


ココア、千夜と同じクラスに(原1-4)


ココア、実家がパン屋であることを千夜に話す(原1-4)


ココアとチノとリゼと千夜、ラビットハウスでパン作り(原1-4*2


<B>
ココアとチノとリゼ、千夜に招待され甘兎庵へ。あんこ初登場(原1-5)


動物が懐かないチノ、あんこと仲良く(?)なる(原1-5)


1-3『初めて酔った日の事憶えてる? 自分の家でキャンプファイヤーしようとしたわよね』

<アバン>
ココア、チノのコーヒーを飲む(原1-C)


<A>
ココアとチノとリゼ、訪れたカップ店でリゼの後輩のシャロと出会う。シャロのお嬢様っぷりに驚く面々(原1-6)


シャロ、千夜宅の隣のボロ屋に帰る(原1-6)


ココアとチノとリゼと千夜、シャロのバイト先のフルール・ド・ラパンを訪れる(原1-7)


<B>
千夜とシャロ、雨の日のラビットハウスに遊びに来る。シャロがカフェインに酔う(原1-8)


雨が強く、5人泊まる。怪談で盛り上がる(原1-8)


1年目・夏
1-4『ラッキーアイテムは野菜と罪と罰

<アバン>
朝食のシーン。ココアやチノの学校の制服、夏服に(原1-9)


<A>
ココアとチノ、好き嫌いを克服しようとする(原1-9)


チノの通う中学校にて、マヤとメグが名前付きで初登場(原1-9*3


ココアとチノとリゼ、コーヒー占いをする。ココアが学校で不幸な目に(原1-11)


<B>
ココアとチノと千夜とシャロ、図書館で勉強をする(原1-10)


チノの進路のエピソード、初出(原1-10)


街の国際バリスタ弁護士や甘兎庵繁盛の夢が語られる(原1-10)


密かに同学年組で一人違う学校であることに落ち込むシャロを千夜が励ます「私たち、おとなになってもずっといっしょ」(原1-10)


1-5『ココアと悪意なき殺意』

<アバン>
チノとマヤとメグ、バドミントンの試合の授業を控える。チノとリゼ、試合に向けて特訓(原2-2*4


<A>
ココアと千夜も球技大会に向けての特訓。(原2-2)


青山ブルーマウンテン、セリフありで初登場。ココアたちの特訓の様子からインスピレーションを得る(アニオリ)


自らに飛んでくる飛翔物が当たらない千夜(原2-2)


<B>
リゼ、父へのプレゼントのため他の短期アルバイトに挑戦。チノとココアもタカヒロにネクタイを贈る(原2-4)


チノ、バドミントンでリゼに教わった必殺ショットを放つ。試合には負けたが、マヤやメグと共にポージングする(原2-加)


1-6『お話をするお話』

<アバン>
リゼ、ツインテを客から褒められる(原1-C)


<A>
ココアとチノ、二人で街を巡る。リゼを見かける(原2-6)


ココアとチノ、公園でクレープを食べる。屋台で働くシャロに出会う(原2-6*5


ココアとチノ、同じく出かけていたマヤとメグに出会う(原2-6、原作ではメグの名前が初登場)


ココア、青山に初遭遇(原2-6)


ロゼ(変装リゼ)初登場、ココアとチノに遭遇する。リゼと気が付かず会話ができたチノ、ココアの影響を感じる(原2-6)


夜に一人になったチノ、寂しさを覚えてココアの部屋を訪れる(原2-6)


<B>
マヤとメグ、ラビットハウスを手伝う。二人はラビットハウス制服を着る。ココアやリゼとも初めて絡む(原2-7*6


チノ、微妙に疎外感を感じて千夜に相談をする。その甘兎庵でチノも青山ブルーマウンテンと遭遇する(原2-7)


ココア、"同級生と絡む知らないチノの姿(すごい笑顔)"を想像し、若干の寂しさを覚える(原2-7)


次の日、マヤとメグと会話をし、笑顔を見せるチノ(原2-7*7


<C>
夕日を見てたそがれるココアとティッピー、青山ブルーマウンテンと遭遇。うさぎになりたかったマスターの話をする(原2-9)


1-7『Call Me Sister.』

<アバン>
シャロ、あんこに襲われているところをリゼに助けてもらう(原2-加)


<A>
ココアとチノ、若干仲違い。仲直りのため、リゼと千夜とシャロも交え、夜通しジグソーパズルをする(原1-13)


ココアとチノ、仲直りする。姉妹っぽいケンカができて少し嬉しかった、と話すココア(原1-13)


<B>
学校にいる間も落ち込んでいる千夜。ココアや他のみんなも心配する(原2-5)


朝のすれ違いを千夜に謝るシャロ。一方千夜の悩みは単に和菓子のクオリティに依ることが判明(原2-5*8


フルール・ド・ラパンのチラシを配るシャロ、強面のうさぎに遭遇し恐怖する(原2-8*9


ココアの作成したラビットハウス夏のパン祭りのチラシ(うぇるかむかも~ん)、店名の綴が間違っており回収騒ぎに(原2-8*10


青山ブルーマウンテン、フルール・ド・ラパンとラビットハウスのチラシを受け取る(原2-8)


シャロの家がボロ屋であることが千夜以外にもバレる(原2-8)


"誰かに似ている"らしい5匹のうさぎのジグソーパズルがタカヒロによって喫茶店に飾られる(アニオリ*11


1-8『プールに濡れて雨に濡れて涙に濡れて』

<アバン>
貧乏がバレてヤケコーヒー巡りをするシャロと千夜(原2-8)


<A>
ココアとチノとリゼと千夜とシャロ、街の温泉プールを訪れる(原1-12)


リゼ、シャロと泳ぎの練習をする(原1-12)


チノと千夜のチェス勝負でチノが勝利したため、チノをお姉ちゃん呼びするココア(原1-12)


<B>
雨の日に、映画を見に行く約束へ各々の学校から向かうチノとココアと千夜とリゼとシャロ。青山原作の映画を見る(原2-11)


青山、ラビットハウスを訪れるが、タカヒロの顔を見て「マスター以外の男性と目を合わせてしまった」と思わず逃げる(原2-11)


「大人になってもここで3人で働けたら素敵だね」(原2-11)


1年目・秋
1-9『青山スランプマウンテン』

<アバン>
かつての秋の日、アンゴラウサギに愚痴る喫茶店経営の老人が幼少期のココアと出会う。「おじいちゃんのご注文は、うさぎさんになることなの?」モカも幼少期の姿で初登場(原2-12)


<A>
学校の演劇部の助っ人で舞台に立つことになったリゼ(原2-10)


おしとやかさに関してリゼが千夜に相談したところ、再びロゼ状態になる。店の常連の青山ブルーマウンテンとも遭遇(原2-10)


シャロやココアとチノも続いて訪れ、騒がしくなる。チノ、リゼだということに気が付かずにロゼと会話。青山ブルーマウンテンは窓の外に懐かしいマスターの声を聞く(原2-10)


<B>
チノの学校の制服、冬服に。道を歩くチノは「小説家を辞めた」と語る青山に出くわす(原2-12)


青山、ラビットハウスで働き始める。そこでラビットハウスの当時のマスターが亡くなったことを知る(原2-12)


タカヒロ(この時初めてチノ父の名前が登場)を参考にして、人生相談窓口を始める青山(原2-12)


ティッピー、チノに説得され、青山の前で声を届ける「おじいちゃんとしか話そうとしない私のことを思って内緒にする必要は、もうないんですよ」(原2-12)


ティッピーではなくぬいぐるみから声が聞こえたと勘違いをする(?)も、万年筆も見つかり小説家として復帰する青山(原2-12)


1-10『対お姉ちゃん用決戦部隊、通称チマメ隊

<アバン>
ココアからの千夜の紹介パート(原1-C)


<A>
千夜の元へ勉強に行ったココア。静かなラビットハウスで過ごすチノとリゼ。街では枯れ葉が落ちている(原3-2*12


ラビットハウスにマヤとメグが遊びに来る。チノ・マヤ・メグで”チマメ”と命名するリゼ(原3-3)


甘兎庵の手伝いをするココア(原3-2)


チノ、ミルクココアを量産、ココアシックに(原3-3)


ココアと千夜にシャロを加えた同学年組で勉強会(原3-2)


千夜のノートを見せてもらうココアだが、甘兎庵の商品名考案メモだった(原2-5)


思わず道端のうさぎを追うチノ。リゼに「ココアっぽくなってないか?」と指摘を受ける(原3-3)


<B>
温泉プールを訪れるチノとリゼとマヤとメグ。たまたま出くわした青山も交えて遊ぶ(原3-3)


ココア、千夜とシャロが幼馴染だったあれこれの話を聞く。互いに心配しあっている千夜とシャロ(原3-2)


チノ、メールで今日の報告をココアにする。続いて電話で会話する二人。チノ、ココアの影響で積極性が生まれている自覚をし始める(原3-3)


シャロ、ココアや千夜と同じ学校に通っている夢を見て、一抹の寂しさを覚える(原3-2)


チノとマヤとメグが働いているラビットハウスを、客として訪れるリゼ。リゼはコートとマフラーを身に着け、雪が振り始めている(原3-3*13


1年目・冬
1-11『少女は赤い外套を纏いウサギを駆りて聖夜の空を行く』

<アバン>
クリスマスマーケットを訪れた、ココアとチノとリゼと千夜とシャロ。クリスマスの予定を立てる(原3-C)


<A>
引き続きマーケットを物色する5人。ココアは密かにチノへのプレゼントも探す(原3-C)


ココア、皆にマジパンをプレゼント。子供の頃サンタになる夢があったことを話す。千夜「ココアちゃんは十分サンタさんよ」(原3-C)


クリスマス当日。繁盛するラビットハウスで働くココアとチノとリゼ(原3-12)


甘兎庵で働きながら、かくし芸を考案する千夜(原3-12)


マッチを配りながら、クリスマスパーティを楽しみにするシャロ(原3-12)


<B>
マヤとメグ、千夜、シャロ、順番にラビットハウスに到着。多忙な店を手伝う(原3-12)


お客や従業員で賑わうラビットハウス。「わしはもっと隠れ家的な店を望んでいたんじゃがのう」「こういうのも、楽しいです」(原3-12*14


閉店後、いつものメンバーで打ち上げ。チノが乾杯の音頭を取る「お、お疲れさまでした、乾杯!」(原3-12*15


青山、マスターの声をはっきり聞き「これが、奇跡の夜!」と感激(原3-12)


チノの枕元にプレゼントをこっそりと置くココア。それを同じくプレゼントを持って見守るタカヒロ(原3-12)


1-12『君のためなら寝坊する』

<アバン>
共に寝ているチノとココア。一足先に目覚めたチノは、ココアを起こそうとする。その際に何かを話したようだが……(原2-C*16
並んで歯を磨く二人。ココアはパンの香りがする(原2-C)


年末のマーケットを歩くココアと千夜。同じく訪れていたリゼとシャロに出会う。合流し、4人でベンチに座る。続いて香りの話題(原2-C*17
ラビットハウスでティッピーと話すチノ。チノは「安心する匂いが増えた」と語る(原2-C)


<A>
宿題で職業インタビューをするためラビットハウスを訪れるマヤとメグ。ココアやチノと絡みつつ、タカヒロにインタビューをする(原2-13)


続いて甘兎庵へ。タカヒロが昔ジャズをやっていたというラビットハウスに対抗し、カラオケを始める千夜(原2-13*18


続いてフルール・ド・ラパンへ。シャロと、居合わせた青山にインタビュー(原2-13)


マヤとメグがココアを「お姉ちゃん」呼びしておだてる。"妹"に弱いココア(原2-13)


<B>
登校するココアとチノ。雪うさぎを作って遊ぶも、様子が妙なココアにチノがおでこを当てたところ、熱が出ていることが判明。(原3-13)


寝込むココアの元に、千夜、リゼ、マヤとメグが次々にお見舞いに訪れる(原3-13*19


同じく風邪を引いたシャロの家に、千夜がお見舞いに訪れる。おばあちゃんの民間療法を試そうとする(原3-13)


ココアのための風邪薬を雪の中千夜に借りに行くチノ。ティッピーが心配してついてくる(原3-13*20
一人寝込むココアの元に、青山がホットワインを持ってくる(原3-13*21


治ったココアの代わりのように、今度はおたふく風邪にかかるチノ(原3-13*22
<ED・C>


増えている雪うさぎを目にするココア(原3-13)


おたふく風邪が治って、ラビットハウスで会話するチノとリゼ(アニオリ)


寝坊するココア。「お姉ちゃんのねぼすけ」のチノの囁きに一瞬で目覚め、おでこをぶつける二人(原2-13)

(クリックで開きます)


まず、アニメとしては背景美術の美麗さが目を引く。木組みの家と石畳の街という異国情緒溢れる(一方で和風でもある奇妙な)街、そしてそこの小さな喫茶店という洒落た舞台設定の魅力を存分に発揮している。ゆったりを街を映してみるカットも度々見受けられ、より一層「この街で生きる人々の交差」という物語が強化されているように感じる。アコーディオンなどを用いたケルト風のBGMも良い雰囲気だ。

原作との差異に着目すると、序盤(1~4話あたり)は非常に原作そのままの流れとなっている。ここでは原作でもレギュラーキャラが初登場する回が続くため、この流れを壊すと後のエピソードが成立しないものが多いからであろう。また、遅れてレギュラー入りするマヤとメグ、それに青山のチラ見せを行っており、作品全体でスムーズな登場への流れを作ろうという意識を感じる。5話以降は次第に組み換えが多くなってゆくが新キャラを本格的にレギュラーにしていくために、その流れを意識したような話数の配置となっているようにも思われる。
他では軽い改変だが、季節を意識させるセリフが追加されているのが気になる(1-1-B、1-7-B)
アニメ内で春からスタートし、冬に終わるという時間の経過があり、セリフ以外でもそこにあわせて原作から服装が変化しているエピソードがある(1-10-C、1-12-アバン)
春のココアとの出会いによって生じる人間関係の変化が作品の肝となってくるため、ここで時間の経過を季節の移り変わりによって意識させるのは効果的と言えるだろう。連作エピソードを交互に流すことで並行した一日の様子を感じさせるような改変も、視聴者に時間の流れを感じさせるための一手かもしれない(1-10)


この物語において、そんな人間関係絡みの最も大きい変化が見受けられるのは、やはりチノ。アニメでも2巻と3巻のクライマックスのエピソードを接続し、チノの変化が際立つ最終話を作っている。アニメで追加されたシーンも、その文脈の強化を意識しているものであろう(1-11-B、1-12-Bなど)


後年の大胆さを思うと、全体的にアニメ1期での再構築やオリジナルはおとなしくも手堅い。当時の既刊3巻内容をアニメという一本の作品にするにあたって、どこが山場にふさわしいかということを意識し、一つの作品にまとめようとした結果ではないだろうか。雰囲気作りの良さも相まって、ほのかな進展を感じさせる良きアニメ作品に仕上がっていると感じる。
一つ、チノの満面の笑顔の直接描写をしたのは大胆な改変だと感じた(1-6-B)原作ではではココアの妄想で登場する程度で、基本的には多くが徹底的にぼかされており、原作でのチノの笑顔の重大さはアニメ以上に意識されているように思える。アニメでも1期でははっきりと笑顔が出るのはこのシーンのみである。笑顔に関しては今後も色々と描写があるので後に記す。
一方で原作においてチノの微笑みが初めてはっきりと描写される回はカットされている(2期範囲にて登場するので、こちらも詳細は後述)


2期:ご注文はうさぎですか? ?(2015)

1年目・冬

2-1『笑顔とフラッシュがやかましいこれが私の自称姉です』

<アバン>
外出から戻り、ラビットハウスでココアに「おかえり」と迎えられるチノ(アニオリ)


<A>
家族へ送るためみんなの写真を取ろうとするココア(原2-1*23


<B>
ラビットハウスにて甘兎庵が掲載された雑誌を見る、ココアとチノとリゼと千夜とシャロ(原3-10)


青山が店を訪れる。椅子が壊れて、ラビットハウスの年季を感じる面々(原3-10)


笑顔の練習をするチノ。上手く笑えないものの、雑誌に掲載されたラビットハウスの記事を見て微笑む。それを写真に収めるココア(原3-10*24


<C>
ポストに手紙を投函するココア(アニオリ)


倉庫から見つけた写真立てをチノに見せるココア。昔チノが作ったものらしい。細工の褒め方から、サキのことを思い出すチノとティッピー(原2-1*25


2-2『灰色兎と灰かぶり姫』

<アバン>
夜、お化けの話をするココアとチノの部屋をノックする音が。空けてみるとなんとシャロだった(原3-5)


<A>
シャロ宅の怪現象の相談を受ける、ココアとチノ(原3-5)


次の日、シャロから幽霊と聞いて張り切るリゼ。千夜も交え、3人でシャロ宅を訪れると、いつかの強面のうさぎがいた(原3-5*26


強面のうさぎ、リゼがワイルドギースと命名(原3-5*27


他の面々もやってきて賑やかに「シャロちゃんの周りがにぎやかになって、なんだかとっても嬉しい」と千夜(原3-5*28


<B>
捻挫をしたリゼを見舞いに、リゼの家まで来たココアとチノ(原3-9)


リゼの怪我の責任を感じているシャロとつきそいの千夜、リゼの家でメイドとして手伝いをしていた(原3-9)


更にひょんなことからココアとチノもメイド服に。続いて服を汚したリゼもメイド服になる(原3-9)


リゼ宅の5人、王様ゲームで遊ぶ。メイド服姿を父に見られ赤面するリゼ(原3-加)


2-3『回転舞踏伝説アヒル隊』

<アバン>
学校の美術の時間で絵を書くココアと千夜(原3-6)


<A>
ココアと千夜、下校時にチノとマヤとメグに出会う。中学校でも写生大会が今度あるらしい(原3-6)


練習のためフルール・ド・ラパンやラビットハウスを廻るチノとマヤとメグ。チノ、自身の絵の個性に関して青山の助言を受ける。今回の絵が店に飾られる(原3-6)


<B>
創作ダンスの授業中のチノとマヤとメグ。バレエの曲を流したところ、突然華麗に踊りだすメグ。メグ(とマヤが少し)昔メグ母のバレエ教室に通っていたことが判明(原4-8)

メグ母のバレエ教室に通い出すチノとメグ。練習を続ける3人だったが、ココア、リゼ、千夜とシャロと次第に参加者が増えていく

賑やかな

2年目・春

2-4『ココア先輩の優雅なお茶会チュートリアル

<アバン>
桜が花をつけ始めている。マヤとメグらと下校時に、落ちてきた花びらをバレエっぽくキャッチするチノ。からかわれて笑顔に(アニオリ)


学校は卒業式の時期。そんな時期に3人は泣いているココアに出くわす(原4-1)
<A>


卒業式で感動のあまり涙したというココア。同時に「もうすぐ自分が街に来てから一年」と感慨深く語る。千夜とリゼとシャロも合流(原4-1)


カフェに入る一行。大人っぽくなりたいという中学生組、高校生組の"先輩"を観察する。一方の高校生たちは"後輩"に見られていると思って張り切り、から回る(原4-1)


帰宅すると、ココアのもとに手紙が届いている(アニオリ)


<B>
朝から妙に張り切るココア。仕事も機敏で、チノとリゼは戸惑う。なぜココアが張り切っているのかと言うと、なんと今度ココアの姉が遊びに来るからだと言う(原4-2)


立派なココアの姿を姉に披露できるよう、協力する面々だが、から回る。ココア、お礼にとカフェラテを振る舞うが、そこでのラテアートはかなり上達したものであった(原4-2)


千夜とシャロ、甘兎庵にてココアが心配と話す。シャロのことも心配、と語る千夜(アニオリ)


モカ、青山の本を片手に、電車でココアたちの住む街へと(アニオリ)


2-5『ひと口で普通のもちもちだと見抜いたよ』

<アバン>
ココアの姉・モカが来るのを待つ、ココアとチノとリゼ。ティッピーが孫を待つおじいちゃんのような顔に(アニオリ)


<A>
街を懐かしむモカ。うさぎを追いかける(アニオリ)


ココア、しびれを切らしてモカを探しに。チノ、ココアがすっかり街に慣れたことを感慨深く思う(原4-4)


うさぎを追いかけるモカ、青山と出会う(アニオリ)


桜の木の話をする千夜とシャロ。モカを探すココアと出会い、協力を要請される。モカの真似として「お姉ちゃんに任せなさい」ポーズをするも、自分の真似だと思われ伝わらず(原4-4*29


ベンチで話す青山とモカ(原4-4)


ラビットハウスを訪れるモカ。ココアにバレないように変装するもココアはおらず、チノやリゼの前で正体を明かす(原4-4)


<B>
モカと絡む、チノとリゼ。二人はモカの「お姉ちゃんに任せなさい」の姉オーラに圧倒される(原4-4)


ココア、仲の良さそうなチノとリゼとモカの姿を見て涙するも、千夜とシャロに励まされて、ラビットハウスに変装した姿で入店。速攻見破られ、賑やかな店内に。モカ、ラビットハウスに泊まることを明かす(原4-4)


タカヒロとティッピー、夜のバーでモカ来訪に関しての会話(アニオリ)


夜のココアとモカ、語りつつも寝てしまう。二人の横に潜り込むチノ(原4-4)


2-6『木組みの街攻略完了(みっしょんこんぷりーと)』

<アバン>
ココアとの昔の思い出を回想するモカ(原4-6)


パンを作ろうとするチノとモカの姿を見て、危機感を感じ崩れ落ちるココア。ココアとモカはパン作り勝負をすることに(原4-5)


<A>
結果パンを作りすぎたため、ココアとチノとリゼと千夜とシャロとモカでピクニックに。モカ、次々とココアの友人の"お姉ちゃん"と化していく(原4-5)


ボートレースで勝負をすることに。チノとモカ、ココアとシャロ、リゼと千夜の3ペア。白熱(?)した勝負を繰り広げる(原4-5*30


勝利した千夜、命令でモカにモフモフしてもらう。続いてココア、モカについ甘えそうになるも、自身の姉としての威厳が損なわれることを恐れて拒否(原4-5*31


ココアとモカ、互いに寂しさを覚える(原4-5*32


<B>
ココアに拒絶されてしまったモカ、ショックのあまり崩れ落ちる。「ココアが最近冷たい」と、リゼや千夜やシャロに相談をする(原4-6)


モカ、チノとお風呂に入る。”モカが明日帰る”という話をする。ココアがグレてブラックココアにならないか心配するモカだったが、チノは「私がいるから大丈夫です」と話す(アニオリ*33


駅でモカを見送るココアとチノ。二人の姿を見てモカは「もう本当のお姉ちゃんなんだね」と一人密かに思う(原4-6*34


2-7『甘えん坊なあの子はシャボン玉のように儚く消える』

<アバン>
千夜とシャロにマシュマロココアを振る舞うココア。うっかり制服を汚してしまい洗濯しようとするも、洗濯機が壊れているため洗濯桶を持ち出してくるココア(原3-4)


<A>
洗濯桶で洗濯をする、ココアとチノとリゼと千夜とシャロ。洗濯の際にうさぎ軍人のぬいぐるみや、ラビットハウス制服のボタンなどが取れてしまう(原3-4*35


制服を直すココアとチノ。ラビットハウス制服がチノ母のお手製であり、この他に黄色や緑のカラーもあることが語られる(原3-4*36


<B>
街を歩くココアとチノ。ココア、「お姉ちゃんには敬語を使わなくていい」とチノを諭し、会った千夜とシャロで練習をするも、うまくいかない(原3-11)


流れでカレーをみんなで食べることになる。スーパーの買い物後、シャロからリゼを誘う(原3-11*37


シャロの家に集まった面々。リゼの持ってきたブランデー入チョコレートを食べるが、チノが酔って周囲を「お姉ちゃん」と呼び出す。戸惑いつつも新鮮な姿に喜ぶ面々だったが、「こっちのほうが好き?」と問われた

ココアは自身の言葉をチノが気にしているのでは、と謝罪し抱きつく。それと同時にチノもシラフに戻り赤面する(原3-11)


2-8『スニーキングストーキングストーカーストーリー』

<アバン>
新学期に向け、家で張り切って制服のアイロンがけや靴磨きをするシャロ。そんなシャロが窓の外を見ると暗い顔の千夜が……(原4-7)


<A>
ココアと新学期のクラス替え後も一緒になれるか不安だが、意に介していなさそうなココアにショックを受けたらしい千夜。慌てつつも励ますシャロ(原4-7)


チノとリゼにこの事件を話すシャロ。リゼはこの3人のことを「振り回され隊」と命名。その後文房具屋へ行き、おそろいのペンを購入する3人(原4-7)


公園で話すココアと千夜。クラス替えのことを知らなかったココア。ココアと千夜で一緒になって狼狽えるが、シャロたちに励まされて復活する(原4-7*38


後日、千夜の帰りを待つシャロ。遠くの姿を見つけ笑顔になる。視線の向こうには嬉しそうな千夜が(原4-7*39


<B>
学校で進路の話をするチノとマヤとメグ。ココア・千夜と同じ学校だろうというチノと、母にリゼ・シャロと同じ高校を勧められていると語るメグ。離れ離れになるかもしれないことを少し悲しむメグ(原3-8*40


遊びでリゼを尾行するマヤ。結局バレて(バラして)今度は2人で青山を尾行する。そんな2人を尾行するシャロ。そしてそのシャロを尾行している青山。膠着状態に(原3-8)


シャロ、バイトに遅れそうになって動く。リゼとマヤと青山が合流するが、それを尾行するチノとメグ。更に2人を尾行するココアと千夜(原3-8)


リゼにお嬢様学校のことや、友達と離れるのが寂しいということを相談するマヤ。いてもたってもいられずに尾行をやめて飛び出してきたチノとメグ、そしてココアと千夜。バイト中のシャロもおり賑やかな様子を見守るティッピーと、ティッピーを見守るタカヒロ(原3-8*41


2年目・夏

2-9『毛玉は特攻し無慈悲なボタンは放たれる』

<アバン>
甘兎庵で新作のお茶を飲むチノ。千夜に「過去に因縁があったようだがお互い頑張ろう」との話をするが、一方の千夜は首を傾げる(原3-7)


<A>
因縁の真実について探るココアとチノとリゼ。シャロや青山に話を聞き、ライバル関係があったらしいことを把握する(原3-7)


ラビットハウスではティッピーが打倒甘兎庵に燃えている。便乗して甘兎庵に乗り込むココアとリゼとチノ。そこで千夜から両店の関係を聞く(原3-7)


千夜、ココアがいなければラビットハウスと仲良く慣れなかった、とココアに感謝。チノと千夜は互いに立派な看板娘になろうとの約束を結ぶ(原3-7)


コーヒーあんみつをまた復活させてみないか、と祖母に尋ねる千夜。千夜の祖母のセリフが初披露。千夜祖母は「じじいが化けて出る」と憎まれ口を叩くも、千夜は笑顔を浮かべる(原3-7)


<B>
今日は甘兎庵で働いているチノ。小柄なサイズの着物姿のチノだが、千夜曰くこれは昔友達のために作られたものらしい(原4-10)


ラビットハウスではマヤが働いている。一方フルール・ド・ラパンではメグが働いている(原4-10)


チノ、実はシャロと一緒に働きたい千夜の気持ちを汲んで協力する。一方の千夜とシャロの当人同士は互いに遠慮があり、なかなか一歩踏み出せない(原4-10)


チノ、千夜祖母にぶっきらぼうながらもお菓子を貰ったりと優しくしてもらう(原4-10)


少々すれ違い、フルールの制服を着ることになった千夜。なんだかんだで互いに同じ気持ちであることを密かに噛みしめる(原4-10)


チノ、二人の姿を見て笑顔になる(アニオリ*42


2-10『Eを探す日常』

<アバン>
様々な運動部で活躍するリゼと、それを人混みの中から必死に応援するシャロ。リゼ、ラビットハウスにてココアやチノや千夜の前で「シャロも部活がしたかったのでは」という話をする(原4-9)


青山曰く、お嬢様学校には吹き矢部があるらしい(原4-9)


<A>
様々な部活の助っ人をして回るリゼと、それを手助けするシャロ。そんな折、二人はかつて様々な部活に助言して回ったという「ミス・エメラルド」という人物の噂を耳にする(原4-9)


被服部や吹き矢部で部員と勝負をする二人。吹き矢部長こと狩手結良(この時はまだ名前は判明せず)が登場。卓越した吹き矢の才能を発揮したシャロが無事に勝利し「翠さん」なる人物の話を聞き出す(原4-9)


シャロ「かっこいいのもかわいいのもリゼ先輩」とリゼに話しつつ「私はいろんな先輩を見てきた」と自慢げ(原4-9)


リゼ、シャロに手伝ってもらい、何枚かの手紙を出す(アニオリ)


<B>
ココア、チノやシャロや千夜やリゼを遊びに誘うが、タイミングが悪く断られ続けてしまう(原4-11)


ココア、タカヒロからコーヒーメーカーを託される。「これでチノを支えてやってくれ」とのタカヒロ談(原4-11)


翌日朝、ラビットハウス前に集まる面々。ココアは「自分の気持ちが通じた」と喜ぶが、皆がリゼに誘われてきたことを知り、更に自身が誘われていない(と思い込んだ)ショックで引きこもってしまう(原4-11*43


ココア、皆の必死の説得(?)により、準備万端の格好で部屋から飛び出してくる(原4-11)


初めて街を離れるというチノ。離れていく街の風景を眺めながらアウトドアを楽しめるのか少し不安な気持ちが生まれてくるも、ココアに帽子をかぶせてもらい、少し安心する(原4-11*44


2-11『スターダスト・マイムマイム』

<アバン>
ココア達一行、キャンプ場へ到着。ココア、(原4-12)


ココア、いつか実家にチノを連れていきたいと話す。チノの顔が真っ赤に(アニオリ)


<A>
リゼ父のコテージへやってきた一行。しかし食料のクーラーボックスの中身は空だった。急遽食材を現地調達することに(原4-12)


ココアの昔話を聞くチノ。「あの頃は若かった」と話すココアに対して、「今日はモカさんの代わりに私が叱る」と返すチノ(原4-12)


釣りの最中、ココアの帽子を川に落としてしまうチノ。無我夢中で追いかけた結果、川の中州に来てしまう。勘違いしたリゼに救出される(原4-12*45


チノ、ココアに「帽子よりも魚よりもチノちゃん大事」と軽いチョップとともに怒られ、驚く。直後にその何倍も自らを責めてチョップ連打し始めるココア(原4-12*46


チノ、ココアに水をかけられたお返しに水をかけ返す(原4-12)


ココア、くたびれた皆のだらけた姿を写真に撮る(原4-12)


チノ、ココアに叱られたことをマヤとメグに話す。「あったかい感じでした」と語るチノ(原4-12*47


<B>
夜。ゾンビのフリをするドッキリを仕掛けられて、驚くチノ(原4-13)


タカヒロに託されたコーヒーメーカーを持ち出すココア。チノ、コーヒーを飲んで「実家の味」と安心する。高校生と中学生が入り混じってキャンプファイヤーを囲み騒ぐ(原4-13)


流れ星に向かって「またみんなと遊べますように」との願い事をするチノ。マヤとメグに微笑まれて恥ずかしがるチノだが、二人も同じ気持ちということを確かめて、満面の笑みに。一方の高校生組は欲望に忠実(原4-13*48


ラビットハウスのバータイムで働くタカヒロと、客として訪れているリゼ父(原4-13*49


チノ、ココアに微笑みながら感謝の言葉を述べるが、ココアは既に爆睡していた……(原4-13*50


2-12『宝物は君の決定的瞬間』

<アバン>
キャンプでチノが撮った写真を見る、ココアとリゼと千夜とシャロ。大人びて見える少女の写真を見て、自分のことだと気が付かないココア(原4-14)


<A>
キャンプの写真を撮っていたことで、カメラにハマるチノ。みんなの自然体の写真を撮りたいと撮影するも、おもしろ写真が多くなってしまう。だんだんそっちの方向に流れてティッピーを撮影する(原4-14、ティッピーを撮影する時に笑顔になっているチノの描写追加)


最近時間を忘れてしまう、と話すシャロに喜ぶ面々(原4-14)


仕事に戻るココア。ラビットハウスの額縁の裏に隠されていた宝の地図を発見し、"シスト"を皆でやることに(原4-1)


中学の入学式にやったことを語るマヤとメグ。チノとの出会いのエピソードが語られる(原4-1*51


「マヤとメグが移り気でよく脱線するのは、チノと仲良くなりたかったからかも」とチノに話すココア。チノ、マヤとメグとのそれぞれの腕を絡ませ、笑顔に(原4-1、*52


宝箱を発見するチノとマヤとメグ。小さな穴に入れないココアを残して、シスト成功。「昔より楽しそうだった」チノに対して「ちょっと妬いたよ」とからかうマヤとメグ(原4-1)


<B>
夜、お風呂上がりにチノの部屋を訪れるココア。おもしろ写真を見て肩を震わせて密かに笑っているチノを怒っていると勘違いし、写真の大人びて見える自分を「理想のお姉さん」と言い、それもココアだと突っ込まれる(原4-14)


自らを卑下するココアに対して「私はココアさんがこの街に来てよかったと思ってますが!」と激昂して枕をぶつけるチノ。それによって嬉し泣きをするココア。仲良く騒ぐ二人の喧騒を、一階で感じているタカヒロとティッピー(原4-14*53


実はモカの頼みで自然体のココアを撮影しようとしていたチノ。「私はいつでも自然体」と主張するも、必死に髪を整えるココア(原4-14)


シストの地図を作成し、高校生組にそれぞれ渡すマヤやメグやチノ(原4-1)


ココアの実家。ココアとチノの手紙を読むモカとココア母(原4-14)


<C>
またシストを終えた面々、手に入れたものを見せ合う。いつの間にか眠っていたチノの「もっとお店を繁盛させたい」との寝言に対して、こっそり「お姉ちゃんに任せなさい」とささやくココア。眠ったチノは「うん」と答える(アニオリ)

(クリックで開きます)


2014年6月に放送終了後、2015年1月に2期発表、そしてその年の10月に放送スタートした2期『ご注文はうさぎですか??』。1期のヒットを受けてか、1年ほど後の続編とかなり早いスパンでの2期のように感じる。
原作は1冊足し、当時全4巻までの範囲のアニメ化となった本作。原作の劇中でもそれほど時間が経過していないため、ここでの季節の移り変わりは春→夏程度に留まっている。四季があり、全てが街の中のご近所で完結することからも箱庭感の強かった1期と比べると、ココアの姉・モカの襲来や街の外へのキャンプエピソードなど、外への志向が意識されたという変化があるだろうか。
原作4巻自体がモカ・キャンプの2軸が大きな構成となっており、クリスマス後、新たな2年目である原作のそうした広がりをそのまま受け継いだ形なのだろう。1期でアニメ化していなかった2巻エピソードのアニメ化によって"写真"という要素で挟む構成となっており、ここでは全体のまとまりを意識したことが伺える。(2-1)
ちなみにこのエピソードが原作においてチノの微笑みが初めて描写されたシーン。1期OPのラストカットに写真立てが登場することから元々エピソードの存在を意識していたのは間違えないとは思うのだが、もしかすると最初から2期の構想が少しあったりもしたのだろうか?
チノの笑顔のシーンの追加もより多くなっており、アニメ内でのチノの変化を思わせる(2-4-アバン、2-11-B、2-12-A)
モカが中盤の山場であることからか、モカ登場のエピソードは若干膨らまされている。原作の一つのエピソードでアニメ1話に仕立て上げている回も登場している(2-5)

特別大きなオリジナル要素はないものの、1期のヒットを受けての2期ということで世間からの注目度も極めて高く、全体的に1期よりもゴージャスな仕上がりになっているように感じる。最たるものはやはりエンディング映像だろうか。トランプが回転するという極めてシンプルな映像だった1期の『ぽっぴんジャンプ』での映像から、2期での『ときめきポポロン』では3人が元気に踊る映像になり、よりインパクトの強いものとなっている。映像内容もかなり"かわいさ"を前面に押し出した仕上がりだ。余談だが、この制服を着てダンスするというのはわりと状況が不思議な映像なのだが、後に原作7巻範囲で逆輸入されたエピソードが登場している*54
エンディング以外にも1期以上に動きのあるアニメーションによるハイテンションな雰囲気が強くなっているように感じられる(2-1-A、2-11-Bなど)
ごちうさ』が単に人気コミックのアニメ化という立場にとどまらず、アニメ作品としてもビッグになったことを受け、アニメーションとしての『ごちうさ』をどのような形に仕上げていくのか、という模索期でもあったように個人的には思っている。


劇場版:ご注文はうさぎですか?~Dear My Sister~ (2017)


2年目・夏

劇場版:ご注文はうさぎですか?~Dear My Sister~

涙ながらに電車に乗るココアを見送る千夜とシャロに、それを呆れながら眺めるチノとリゼ。遅れて登場したマヤとメグはその現場の状況に、転校などするのかと驚くがココアは単に少しの間帰省するだけ。ココアもココアで涙ながらにチノを抱きしめたりと騒々しい(原5-3*55


電車に乗り込む際に「毎日電話するから!」と呼びかけるココアだが、チノは「せっかくの帰省なんですから毎日は禁止です」と返す。残念がるココアだが、まだ心配して皆にチノのあれこれを頼もうとするが、照れるチノに「早く行って下さい!」と叱られる(原5-3*56


電車の中、撮ったチノ達の写真を眺め微笑むココア。そんな折ココアは青山に遭遇する。自分探しの旅に出ているという青山。街では去年は雨で中止となっていた花火大会の準備が行われているという。青山は凛に引っ張られて別車両へ連れて行かれる(アニオリ)


ラビットハウスで仕事をするチノ。どこか寂しそうなチノにリゼは「何かあったら頼れよ」とぶっきらぼうながら優しい言葉をかける。チノは「ラビットハウスってこんなに広かったんですね」とティッピーに話しかける。「お客さんがいなくても寂しくなかった、なんででしょうね」とチノはつぶやきながら、ぬいぐるみを触る(アニオリ)


実家近くまでたどり着いたココア。自然豊かな町を歩きながら「全然変わってないな~」と語る。急に帰ってきて家族を驚かせようとしたココアだったが、逆にラビットハウス風の制服を着たモカと母に迎えられるというサプライズを受けてしまう。「ホームステイ先が楽しそうで安心している」と語る母だったが「ココアがいなくなって寂しがっている」とモカはからかう。母と姉の言葉に涙するココアに、優しく「おかえり、ココア」と微笑むココア母。「ただいま」と甘えるココアに「ラビットハウスのお姉ちゃんはどこへ行ったのかな?」とからかうモカだが、ココアは「いまだけいいの!」と返す。そんなココアも、背が少し伸びているらしい。家に帰ったココアは、チノに電話をかけようとするも山奥で携帯電話の電波がつながらない。固定電話からラビットハウスに電話するココア(アニオリ)


ラビットハウスのチノは電話を受け取るが、リゼ父から花火大会に関してのタカヒロ宛のものだった。タイミングが重なり、通話ができなかったココア。モカとココアは2人でお風呂に入る。一方でチノは一人で入浴しながら「電話、こなかった」とつぶやく(アニオリ)


今回もアイスココアをつい量産してしまうチノ。チノ、遊びに来ているマヤやメグとともに、リゼに一喝される。チノは掃除をしつつ、リゼと出会った頃のことをマヤとメグに話す(原5-3)


ココア同様の更衣室での衝撃的なリゼとの出会いをしていたチノ。どちらが先輩かわからないようなリゼとの日々だったが、チノもそんな日常を"疲れる"と評しつつもだんだんと慣れていった。チノは軍人うさぎのぬいぐるみをリゼから貰ったことをマヤとメグに話す(原5-3*57


買い物の帰り道の千夜とシャロ、公園のベンチに佇むリゼと出会う。チノのことを心配しつつもなかなかうまく励ましてやれない、と悩むリゼを、千夜とシャロは励ます。千夜が大量に買ってしまったらしいココアでココアパーティをやろうと尼兎庵に向かう3人(原5-3*58


リゼのスケジュール横目に、1人家で勉強しているチノ。そんなチノの元にココアからの電話が鳴る。花火大会の話をする2人。あれこれ話たがるココアだったが「長くなりそう」とチノはあしらう。「会った時に話すことがなくなると困るよね」と了承し、"電話禁止"を提案するココア。「寂しくなったらぬいぐるみを私だと思って」と普段の調子のココアに、つい「寂しくないです!」と反発して電話を切ってしまうチノ(アニオリ*59


ベッドに寝転び、軍人うさぎぬいぐるみを持ち上げるチノ。よく見ると、縫い目が既製品らしくないことに気がつく。ふとリゼとのことを改めて思い出すチノ。かつてリゼから貰ったこのぬいぐるみだが、リゼの手にはなぜか絆創膏があった。ぬいぐるみの名前「ワイルドギース」を可愛くないと主張するチノとそれに反発するリゼだったが、そんなやりとりにかつてのリゼは笑っていた。今改めてチノはぬいぐるみを熱心に作るリゼのことを思い浮かべ、その姿をかわいいと1人笑う。そんなチノ顔には穏やかな微笑みが浮かんでいた(原5-3*60


翌日、ラビットハウスに集まるチノとリゼと千夜とシャロとマヤとメグ。チノ、ぬいぐるみがリゼのお手製だという話を振ったところ、リゼは「いつから気がついていたんだ」と真っ赤になって大変慌てる。他の面々にもぬいぐるみをねだられるリゼ。リゼはマヤとメグにお姉ちゃん呼ばわりされながら追い回され、「早く帰ってこいココアー!」と叫ぶ(原5-3*61
その場で、昨日ココアから連絡があったことを話すチノ。千夜やシャロの元にもココアから電波がつながらないため連絡がなく、ほっと安心する。チノは勇気を出して、ぬいぐるみを抱きしめながら花火大会に皆を誘う。一瞬の静寂の後、笑顔で口々に快諾する皆(アニオリ)


一方、実家で朝目覚めるココア。とっくにモカと母は起床済みであり、賑やかにベーカリーの準備をする3人。ココアとモカは町への配達をすることになり、ココアは昔2人であるいたことを懐かしく思い返す。が、モカはなんとバイクの免許を取っており、ワイルドにココアを後部席へ誘う。「お姉ちゃんはいつも私の想像の一歩先を行くよ!」と驚くココア(原5-4)


配達を終え、町から海を眺めつつ朝食を食べるココアとモカ。町にやってきたのでココアはメールをチェックし、チノが花火に皆を誘えたことも知る。将来の進路の話になり、ココアは「お姉ちゃんって呼ばれればどれでもいい」と語る。モカはふと昔の幼かったココアが”魔法使いになりたかった”ことを思い出し、自身がからかった思い出を笑いながら話すが、それでココアはむくれて「お姉ちゃん、きらい!」と言い放つ(原5-4*62


「ココアに嫌われた」と大変落ち込むモカ。ココア母は娘たちのような腕まくりポーズで「私が妹になろうか?」と励ます。そうこうしているうちにベーカリーのピークタイムが近づいてきたが、なんと突然ココア母が「腕を怪我した」と病院に行ってしまい、団結する姉妹。あまりの多忙さにココアは圧倒されつつもなんとか乗り切る。ピーク後、ココアはお客を様々な趣向で楽しませるモカの姿を見る(原5-4)


夜、写真を見ながら話すココアとココア母。実は手の怪我は嘘だったと白状するココア母。花火大会の話になり、「店を手伝わないと」と話すココアに母は「ココアはどうしたい?」と問い、その背中を優しく押す(アニオリ)


1人でお風呂に入っているチノの元に、マヤとメグが加わってくる。チノから誘われたことにとてもうれしそうな2人と、照れるチノ(アニオリ)


ラビットハウスに泊まっている面々。花火大会に向けて、皆で浴衣を着られることを喜ぶ千夜。リゼは他のねだられたぬいぐるみを作っている。賑やかな様子を見て、チノも綻んだ表情になる。リゼとチノは互いに笑顔を見せる。チノ、ココアへのぬいぐるみのデザインを尋ねられて、魔法使いのようなものを提案(アニオリ*63


実家から木組みの街へと帰っていくココア、行き際に母から抱擁をされる。モカのバイクの後部席で「将来の夢はお姉ちゃんになること」「最初はチノちゃんのお姉ちゃんになる、ちゃんとお姉ちゃんって呼んでもらえるようになるんだ」と語るココア。そんなココアの話を聞いて、密かにモカは涙を浮かべる。立派な夢を語ったココアも「今は妹だから」と今はモカに存分に甘える(原5-4*64


ラビットハウスでは浴衣の着付けをするチノたち。終わったチノにタカヒロは「行ってきなさい」と優しく送り出す(アニオリ*65


電車で街に戻るココア。モカから渡された青山の本を読んでいたが、そこに母と姉からサインをねだるメッセージが(原5-4)


夏祭りの屋台を楽しむ面々。雰囲気に便乗してそれぞれのお店の宣伝をする(原5-5)


青山から街を一望できる穴場スポットを教えて貰ったチノたち。スポットに到着して花火を待っていたが、ふいにチノの携帯にココアから着信が。それはすぐに切れてしまうが、チノはココアがいないことに改めて寂しさを感じ、少し顔を曇らせる。と、その瞬間花火が上がり、その元にはココアも到着。花火を見上げる面々にココアは「私も見てー!」と叫び、みんながその元へと駆け寄る(原5-5*66


2人で飲みながらこの後の原稿に向けて気合を入れている青山と凛(原5-5)


ラビットハウスのバータイムを手伝っているリゼ父。タカヒロと吹き矢勝負で負けたことで働かされているらしい(アニオリ*67


皆の姿を撮影するココア。そんなココアにチノは改めて「おかえりなさい、ココアさん」と告げる(アニオリ*68


ラビットハウスで共にカウンターに立つココアとチノ。ラビットハウスにリゼたちが作ったうさぎのぬいぐるみが並び、ココアは魔法使い(ココアは手品師と勘違い)のぬいぐるみに喜ぶ。ココアはラビットハウスを「第二の家」と語る(アニオリ*69

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マジですみません、このあたりから本格的にわたしの感覚がよくわからなくなってきて、どんどん比較メモが肥大化して単なるあらすじと化してきました……(本質的なアニオリシーンが多すぎて省略できなかった)


さて、2期から2年、待望の劇場版新作である本作。原作の3エピソードを繋げた構成はテレビシリーズと比較してもかなり大胆なものとなっている。
「ココアの帰還」をよりドラマチックに描くため、原作5-5の花火大会のエピソードを大きく改変し、「宿題が終わらず花火大会になかなか行けない面々」といった部分をほとんどカット。「花火大会に遅れてやってくるココア」というシーンのみを拝借した上で、全く違った物語を生み出すという手腕を発揮している。
上記花火大会を接続させつつ、追加しているオリジナルの要素も巧みだ。とにかくアクティブで話を動かしていくムードメーカーであるココア不在の状況から、チノが一歩踏み出してみるエピソード、というドラマチックな物語を導き出している。原作5-3の「ココア不在」のエピソードを更に進化させた形だ。
別々の場所で動く原作の2エピソードを並行して進めるのはアニメ1-10でも存在したが、その時以上にひとつの作品としての質がかなり向上している。ココアが実家に帰った付近のシーンが上手く、電話というアイテムを使うことでココアとチノのすれ違いを表現しつつ、続いて「2人でお風呂に向かうココアとモカ」→「1人でお風呂に入っているチノ」と繋いで見せる。これによってシーンの切り替わりをスムーズに達成している上、離れた場所の両者の対比もしっかりと行い、ココア不在のチノの寂しさを存分に描写している。「ココアがいなくなったことによって不意に寂しさを覚えるチノ」はこの映画において重要な要素の一つであり、この軸を3本のエピソード間に通していることで、一つの映像作品としてのまとまりが極めて高い。

副題の『Dear My Sister』から感じさせるモカ-ココア-チノのラインも良い。原作4巻(アニメ2期)での「モカからお姉ちゃんとしての姿を受け継いでいったココア」というココアの持つバックボーンを再び噛みしめるエピソードだ。このあたりは多くを原作にほぼ忠実なアニメ化となっているが、チノ→ココアの部分をより強化していることで、ココアを中心とした木組みの街での人間模様をより感じられるようになっている。一方で映画では帰りのバイクのシーンを膨らませ「妹としてのココア」を追加しているのもココアの人物描写により深みが感じられるような一手。

背景美術の美しさももちろん健在だ。都会的な木組みの街の雰囲気とは違う、のどかなココア実家付近の自然豊かな様子は、普段のラビットハウス周辺とはまた少し違った、場所としての魅力を存分に伝えている。

総じて、原作の良さを掴んだ上で再構築によって更に昇華させた劇場版作品となっている。「ココアが実家付近へと一時旅立つ」という特別感の強いエピソードを描くのと同時に、「ココアのいる普段のラビットハウスの光景」を崩すことによってココアという大きな存在の欠落もまた意識させている。劇場版というTVシリーズの枠を超えた映像を作るに当たって、極めて効果的なエピソードのチョイスがなされていると言えるだろう。
ラストシーンでココアが帰ってきて、そしてラビットハウスの光景が戻ってくるのもまた、2年という時を経た『ごちうさ』アニメシリーズの輝かしき帰還である。
経験を積み、アニメ1期2期を更に超えた原作調理の上手さを発揮した『ご注文はうさぎですか?~Dear My Sister~』からは、現在の『BLOOM』へとつながる片鱗を感じさせる。


OVAご注文はうさぎですか?~Sing For You~ (2019)


2年目・夏

OVAご注文はうさぎですか?~Sing For You~

<アバン>
公園で鼻歌を歌いながら楽しそうにしている幼いチノ。父と母の姿を見つけたチノは、笑顔で駆け寄りながら活発そうな姿を見せる(アニオリ)


暇な喫茶店で平和そうにしているココアとリゼ。そんな二人のもとに慌てたチノとマヤとメグが学校からやってくる。合唱のソロパートに選ばれてしまったというチノ。大役に緊張するチノだったが、挑戦しようという前向きな決意を口にする。リゼ、チノと特別メニューで特訓をすることに。ココアとマヤとメグのコマメ隊がラビットハウスに残る(原5-8)

<本編>
厳しい特訓をするチノとリゼ。リゼは「チノがソロを決心して驚いた」と嬉しそうな顔をする。特訓を終えた2人が店に戻ってみると、「歌姫爆誕」などと書かれた派手な飾り付けが。なんとタカヒロが許可を出したらしい。大声でつっこむチノ(原5-8)


ステージに慣れるために甘兎庵でカラオケ大会が開かれる。アイドルになりきるシャロ、演歌を歌う千夜、リゼとシャロ、ココアと千夜、全員で次々に歌唱シーンが。ココアと千夜の振り回し隊に対抗してチノとリゼとシャロの振り回され隊も再結成(原5-8*70


夜、お風呂掃除をしつつ奇妙なパンの歌を歌うココア。その歌はチノやタカヒロの元へも聞こえている。タカヒロ、本番を明日に控え緊張するチノに「母であるサキも、昔お店で歌う前はいつもとても緊張していた」という話をする。「でもね、歌い出すと楽しくなってくるって言ってた。自分の歌を聞いて喜んでくれる人がいる、それが嬉しいってな」と優しくチノの頭を撫でるタカヒロ(アニオリ)


チノの部屋でチノのアルバムを見るココアとチノ。幼い頃のチノの写真に「今と変わらない」「今と変わらずかわいい」と微笑むココア。お店でリゼ父やタカヒロと共に歌を歌うサキの写真を見て「チノちゃんが歌上手なのはお母さん似なんだね」と驚くココア(原5-8*71


お風呂に入るココアとチノ。チノ「本当はソロを断ろうかと思っていたが、母の曲を時々聞く父の姿を見て、頑張れたら喜んでくれるだろうか」という心情を吐露する。再び応援歌として奇妙なパンの歌を歌うココア。ラビットハウスのテーマソングと語るココアに、チノは大きな声でつっこむ。一方のタカヒロも曲を覚えてティッピーをからかう(原5-8*72


夜、部屋をこっそり抜け出すココア。シャロの家でココアと千夜とシャロは密かにチノのためのうちわなどの応援グッズを作る(アニオリ)


発表前、緊張しているチノ。更にそれ以上に緊張しているようなマヤとメグ。そのままふざけ合う2人の賑やかな姿を見て、思わず笑みをこぼすチノ。それを見た2人は「やっと笑った」「その調子でね」と背中を押す(原5-8*73


いざ本番になるとやはり不安そうになるチノ。しかし客席にいるココアたちの姿を見つけると少し安心し、柔らかい表情で歌い出す。会場後方ではこっそりタカヒロとリゼ父も来ており、応援法被を着込んでいる(原5-8*74


「上手く歌えてたかな!みんな来てくれて、緊張していても楽しく歌ったってお母さんの気持ち、少しわかった気がする!」夕方、走って家へと戻るチノ。緊張しながらラビットハウスのドアを開けると、再び派手に飾られた店内と、法被を着込むココアとリゼとシャロと千夜が。店内では録音されたチノの歌声が流れている。レコードを作ろうと提案するココア。好き勝手に話をすすめる面々に「本当に仕方ないお姉ちゃんたちです!」とかつて無い大声を出すチノ(原5-8*75

<C>
公園でティッピーと話すチノ。「音楽会、本当に不安だったんですよ。でも、全力で歌を楽しんでるココアさん達を見て、やるならわたしも、全力で楽しもうかなって」「賑やかなのもたまには役に立つな。でもその言葉、ワシに言っても仕方ないぞ!」「そうですね、帰ったらちゃんと伝えます」風に揺れるたんぽぽの花。ふとチノは昔のことを思い出す。「お母さん、わたし今、素敵な人たちと一緒です。だから――」(アニオリ)

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2019年発売のOVA作品。『Dear My Sister』が3エピソードの再構成の傑作だとしたら、『Sing For You』は1エピソードを存分に膨らませた傑作、といったところか。OVA作品故に前作よりは作品時間は短くなり、TVアニメ1話とほぼ同様の30分弱の尺にて展開される。ほぼ原作5-8のエピソードを丸々使用したアニメとなっているが、オリジナル要素がかなり追加されている。
原作の一つのエピソードでアニメの1話分のエピソードに仕立て上げるのは2-6でも見受けられたスタイルだが、決定的に違うのはそのオリジナル要素の重大さがまるで違うという点である。アバンに登場するチノの幼少期の両親とのシーンは完全にアニメ初で描かれているものであるし、その他たっぷりと増量されたタカヒロのシーンによって「チノと両親の話」という性質がぐっと強まっている。これらシーンはどれも感動的に仕上がっており、アニメ本編の物語へと強烈に引き込まれる。


本作の特色はその名の通り"歌"が非常に大きな要素として存在すること。『ごちうさ』は別段内容に歌が絡む作品ではなく、歌手やアイドルの登場する作品でもないのだが、そのキャラクターソングの多さに不思議と定評のあるコンテンツでもある。そんな潤沢な楽曲制作経験が生きているのか、カラオケシーンでは様々なキャラソンが流れたりもしている。
更にカラオケシーンのお祭りシーンだけにとどまらず、作品としても"歌"の持つ力を存分に信じた構成だ。チノたちが合唱で歌う『木もれび青春譜』も感動的だが、なんと言っても強烈なのはエンディングテーマである『銀のスプーン 〜Blend of Memory〜』だろうか。作品と関連しつつも、一方で独立もしているキャラソンという媒体、そうした微妙なポジションとしてのコンテンツにおける"歌"という舞台だからこそ実現できる、夢のデュエット。本編では恐らく決して実現しないであろう母娘の暖かな掛け合いの楽曲は何よりも雄弁に視聴者の心に響き、思わずわたしも涙してしまう。完全に余談だが、多分ごちうさの映像作品でわたしがいまのところ一番ガン泣きしちゃうのは、この『Sing For You』です。
チノの母親であるサキさんに、声優ミュージシャンとして言わずとしれた水樹奈々さんを読んでいるのも楽曲に力を入れている一要素と言えるか。この人選もまた、説得力を後押ししている。


もう一つ大きな要素としては「チノの笑顔」だろうか。1期2期でもアニメにてしばし追加されている"笑顔"のシーンだが、このOVA作品によってかつてのチノの活発な姿が描写されていることによって、チノの笑顔は「生み出されたもの」というよりは「戻ってきたもの」という風なニュアンスを含むようになった。アニメTVシリーズにて繰り返し描写されてきたチノの笑顔に関して、正直見返していた当初は少々軽率ではないか、などとも思ったものだが、このOVAにより遡及してそれは新たな意味を持つ。それは「チノがありのままの姿を取り戻しつつある」ということであり、そしてそれでもなお「ココア視点でのチノの笑顔」を避けることで「直接見ておらずともチノの本質を見抜いているココアの凄さ」というものが強調されている。更にもしかすると「ココアとの出会いによって"救われる"チノ」という劇的な物語性が若干薄くなっていると言えるかもしれない。ある意味ではチノを「笑顔を失った不幸な少女」といったイメージから解き放つことになり、より緩やかで自然な物語としての『ごちうさ』という解釈をしていると言えるかもしれないが、ここは流石に少々拡大解釈かもしれない。
チノの笑顔に関しては続編である『BLOOM』においても変更があり、現段階では完全に原作とは違ったプランに基づいて描写されているように感じる。それはアニメーションのキャラデザインとの調和であるかもしれないし、瞬間を切り取る原作とは違って「にっこり笑顔を徹底的に回避する」のは不自然であるとの判断がある、というようなこともあるかもしれない。ともかく、正直ここに関しては自分のなかでもしっかりと答えを掴めていないため、ひとまず保留させていただきたい。『BLOOM』と向き合いつつ考えていきたいと思う。

3期:ご注文はうさぎですか?BLOOM 第1羽『にっこりカフェの魔法使い』 (2020)

3期:ご注文はうさぎですか?BLOOM 第1羽『にっこりカフェの魔法使い』

<アバン>
夏の日。青山、ラビットハウスの冷やしコーヒーの看板を見て入店するが、ココアとチノとリゼが和装のため甘兎庵と勘違いし踵を返す(原5-1)


<A>
ラビットハウスの夏の装いを考えるココアとチノとリゼ。マヤとメグの意見も取り入れ、イメージカラーそのままに夏用の制服を作ることに。チノも密かに楽しみそうな表情(原5-1*76


ラビットハウスの新制服を用意するためバーゲンセールに挑むリゼだが、撃沈。シャロや千夜とも出くわす。シャロ、ラビットハウス用の無地のシャツとスカートを勝ち取る(原5-1)


ベスト用の生地を探すラビットハウスの3人。しかしココア用のピンクは品切れ。チノ、ココアの手を取り「諦めずに他の店も探してみましょう」と熱心なチノ(原5-1*77


チノのデザイン案メモを発見し、かわいいと喜ぶココアとリゼ。ココア、「お姉ちゃんに任せなさい」「うぇるかむかもん!」と頼もしい言葉をチノにかけ、チノをおぶる(原5-1*78


ラビットハウス倉庫でチノ母が残したピンクの生地を発見する。同時にマジシャンセットや兎の玩具を発掘(原5-1*79
寸法を測る三人。「10年後にスタイルが良くなっているので緩めに」とのココアの言葉に「10年も着るつもりですか」とチノは呆れつつも笑みをこぼす(原5-1*80


眠ってしまったココアとリゼ。熱心に作業していたチノは手を止め毛布をココアに掛けてあげる。「10年後、どんなわたしたちになってるのかな……」とつぶやくチノ(アニオリ)


バーカウンターでフリーマーケットについて話すタカヒロとティッピー(アニオリ)


<B>
古物市(プロカント)に『雑貨屋ラビットハウス』として出店するココアとチノとリゼ。チノとリゼは商品が売れるか緊張するも、おばあちゃんに買ってもらいふたりとも笑顔に。チノとリゼはプロカントが初めてのココアに他を見てみるよう薦める(原5-9*81


ココア、千夜とシャロに出会う。シャロ、陶器を持って大興奮して千夜に駆け寄るも、ココアを見て「取り乱した」と顔を赤らめる。千夜曰く「うちのお嬢様はこの時期になるとはりきっちゃう」らしい。千夜が落としそうになったカップを必死にキャッチするシャロと、「私よりカップのほうが大事なのね」と嘆く千夜(原5-9*82


卓越した接客トークで売りさばいていくココアと千夜とシャロ。負けじとリゼも売り込みに走るが、泣いている女の子を発見する。母とはぐれて泣き止まない女の子を必死になだめるチノ。マジシャンステッキで喜ばせることは失敗するも、笑ううさぎの人形で女の子を喜ばせるチノ。チノは女の子に優しく微笑みかけ、女の子もチノを「お姉ちゃん」と呼び感謝する(原5-9*83


夜、ラビットハウス2階に集まり今日のことを振り返る、ココアとチノとリゼと千夜とシャロ。ココア、自らサキの遺した手品セットを購入し、早速披露する。なかなか上手くいかないが、最後には見事帽子に花を咲かせてみせる(原5-9*84

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すみません、完全にもうメモの肥大化が止まらん! まだ終わっていない作品であるし『BLOOM』に関してここで紹介するのは1話に留めさせていただきたい。余力があったらまた別記事でやりたいと思う。
さて、TVシリーズとしてはかなり久々の第3期。ここでの魅力に関しては上で色々と語ったのだが、改めてシーンを引っ張り出してみると至るところに改変・追加の手が入っており、凄まじい。
1羽に関しては夏制服回と古物市回を接続しているのだが、ここではチノの母であるサキの遺品を核の要素にしてまとまっている。更にそれによって「受け継がれていく想い」という軸になる物語をも生み出しており、非常に効果的な接続と言える。子供にうさぎの人形を渡してあげるチノのシーンを、ココアの姿をダブらせつつたっぷり膨らませているのもそうした意図を含んでいるだろう。ココアとチノのステッキ芸を天丼ギャグとして扱いつつも、しっかりと"意味"を感じさせるのはまさに匠の手腕。ラストシーンの「歴史」強調もこの物語を描く上で正しい変更だと思わせる。メタっぽい見方をすると、いよいよ3期を迎えるアニメごちうさの「これから紡がれていく歴史」に向けての改変でもあるかもしれない。
さらに予想できることとして、恐らくここで5巻最初のラビットハウス制服エピソードを持ってきたのは、アニメ化範囲的に恐らく終盤で対比として効いてきそうなわけで――まったくもって恐ろしいアニメである。今からこのアニメの"歴史"を目撃することへの期待が止まらない。




今までのアニメ作品をざっと振り返ってみたが、やはり時を経るごとにアニメの『ごちうさ』もまた強度が増しているように思える。
こうして原作と照らし合わせてみるとアニメの「意図」みたいなものが新たに見えてくるような気持ちにもなり、非常に面白い視聴体験であった。やはり熱心に取り組んでこそ見えてくるアニメの姿があるなと改めて実感した次第である。
今後の『BLOOM』相手にもぜひこの経験を生かして、鍛えたアニメ筋で戦っていきたい。


それでは皆さんまた、テレビの前に座った土曜夜にお会いしましょう……。

Power Corruption & Lies

Power Corruption & Lies

  • アーティスト:New Order
  • 発売日: 2000/06/26
  • メディア: CD
Smile

Smile

  • アーティスト:Ride
  • 発売日: 1990/10/16
  • メディア: CD

*1:"春休み"はアニメで追加

*2:原作チノはドライイーストのことを知らないが、アニメではふくらませる作用を把握している

*3:原作では名前は未登場

*4:原作ではマヤとメグはここでは登場せず

*5:「お姉ちゃんに任せなさい!」のセリフ追加

*6:原作ではマヤの名前が初登場

*7:笑顔の直接描写はアニオリ

*8:3人できんとん研究の下りはカット

*9:「出稼ぎ中のご両親に申し訳が立たない」と千夜が起こす下りはカット

*10:"夏の"がアニメで追加

*11:Aパで登場したこのパズルがうさぎの絵なのもオリジナル

*12:枯れ葉の描写はアニメで追加

*13:雪の描写の追加、リゼの服装を冬服に変更

*14:チノの”楽しい”の肯定的なセリフを追加、代わりに「いつものラビットハウスじ ゃないみたいです」はカット

*15:原作で音頭を取っているのは不明だが「それでは おつかれ メリークリスマス♪」のセリフはチノではないと思われる

*16:原作では寝ている二人の一枚絵のみ

*17:年末のマーケットに舞台変更。それに伴い、服装が制服から冬服に

*18:千夜とマヤメグが初対面ではないので魔女の下りがカット

*19:マヤとメグが来るのはアニオリ。リゼがお粥を作ってチノから”理想のお姉ちゃん”と評されるシーンはカット

*20:ティッピーにココアのことを"大切な姉"とからかわれ、チノが否定するシーン追加

*21:アニメではココアは起きず、青山は一人で酔って引き返している。その後目を空けたココアは、閉まった後のドアを見つめ「チノちゃん…」とつぶやく

*22:原作ではリゼ、マヤとメグも登場するが、アニメではそばにいるのはココアのみ

*23:全体的に賑やかなアニオリのシーンが追加、1期から接続されているので引き続き季節が冬

*24:Aからの流れである、写真絡みの描写はアニオリ

*25:飾られている写真が、作中のふたりとも無表情なものから、ピースするココアと驚くチノのものに変更。原作ではコーヒーに映るチノの笑みと写真の無表情が印象的なシーンであったが、この変更によりアニメでは寧ろ写真が絡むラスト付近のエピソードとの対応が重視されているように思われる

*26:ここで既にリゼが捻挫をしており、Bのエピソードの布石となっている

*27:ワイルドギースを受け止めることで捻挫が悪化、Bでシャロが手伝いに来ている理由付けも「リゼを止めなかったから」→「ワイルドギースを止められなかったから」と軽く変更となっている

*28:「家の周り」→「シャロちゃんの周り」、にセリフを変更

*29:桜の話全般や、やりとりはいくつかアニオリ、以下Aパは全体的にオリジナルのやり取り多め

*30:モカに勝てなかったと話すココアの話を聞いて同情するシャロの心の声、「きっと常にお姉さんと比べられて育ってきたのね」→「なにか辛いことがあったのね」に変更

*31:モカの「チノちゃんのお姉ちゃんはココアのほうが向いてるかも」の心の声はカット

*32:ココア側の「お風呂一緒に入ればよかったかな……」のモノローグ追加

*33:帰る旨やブラックココアは原作ではシャロたちとの会話シーンで登場

*34:シチュエーションが駅に。ココアが街に来た理由に関して「昔訪れたこの街の様子を気に入って」といったモカの心の声が追加されている

*35:原作では別のぬいぐるみ

*36:千夜やシャロがココアのイメージでラビットハウス制服を着用しているのは原作では描写されず、アニオリ

*37:ここで足踏みするシャロを千夜が後押しするのはアニオリ

*38:原作では二人で勝手に元気になっているが、アニメではシャロたちの励ましがきっかけで立ち直っている

*39:待つシャロは原作同様だが、原作では”笑顔の千夜”→”少々拍子抜けしたような安心したような表情のシャロ”という流れのところを、アニメだと"笑顔のシャロ"→"笑顔の千夜"にしている

*40:ここから夏服に。原作でも夏服のエピソードだが、3巻なので一年目の夏

*41:同原作エピソードでは分かれているマヤからの学校関連の相談を、まとめてここでやらせている

*42:原作でも近いシーンでほんのり微笑むチノの様子は描かれている

*43:アニメではAパで出した手紙がこの誘いだったことが判明するが、原作ではメールの連絡

*44:帽子を「ティッピーみたい」と評するチノと、「ありがとう」と言いかけるチノのセリフが追加

*45:原作では川の水位が急に深くなってチノが溺れそうになっている。映像的に急に深みだと違和感がある、テンポ的に溺れそうになってから悠長にしていられない、あるいは溺れた人間を泳いで助けるのは実際は危険などの理由から変更か?

*46:チノの「私がモカさんの代わりになるって言ったのに……」というセリフ追加

*47:原作でその付近にいたマヤがメグと一緒に驚いているシーンから、マヤが「チノが川に溺れて……」と説明するシーンに変更

*48:マヤやメグとのやりとりや、チノの笑顔が追加

*49:吹き矢勝負をする二人が「砂漠の戦い」や「最後の作戦」と話すシーンが追加。過去に関しての詳細は不明

*50:ココアの寝顔をカメラで撮影するチノが追加

*51:アニメでは回想シーンの彩度が低くシリアスな雰囲気が追加されている

*52:"今も脱線しているので「ホントニ……?」と浮かべるチノのギャグコマ"→"二人に挟まれて満面の笑顔になるチノ"の変更

*53:卑下するココアのセリフがよりシリアスなものに変更「私が卒業してもきっと第二第三の新たなお姉ちゃんがやってくるから…私の至らない部分を補ってくれる人が現れるかもしれない…」→「私まだまだだなぁ……全然チノちゃんにふさわしいお姉ちゃんになれていない。もっと、この写真みたいに大人っぽかったら、チノちゃんの自慢の姉になれてる気がするんだけど、今の私じゃ自慢にもならないよね……」

*54:チマメ隊の思い出を作ろうと映像を撮ろうとするマヤ。そんな3人の元にココアと千夜が現れ、ココアが家庭科で作っていたうさぎパーカーを持ってくる。更にシャロまで加わり、進められたグレープジュースで酔うチマメ隊。元気な踊りを見せる……といった内容

*55:冒頭でダッシュする千夜とシャロ、ココアに帽子をかぶせてあげるチノ、モカからの手紙を面々に読んでもらうココア、リゼにお姉ちゃん役を任せるココア、電車の描写など全体的に追加シーン多め

*56:電話の下りや、ぬいぐるみを強く抱きしめるチノの描写が追加

*57:休日のためかチノの服装を普段のラビットハウス制服から変更、3人を見送り1人になるチノのシーン追加

*58:原作ではシャロとリゼ、千夜とチノが絡む。チノの不意に訪れた孤独さを強調する意図か

*59:互いに1人の状況だが、方やにぎやかな町で日向の通りにいるココア、方や薄暗い部屋に一人いるチノ、という対比が良い。チノの部屋の明かりの元に

*60:原作では二人の衝突の過去回想はこの段階ではギャグ色が強いが、アニメでリゼの笑みを追加したことでニュアンスが変更されている。ベッドのチノのほんのりとした微笑みもアニメで追加

*61:マヤとメグの「お姉ちゃん」呼びはアニメで追加

*62:メールの下りはアニメで追加

*63:ぬいぐるみを作るエピソードは5-4にある、チノからの提案はアニメで登場。また千夜が皆と浴衣を着ることを喜ぶシーンは原5-5に存在)) 幼い魔法使いココアが人々(?)をウサギのぬいぐるみに変えている。と、そこにチノが登場、魔法少女の出で立ちに変身し、ウサギをティッピーの姿に変え「2人で力を合わせればもっとすごくなりますよ」と話す。満面の笑みで微笑む幼ココアとチノ……というココアの夢(アニオリ((魔法少女チノはエイプリルフールネタが出典

*64:「チノの姉になる」という意気込みや「妹だから」と甘えるシーンが追加されている

*65:原5-5に着付けのシーンは存在する

*66:着信の下りなどは少々変更。原作では全員花火を見上げているが、アニメではチノだけはココアが到着した瞬間に気がついており、視線も低く花火ではなくココアを見ている

*67:吹き矢勝負の下りはアニメ2-11で登場している

*68:原作では花火大会の前にココアが帰ってきているので、原5-4にチノが「おかえりなさい」と言うシーンがある

*69:原作5-4ではチノがココアに対して「ここが第ニの家だって言ったじゃないですか」と語っている

*70:原作ではいない青山も観客として登場

*71:写真が鮮明になり、アバンのチノが写った写真なども追加されている。ココアがチノを「今と変わらない」と語るセリフが追加

*72:チノの語りのシーンが追加。原作では2人は2度お風呂に入っており、アニメのこのシーンは原作一度目のやりとりに近い

*73:チノが笑顔になるシーンを追加

*74:原作ではココアだけが法被姿だが、アニメでは皆気合十分で法被を来ている

*75:チノの語りが少し変化。原作では「来てくれた…!みんな来てくれてた…!うまく歌えてたかな。ココアさん変なカッコしてたけど追い出されなかったかな」という心の声。ラビットハウスの賑やかなやりとりもアニメにて追加

*76:チノの表情のニュアンス追加

*77:熱心なチノのシーンはアニメで追加

*78:ココアの過去シーン参照の上記セリフが追加。また怪盗ラパンの仮面を付けた少女が登場している

*79:生地以外の母の雑貨はアニメで追加、原5-9に登場するもの

*80:原作ではチノの表情が1コマでキメとして使われているが、アニメは連続性を重視しやや引きの絵のまま笑うチノを描写

*81:原作ではココアに見て回るよう薦めるのはリゼだったが、アニメではチノが中心

*82:嘆く千夜のシーンはアニオリ

*83:原作では2コマのチノと女の子のやりとりのシーンを大幅に増量。チノがステッキで失敗するのは同エピソードでココアも全く同じ行動をするシーンがある。

*84:このシーンも全体的に増量や変更がある。「今日は物にもドラマがあることを学んだよ、この手品道具の歴史は私が新しく作りたいの!」前半部分の"ドラマ”が"歴史"に改変→「今日は物にも歴史があることを学んだよ!」この後にチノが「歴史…」とつぶやいたり「新しい歴史が始まってしまいます」と困り顔だったりというシーンが追加され、"歴史"という言葉が強調されている。 原作チノはこのあたりのココアに呆れ返っているが、アニメでは期待の眼差しを寄せている。ステッキで失敗するココアだが、柔らかく微笑むチノのアップから、周囲の面々が口々に期待するシーンを追加。ココアの帽子のマジックはアニオリ。帽子から舞い散る花に驚くチノからOP映像にフェードイン