日陰の小道

私のロジックは私みたいな話をしたりします

【ガルラジ】『ガールズ ラジオ デイズ』チーム・人物別カラーパイ考察

adventar.org
この記事はガルラジ Advent Calendar 2020 12月18日分の投稿です。

はじめに:カラーパイに関して

世界的なカードゲーム、マジック・ザ・ギャザリングMTGには「色」の概念があり、基本5色によってシステムが成り立っています。こうした色の存在するカードゲームをやった頃がある方ならばなんとなくの想像はつくかと思いますが、この色というのはデッキにおいて「メインの色が異なるので使用できない」という"縛り"というルールを生み出して、デッキ構築に奥深さを与えています。


あっガルラジの話じゃないじゃねーかということでブラウザバックを押さないでください。今急にMTGの話をはじめたのには理由があります。このMTGの「色」という概念は、ゲームシステムの根幹であると同時にゲーム世界の表現という形でも大いに活用されているのです。それぞれの「色」にはそれぞれの特徴があります。火を使うのだったら赤水は青自然は緑……とまあこんな感じですね。ここまでは特に珍しいこともないかと思いますが、もう一つ面白いのはMTGでの「色」というのはそれぞれの陣営の思想を表すものでもあるからなのです。


mtg-jp.com


細かい話は公式の記事を読んでいただくのが正直手っ取り早いと思うのですが、まあともかくこのカラーパイというのはMTGというゲームが生み出した「世界を全部5色で解釈してやろうじゃねえか」という尺度なわけですね。各々の思想を超超ざっくり説明すると、白は平和が好き青は知識が好き黒は力が好き赤は自由が好き緑は自然が好き……といった風な感じですね。この「色」というのがパイを5等分したような図で表されるので「カラーパイ」と呼称されるのですが、それぞれ隣り合った「色」は友好色として考えに共通点が多く、逆に離れている色は対抗色として考えが離れていたりします。平和が好きなはありのままを良しとする、思慮深いと仲が良いですが、直情的なやちょっと自分本位なは苦手、という感じですね。繰り返しの丸投げになり恐縮ですが、上の記事を読んでもらうのがもっとも各色の概念を理解するのにわかりやすいと思います。

https://mtg-jp.com/reading/translated/img/20161115/MM20161114_Wheel.png
上記記事より引用。各色の立ち位置が示されている。


MTGの背景世界では大体が戦争をしていたりまあ色々あるのですが、その際の各陣営がそれぞれこの「色」を割り振って、それぞれの思想の元で戦ったりなんだりしているわけです。ここで陣営は単色だけというわけではなく、2色だったり3色だったりもします。このように「色」の組み合わせができるのもカラーパイの面白いところです。知識を第一とするというカラーは本来思慮深く、故に消極的な色でもありますが、ここでが組み合わさった結果「とにかく実験を繰り返す知識欲の暴走特急みたいな団体になったりします。
先程対抗色と友好色の話をしましたが、対抗色だからといって共通すべきところがないわけではなく、両者は同時にグループ及び個人の思想として成り立つことができます。ゲーム的にも案外離れている色のほうができることが被らないため、多彩な戦略が実現できたりしますね。


同じ色を組み合わせれば似たようなグループになるか、というとそうとは限りません。
例えばの2色があったとします。とある世界では「水辺に住み、伝統を守り、霧や水流といった自然の知識で戦う半魚人」という保守的なグループですが、他の世界では「環境に最適な生物を生み出すべく、異なる生物を組み合わせてヤバ気な異形をどんどん生み出す先進派」というちょっと過激なグループになっていたりもします。*1
ここで前者はが強め、後者はが強めなのかなという感じがしますが、まあこのように単純に同じ組み合わせでも各色のどの要素を抽出するかによって結構手触りが変わってきたりするのです。
ここでの両者は「知識によって自然を上手く活用する」という点では確かに共通しているのですが、まあお出しされたものは結構異なるわけですね。


https://mtg-jp.com//img_sys/cardImages/XLN/436580/cardimage.png  
https://mtg-jp.com//img_sys/cardImages/RNA/458645/cardimage.png
結構異なる各陣営のそれぞれのカード


わたしもこのカラーパイ概念を知って学んだばかりですが、このシステムの持つ表現の奥深さの虜になりました。あまりこれに囚われすぎるのも良くないのかもしれませんが、しかしこの尺度で物事を捉えていくと見えてくることもあります。例えば「この人とこの人が仲がいいのはこの色が共通してるから共感があるんだな」とか、「このグループはこういう色の人が集まっているからこういう思想になるよね」とかそういうことが「色」を中心に捉えていくことでハッキリと理解できたりします。
わたしはこの、言わば「色眼鏡」で世界を見ていくことがキャラクター分析の一助となり得ると考えています。


ハァハァ一見全く関係ないコンテンツの話を繰り広げるため前置きが長くなりましたが、そろそろみなさんもおわかりでしょうか。ガルラジの各チームは5つ、すなわちこの5チームがMTGの各5色に割り振ることができる、とわたしは考えているのです。
garuradi.jp
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公式キャラクターページより、各チームのユニットカラーとマーク
これ流石に"符合"だろ……


ひょっとするとこれだけ聞くとこじつけめいていると思われるかもしれませんが、元々のカラーパイというのが「世界を5つに切り分けてみたらどういう差異が生まれるのか」という思想の元運用されているものです。すなわち「5つのユニットで個性をつけようとした場合、それがきっちり分かれているほどカラーパイに綺麗に当てはまる」とも言えると思いませんか? ガルラジの各チームがそれぞれ当てはまる色を持つというのは、それぞれに異なる個性が設定されている以上、極めて自然な導きであるとも言えるのですね。
むしろ、メイン5チームないしメイン5人がいてカラーパイがきれいに当てはまる作品があるとしたら、それぞれの"個性の色"を上手く差別化できていることの証明であると言っても過言ではありません。


今回参加させていただいたアドベントカレンダーでは20人近いガルラジストの方が記事を上げており、それ以外にもガルラジストはもっと大勢いるでしょうが、ガルラジの話とカラーパイの話を並行してする人はハッキリ言ってまあまあガルラジストをフォローしているはずのわたしのフォロイーの方々を見渡しても5人いるかいないかという程度の雰囲気です。村以前ですね(それはそう)
以前「緑」に関する記事を書いたことがありますが、そんなカラーパイ記事の第二弾であるガルラジ特集、やっていきましょう。

ガルラジ各チームカラーパイ考察

というわけでこの記事ではそのチームの望みは何か? 最終的な目標は? といったところから各チーム及びそれぞれの人物の「色」を考察します。ついでにユニットとしてのガルラジでのユニットカラーとの差や、MTGとガルラジが偶然両方「土地」という要素を持っている*2のでガルラジの土地とMTGの色の親和性なんかも考えていきましょう。


これはわたしのカラーパイへの理解以前に各人物の解釈の話になってきますので、「この人物はこの色!」と皆様にお伝えすると言うよりは「わたしはこう思っていますがどうでしょうか?」ということをお尋ねしたい記事と捉えていただきたいと思っています(予防線を張ってすみません)
人々の持つ「色」が何色かということはかなり複雑であり、わたしも常に考え続けていることでもあります。色・人物の解釈の違いなどありましたら、ぜひ教えていただけると嬉しいです。

チーム岡崎


チームの目標
チーム岡崎が求めているのは「幸福」です。世界には様々な苦しみがあり、ラジオからの応援を通じてみんなを元気にしたい!という二兎さんたちの理想を実現する、それがチーム岡崎の目標と言えるでしょう。すなわち、チーム岡崎は世界平和を愛する「白」です。学校という社会システムの中で繋がった3人というのも「白」要素と言えるかもしれませんね。


ユニットカラーとの違い
チーム岡崎のユニットカラーは「赤」です。「白」とは対抗色であり、基本的に白は赤の自由さよりも青の冷静な構造への理解を好んでいます。しかし、時には赤の迅速さこそが白の抱く理想の実現に貢献することもあるでしょう。岡崎の赤らしさは主に二兎さんの持つところだと思いますので、二兎さんという人物が中心の岡崎は同時に赤の要素も含んでいると言えるかもしれません。


土地
拠点であるNEOPASA岡崎はガルラジストの巡礼難度も高めの山方面に存在します。山といえば赤マナを生み出すので、そういう意味でもユニットカラーの赤っぽいチームでもあります。
同時に岡崎市はガルラジ各拠点の街のなかでももっとも栄えており、歴史のある城下町です。人々が暮らす土地として当てはまるのは、やはり白マナを生み出す平地とも言えるでしょう。かつての宿場「岡崎宿」をモチーフとしたデザインのNEOPASA岡崎からも、この土地が人々の交差する街であることを思わせます。


二兎春花
当然チームの中心たる彼女には白があります。「元気にするまで返さない≒元気でない人に居てほしくない」ということからも白黒ハッキリ付けたがる白の要素が色濃いですね。
同時にかなり直情的でそうと決めたら突き進む猪突猛進っぷりは「赤」を思わせます。彼女の思いつきはいつも唐突で、周囲を振り回す台風のようなパワフルさがあります。ラジオにおいてはその瞬発力は彼女の大きな強みだとも言えるでしょう。
また「私の心の中にあるすずちゃんの居場所にはすずちゃんしかいない」と一人ひとりの個性をみつめ、ガルラジの脚切り制度にもあまり肯定的でないような博愛なところは、すべてを受け入れる「緑」らしさを感じます。


ということで、二兎さんはだと思います。


萬歳智加
チームの機器担当、機械いじりが得意な彼女は知識を強みとする「青」だと思います。*3
同時に暴走しがちな二兎さんを現実的な目線から止める、ストッパーの役割を果たすところは現実主義の「黒」を感じさせます。彼女はチームでも人一倍勝利を求めていて、結果を追い求める「黒」の側面を感じます。
とはいえ打算だけで生きるほどドライでもなく、純粋にラジオを楽しむことができない自身に嫌気がさしたり、お人好しな優しさがあるところは彼女の「白」性ではないでしょうか。機械いじりができればいい、などと言った彼女も本心ではやはりオカジョの理念に共鳴しているのです。家庭の個人的な問題をラジオで話すことを嫌ったのも、高潔な「白」の献身の裏返しと言えるかもしれません。個人的には萬歳さんは二兎さんの純粋な「白」性に憧れているんだと思っています。


ということで、萬歳さんはだと思います。


桜泉舞衣
岡崎の二人に出会えた偶然を大切にし、運命という神秘的なものを信じたがるロマンチストな彼女は「緑」だと思います。
一方で周囲からの期待についつい応えてしまい、自分よりも他人を気にしてしまう優等生な彼女には「白」の要素もあります。全体の利益を考えつつも、全体を第一に据え自分を殺すか、あるがまま生きることを受容するのか、という点での「白」と「緑」の意識の差が「かわいいものが好き」という自分を隠してしまう悩みに繋がっていたように思います。個人的には桜泉さんは二兎さんの包容力のある「緑」性に惹かれていると思っています。
そんな基本的に穏やかな彼女ですが、大切な目的のためならば手段を選ばないようなしたたかさもあり、そこは「黒」を感じますね。オカジョは二兎さんが理想100%の人なので、他二人はかなり現実主義的目線を持っているように思います。


ということで、桜泉さんはだと思います。

チーム富士川


チームの目標
富士川「頂点」を追い求めます。当然ガルラジのナンバーワンを得ることはその先のメリットを掴みたいという打算をも含みますが、しかし彼女たちのトップへの執着には、トップそのものへの純粋な目的意識を感じます。チーム富士川に共通するのは飽くなき「向上心」であり、もっとも意識の高いチームと評されます。以上のことから、チーム富士川「青」です。富士川はもっともチームのありかたの変化が大きかったチームでもありますが、大気や水といった形を柔軟に変化させるものが得意な「青」の性質とも合致します。


ユニットカラーとの違い
チーム富士川の色は「青」なので、なんとガルラジで唯一ユニットカラーとカラーパイが一致しているチームです。ていうか他が一致していなさすぎる!
チームの表面と内面の一致こそが、実際にNo1を獲って見せたその実力に繋がったのかもしれません。


土地
富士川駿河湾を抱く富士市。潤沢な水資源を持つ彼女たちの拠点は、土地としても青マナを生み出しやすい場所であると言えます。マナベース*4の盤石さもまた、彼女たちの成功の一因なのかもしれません。
同時に富士山がよく見える土地ですから、赤マナも出るかもしれませんね。


年魚市すず
人一倍の向上心を持ち、そのための努力を惜しまない彼女は、完璧を追い求める「青」を体現するかのような人物です。しかし一方でその実現に向けて燻っていた時期には、計画性を重んじるあまり消極的になりうる「青」の一面があるかもしれません。賢い彼女は転勤族の父を持つ自身の境遇を冷静に受け止め、ずっと夢を胸に抱きながらも環境はそれを後押ししませんでした。
そんな彼女は二兎さんとの出会いによって、推進力とでも言うべき情熱の「赤」い火を灯しはじめます。またポエマーとしての顔からも芸術を愛する「赤」の要素が感じられますね。富士川の面々と仲良くなるために策を弄するのは「青」ですが、そこに妙な思い切りを感じるのは「赤」でしょうか。


ということで、年魚市さんはだと思います。


白糸結
富士川というチームに人一倍の愛着を持っている彼女は、他の誰でもなく、チーム富士川自身でチームの問題を乗り越えていくことを望みます。ここでは個を尊重したい「緑」の側面を感じさせます。食べることが好きなのも動物的な欲求に素直な「緑」らしいですね。
そんな彼女ですが当初は自信のなさからチームから逃げ出してしまったこともあり、ここには世の中を生きていくには力が必要だという「黒」的な世界理解があります。時々容赦ないツッコミをしたりずけずけと物を言うちょっとブラックなところも「黒」でしょうか。
更に臆病で心配性、彼女の消極性は「青」の慎重さから生まれているものだと思います。当時にアイドルっぽく振る舞ってみたりとちょっとズレつつも様々な作戦を立ててみる計画性や変身もまた「青」の要素でもあります。


ということで、白糸さんはだと思います。白糸なのに白くないですね


金明凪紗
チームの頼れるお姉さん、年長者として女子高生の二人を支える、そんな気配りのできる彼女ですが、彼女の気配りは単にお人好しというだけでなく、もちろんこの急造チームでトップを目指すための行為です。目的のため打算的に人をコントロールすることができるのは「青」でしょうか。豊富な知識と経験を持つ彼女の存在は、富士川というチームに欠かせない存在です。彼女は巧みに大人としての陽気な表情を使い分け、本当の姿をなかなか見せません。
同時にまとめ役としての彼女の特色は「白」でしょうか。大人としての頼れる姿は、社会的に模範としての振る舞いができる「白」らしい姿です。一方で物語初期の彼女は過去の友人との決裂の経験もあり、一歩引いた立場で二人に接していましたがここにも他人に迷惑をかけたがらない「白」の遠慮が存在するような気がします。
一方で夢追い人でもある彼女の消えない情熱は「赤」であると思います。チーム富士川自体がそうなのですが、後半に進むにつれてこの「赤」の要素はどんどん膨れ上がり、番組を変質させていきました。それは破天荒さもそうですが、身近な隣人への深い愛情も「赤」の要素でもあります。先程は打算と言いましたが、実際には陽気な彼女の姿もまた本当の姿の一つでもあるのでしょう。


ということで、金明さんはだと思います。

チーム双葉


チームの目標
チーム双葉の根幹は「家族」正確に言うなら「姉妹」です。アイドルに憧れる彩美のため、そしてそれが実は末妹の花菜のためであったとしても、姉妹のためにと決まったラジオなことに違いはありません。彼女たちにとっての行動原理はすべてが姉妹故で、それ以外のことを持たず、またそれ以外のことを必要ともしません。姉妹、すなわち生まれた「血筋」という先天的な部分を何よりも大切にする、この価値観を持つチーム双葉は「緑」です。


ユニットカラーとの違い
チーム双葉のユニットカラーは「黄」*5ですが、ここでは便宜上「白」扱いとさせていただきます。緑と白は友好色であり、互いに世界の安定を求めています。姉妹という血の繋がりは「緑」的ですが、もうすこし広く家族、ひいては結婚という社会安定のためのシステムは(当然緑的な哺乳類としての生活形態であることも含みますが)「白」的な部分があるかもしれませんね。この2色は友好色ですから、やはりわりと相性が良いように思われます。


土地
山梨は実に総面積の約86%が山地という、その名が示す通り通り山大国です。彼女たちの双葉SAも甲府盆地を一望できる小高い地点に存在します。山から出るのは赤マナ、またそれに伴って森林部分も増えますから緑マナも出やすいでしょう。
関東からはもっともアクセスがいい拠点ですから、都市部・平野部の平地とも近く、白マナとも接点があります。


玉笹彩美
周囲を振り回す気分屋で、常に陽気なムードメーカーでもある彼女からは「赤」の要素が感じ取れます。
同時にアイドルになるという野望を叶えるため、ラジオにおいても様々なキャラクター七変化を見せてみる彼女の変幻自在っぷりは「青」でしょう。「青」は未知への探求を肯定しているカラーであり、末妹の花菜の挑戦を応援していたシーンには両者の「青」の共感があります。
その一方で彩美さんはそれほど志は高くなさそうな一面もあり、もちろん日々アイドルに向けての特訓などもしているのでしょうが、なんだかんだ双子の妹に甘え、年下の妹を可愛がる、そんな家庭の現状に甘んじることを良しとしているように個人的には感じています。そうしたおおらかともとれる保守性は「緑」ではないでしょうか。


ということで彩美さんはだと思います。


玉笹彩乃
生真面目な次女で、社会における役割の達成を重視している彼女には「白」の要素が強くあります。セカンドで彼女が中心となったマナー講座にも非常に世間の模範を大切にする「白」の要素が強く反映されていますね。
更に「何ができるのか」という役割に悩むのは「白」ですが、友好色である「緑」とも共通する、社会における役割を求める考え方です。進路においては「できる」以外にも「何がしたいか」も重要であり、そうした自分探し的な悩みは「緑」ゆえの悩みとも言えます。そんな彼女の悩みが「緑」的であるならば、それを救ったのもまた「緑」の家族でした。「食事の美味しさ」という日々の生活に代えがたい価値を見出すことも「緑」的な世界の捉え方であると言えます。家庭における「食事」という大切な行為の核である彼女は、ある意味では三姉妹の中でもっとも「家族」というものを守っている存在であるとも言えるでしょう。


ということで、彩乃さんはだと思います。


玉笹花菜
「知識」の収集に貪欲で、大人も顔負けな知識量を誇る彼女は「青」です。カラーパイの中でももっとも未来志向の強い「青」である彼女は、自らの進路に関しても多方面に検討し、そして経験を積むことでその道を模索しています。
もっとも年下ながら三姉妹のブレーンでもある彼女ですが、ガルラジを通じて理論や理屈だけでは想像もつかないようなこともあることを知りました。彼女は姉二人の奇妙なシンパシーめいたものに関心を抱いていましたが、そうした理論を超えたある種曖昧なことへの関心や理解は「緑」的であるとも感じています。理論を立て、そして実践し体験する、それが彼女の学びのスタイルです。また同時に彼女は実は姉二人に負けず劣らず姉妹愛が強く、この3人こそがガルラジでもっとも素晴らしきパーソナリティだということを疑っていませんでした。なぜかといえば、それが彼女にとっては一番楽しいおしゃべり、つまり最高のラジオだからです。


ということで花菜さんはだと思います。


チーム徳光


チームの目標
チーム徳光が必要とするものは「力」です。もともと徳光にとってのラジオというのは手取川さんにとって母に、更には世界に対しての反抗の手段でした。打算により協力を仰いだ手取川さんはしかしそれ故に孤独になってしまいましたが、そのトラブルすらも利用して唯一の1人チームとして成り上がって行きます。利用するものはすべて利用する、なぜならば最後に勝利して立っているものこそがもっとも素晴らしいからです。逆境にもめげずに世界を力強く乗り越えていこうとする徳光は「黒」を体現するチームです。そんな手取川さんの1人チームは、吉田さんという新たなメンバーを加え、予想外の方向へと進んでいきます。


ユニットカラーとの違い
チーム徳光のユニットカラーは「緑」です。「黒」と「緑」対抗色ながらもある意味「世界をあるがまま受け入れる」という点で共通の色ですが、故に抗い続ける黒と、全てを受け入れる緑では決定的な違いが存在します。「生まれ」というものに抗い続けた手取川さんの生き様は、緑的な価値観とは対極であり、故に番組を一度は破壊することになったのかもしれません。


土地
白山、名前だけ聞くとかなり白赤な名前です。事実市の豊富な山々からは赤マナ、また徳光PAは海に面していますから青マナも出そうです。
かつて加賀百万石とうたわれた石川県ですが、白山も金沢市という地方都市に隣接し、更に無限に田んぼが広がる田園地帯ですから白マナも出そうです。
肝心の黒マナですが、実際北陸の冬は日照時間が著しく短く、かつ一年中多湿になりますので、黒マナが出そうな土壌であるとも言えるのではないでしょうか。裏日本って闇っぽいですよね


手取川海瑠
トラブルがあろうとそれを逆にものにしてしまう、そんな彼女のある意味でのしたたかさは「黒」です。先程も言ったようにチーム徳光が「黒」のチームでありその中での唯一の当初メンバーである彼女が「黒」であるのは自明であるとも言えるでしょう。彼女にとって北陸の田舎の土地は厳しい現実の象徴です。そんな厳しい現実から脱却するために、彼女は「力」を求めるのです。
さて、一方で彼女は「居場所」を欲しています。利用するためとはいえクラスメイトからの緩やかな裏切りを受け、彼女は自分の孤独の境遇に打ちひしがれました。結局の所身近にいる母親にとって自分はいつまでたっても「娘」でしかなく、彼女は自分自身を見つめてほしかったのではないでしょうか。打算からのラジオでしたが、きっとあのラジオはそんな自己表現の場となっていたに違いないとわたしは思っています。居場所を求める彼女の色は「緑」です。個性を重んじる「緑」は人々をステレオタイプにはめるのを嫌うので、手取川さんも自分のことを反抗期と呼ばれることを嫌います。ちなみに緑黒は弱者に寄り添うカラーでもあり、集え!黒歴史をやっていた頃の彼女には孤独な存在の群れのリーダーたるカリスマ性をわたしは感じていました。
黒緑は現実を受け入れる色ですが、同時にどこか冷めていて、世界に対しての大いなる変革を諦めている色でもあります。現状打破に向けてのアクティブさは彼女の「赤」性でしょうか。「赤」らしく怒りに任せた結果、はっぴー×2レイディオは破壊され、新たな世界が生まれました。


ということで、手取川さんはだと思います。

吉田文音
ノリで生きる気分屋の彼女の持つ色は「赤」でしょう。楽しいことが好き、カッコいいことが好き、感性の赴くままに生きるその自由人っぷりは「赤」を体現するかのようです。人懐っこさも「赤」の要素かもしれませんね。
一方で彼女には今まで戦ってきた自負があります。彼女は弱みを見られることを嫌い、舐められることを嫌います。ましてそのプライドは自分よりもずっと経験の少ない少女に踏みにじられて良いものではありません。彼女もやはり「力」を大切にする人間であり、チーム徳光としての「黒」を持っています。「黒」い彼女は「実績」を活用し、当初からトラブル続きだったチーム徳光のラジオを番組として存続させました。徳光の2人は「黒」で共感がありますが、同時に「黒」はもっとも個人主義の色で、同色であろうとぶつかり合うことは避けられないでしょう。セカンドのチーム徳光がプロレスめいた戦いの連続だったのも、チームカラーが「黒」だった故ではないでしょうか。
小説の彼女はあっけらかんとした赤黒のヤンキーだと思いましたが、ラジオを聞いてみるとどこか底知れなさを感じます。そんな彼女が社会の中で身につけた「大人」の顔は「白」の「正しさ」の顔です。同時に彼女の黒白はときに「白」の「集団の力」を「黒」として自らのために利用します。番組内で手取川さんとぶつかりあい一時決裂したあと、リスナーのお便りを味方に付けた彼女は、大義名分を持って手取川さんとの2人ラジオを再開させました。


ということで、吉田さんはだと思います。

チーム御在所


チームの目標
チーム御在所にとってもっとも大切なことは「冒険」です。世界は様々な謎に満ち溢れており、それらに立ち向かうことこそが人生の醍醐味です。チーム御在所、その母体たるカグラヤ怪奇探偵団にとって怪奇とは関心の対象であり、世の中をエキサイティングにしてくれるものです。広報のためといいつつもこのラジオが――しかも回を重ねるごとにその輝きを増して―続いていったのは、ひとえに彼女たちにとってラジオが「楽しい」ものであったからにほかなりません。好奇心と自由さに満ちたチームの核となる価値観は「赤」と共通するものです。


ユニットカラーとの違い
チーム御在所のユニットカラーは「紫」ですが、ここは便宜上「黒」とさせていただきます。確かに「黒」はUMAやゾンビなどの怪奇現象も扱いますが、これは黒にとって都合よく使えるものだからであり、カグラヤのあり方とは若干異なるかもしれません。カグラヤにとって怪奇は利用するものでなく純粋に好奇心の対象です。しかし同時に「黒」と「赤」は「自分自身の自由を重んじる」共通色であり、両者は仲良くできるでしょう。例えばもし日本に死霊使いがいたとしたら、その者がカグラヤの絶好の調査対象になることに疑う余地はありませんから。


土地
EXPASAの名前にもなっている近隣の御在所岳は、山なので赤マナは出るでしょう。また、所在地の四日市市といえば一大工業地帯として有名です。工場から出そうなマナは、火力の要素のある火マナ、人工物として青マナといったところでしょうか。MTGにおいても赤青の工場の土地があったりしますね。
また怪奇探偵団が調査するようなホラースポットからは、黒マナも出るかもしれません。


神楽菜月
幼くしてカグラヤ怪奇探偵団を率いる彼女は、この世の中にはびこる謎や怪異を追い求めます。行動力と冒険心を兼ね備えた彼女は「赤」のリーダーであり、そのカリスマ性を持って多くの団員たちを魅了しています。同時に様々なことに関心を持つ彼女の姿はある意味では年相応の少女らしいとも言えるかもしれませんね。周囲の人々と今の目の前を楽しむ、そんな彼女の姿もまた「赤」的でもあります。
更に天才小学生と謳われる彼女は、大人も顔負けの知識量を常々披露しています。この年で考えられないぐらい豊富な経験と膨大な知識に裏付けされた彼女の知見は、ラジオにおいても度々披露されてきました。知識を愛するカラーは「青」です。彼女は怪異に対して情熱的ですが、同時に理路整然としたロジックを捨てたりはせず、過度に理想を追い求めません。怪奇探偵団の役割は「怪異の解明」であり、探偵団の長である彼女は常に冷静な判断を下します。「赤」の衝動的な冒険心と「青」の未知に対する探究心、この2つの軸が冒険家である神楽さんという偉大なる冒険家を形作っています。


ということで、神楽さんはだと思います。


穂波明莉
カグラヤ怪奇探偵団のNo2でありパトロン、そんなお嬢様の彼女は常に柔らかな物腰と優雅さを失いません。彼女の包容力のある穏やかさは「緑」でしょうか。彼女は幽霊には人一倍の関心を持っていますが、そこには「人の想いや記憶がずっと残ることが証明できたら素敵」というロマンある考えを持っています。ここでも神秘的なものへの理解と、命への愛情を持つ「緑」らしさが感じられます。
一方で心霊が絡んだ時の彼女は実に情熱的です。彼女の中にも熱い冒険心があり、そこには「赤」の理念が宿っています。心霊が絡んだ時の彼女の勢いは、他の団員に勝るものがあります。大きな家に生まれたお嬢様である彼女にはそれにふさわしい気品を兼ね備えていますが、同時にそんな古い家のことを旧時代的・保守的とも感じています。ここにも「自由」こそを第一に考える「赤」らしさがありますね。
彼女の温和さは「白」らしいお人好しさでもあるでしょうか。パトロンとして、副団長として、常に彼女は献身的に神楽さんを支えて来ました。ひょっとしたら「バスタオルを2日連続で使うのが信じられない」というのも白黒つけたい彼女の「白」い部分かもしれません。お嬢様としての緑白と、お転婆な赤、このギャップが彼女の魅力と言えるでしょう。


ということで、穂波さんはだと思います。


徳若実希
時々「チョロい」とか「危なっかしい」なんて評される彼女ですが、そんな感情に素直な彼女の色は「赤」ではないでしょうか。彼女もまた怪奇探偵団のメンバーであり、怖がりながらも前のめりな冒険心を常に持ち続けています。占いなどの呪術的なことに関心が深いのも「赤」的なシャーマンとしての姿ではないでしょうか。
常人離れした他のチームメンバーに振り回されがちな徳若さんは、しかしそんな二人に頼られているという事実に身を震わせています。期待された役割を全うすることを望むのは「白」でしょうか。同時に彼女のお人好しっぷりは他のガルラジの登場人物を見渡していても頭一つ抜けた存在であるように思います。
同時に彼女は年上故かしっかりものであることを目指しています。「お姉さんの言うことはぜったーい!」というのは彼女の決め台詞(?)でもありますが、ここには力が必要という「黒」的な要素があるように思います。そういえばノベルで徳光の吉田さんは「他のチームをパクる」という提案をして「手段を選ばず悪魔的」と評されていましたが、実際のガルラジで他チームのパク、リスペクトを敢行した人物は……。


ということで、徳若さんはだと思います。

さいごに:雑感

  • いかがでしたか? 昔ガルラジに関するブログが怪文書と呼称されていた時期がありましたが、正しく怪文書的なブログになったのではないかな、と自負しています(?)
  • ガルラジを突き詰めるとキャラクターでありつつ人物であるので、ある意味での"ナマモノ"に対してカラーパイ論を擦るのは無作法かなとも少し思いましたが、しかしカラーパイは現実の人間にだって同じく当てはまるものです。なぜかと言うと世界は全てこの5色で形作ることができるからです。ちなみにわたしは自分のことを緑白青かなと思っています。みなさんも自分自身のカラーパイを是非見つけてくださいね!
  • カラーパイがガルラジのチームカラーとあまりにも一致していないため、時に次元の混乱を引き起こすことがありますのでご注意ください。(富士川SAのイベントの寄せ書きボードコーナーでは各チームの色紙が用意されていましたが、「ナチュラルに双葉へのコメントを緑の紙に書いてしまった」というエピソードをツイッターで見かけてめっちゃ笑顔になりました)
  • カラーパイに関しては友好色にまたがる理念をどちらの色として捉えるか、ということが難しいなと感じました。また今回は全員がチームの理念としての「色」を個人としても持っているという考えになりましたが、時には持っていないこともあるとは思いますので、"チームカラー"に引っ張られてしまうのも難しいな、と思いました。カラーパイ抜きにしても人物の造形に関するみなさんの解釈のご意見は是非聞いてみたいと思っています。
  • ユニットシャッフルの特別編なるガルラジのリミテッド*6がこれから放送されますが、この組み合わせだとユニットがどの色っぽくなるのか、などということを考えてみるのも面白いかもしれませんね。
  • 2021年もガルラジ!



参考文献
  • MTG公式ページ

mtg-jp.com
mtg-jp.com
mtg-jp.com
mtg-jp.com
mtg-jp.com
兎にも角にも公式よりも信頼の置ける解説は存在しないでしょう。

mtgwiki.com
こちらも非常にわかりやすく各色の基本的な理念が解説されています。末尾に公式の各記事へのリンクがあるのもありがたいですね。

  • カラーパイ考察記事

youseitutor.hatenablog.com
バンドリ! ガールズバンドパーティ!の初期5バンドの色を考察されている記事です。わたしよりもMTGやカラーパイに関しての造詣が深い方なので、カラーパイ概念を学ぶ上で大変参考になりました。

  • ガルラジ公式ノベル

ガールズ ラジオ デイズ (IIV)

ガールズ ラジオ デイズ (IIV)

ノベルほど各人物の心理描写に長けている媒体はありません。この記事を書く上でもっとも人物造形の参考にしました。読み物としても純粋に大変おもしろいです。

  • ガルラジ公式ラジオ

ch.nicovideo.jp
言うまでもなくガルラジにおいてもっとも大きなコンテンツです。時間がかかってしまうため今回は聞き返すことはできませんでした……。今回カラーパイに関しての今のわたしの考えをまとめましたので、次に聞く時はまた改めて精査してみたいですね。

*1:シミックを半ばおかしな集団扱いしてしまいましたが、後年彼らが掲げた「水深の布告」は非常に2色のバランスがとれた理念だと思っており、わたしも好きな演説です。https://mtg-jp.com/reading/ur/GTC/0004383/

*2:MTGは「土地」カードによって「マナ」を生み出しカードをプレイします。それぞれのマナは、白は平地、青は島、黒は沼、赤は山、緑は森といった土地から生み出されます。

*3:青は機械(アーティファクト)の扱いに長けた色でもあります。

*4:デッキ内において、テンポ良くカードを唱えるために必要なマナを生み出すための、土地カード枚数のバランスのことです。

*5:ちなみにMTGにおいて「黃」のカードは多色カードです。緑は他の色マナを出しやすいのである意味では緑的とも言えます

*6:自分で選んだカードのみでデッキを組む「構築」に対して、未開封のパックから開封したカードである程度無作為的にデッキを組んで戦うフォーマットのこと。