皆さんこんにちは。アニメトークロボット「MOE-0TAK MONA」こと末茶藻中です。
もうすっかり年末の時期ですが、今年心に残ったアニメとしてはやはり『Extreme Hearts』でしょう。2022年の夏はこのアニメの記憶とともにあると言っても過言ではありません。
cemetrygates1919.hatenablog.com
当ブログでも22年夏のオススメアニメとして作為的な紹介記事を書きました。
さて、今回はそんな『Extreme Hearts』(以下エクハ)の聖地を探していく記事を書きます。
はじめに:『Extreme Hearts』の舞台について
アニメタイトルと同名の劇中番組である「Extreme Hearts」神奈川県予選を描いた本作。それ故にメンバーも神奈川在住が多いようで、主に作品の舞台となっているのは神奈川県です。2048年という近未来を舞台にした本作ですが、2022年の現代神奈川と「基本的には」それほど様変わりはしていないようで、22年神奈川にも存在する地名が作中でも度々登場しています。
なお、神奈川のご当地感を出しつつも実際にこれらの施設があるわけではないようです。
まぁなんといっても2048年ですから、26年も経てば様変わりすることもあるでしょう。
果たして2022年の神奈川の面影が残るシーンは存在するのでしょうか。探していきましょう。
例の高架下の河川敷
Extreme Heartsといえば……! というスポット、例の河川敷です。陽和と咲希の出会いの場でもあり、アニメにも度々登場するこのスポットは、文字通り”聖地”の風格がありますね。
東横線沿線を探す
さて、この河川敷の特徴といえば高架橋が架かっているところですね。
赤色のラインが特徴的な車両は、デザイン的には東横線の5000系のようです。エクハで登場する車両は記憶の限りではこのデザインのものがほとんどだったはずです。
www.tokyu.co.jp
神奈川県内で東横線が通っており、大きめの河川敷をマップでざっと見てみると、2つの候補が浮上します。鶴見川に架かる綱島駅付近の高架橋と、多摩川に架かる多摩川駅付近の高架橋です。
さて、エクハの例の河川敷は高架下でギターの練習をするだけではなく、付近に野球などのスポーツができるぐらいの広さがあります。この点で綱島付近より多摩川付近が有力でしょう。マップでも広々としたグラウンドなんかが表示されていますね。
有力に思える多摩川駅付近の河川敷ですが、しかしここで落とし穴があります。アニメの描写を振り返ってみましょう。
エクハの例の河川敷の特徴として、奥側にアーチ橋が描かれています。このアーチ橋の存在によって綱島よりも多摩川が有力にもなるわけですが、ここで更に重要になってくるのは、土手を左手にしてこのアーチ橋が奥側に描かれているということです。何回かこの例の河川敷のシーンを見返しましたが、この位置取りに関しては徹底されているようです。すなわち、多摩川付近で言えば、多摩川駅側の河川敷がロケーションとして適切ということになりますね。ところが、多摩川付近でグラウンドがあるのは逆側の新丸子側なのです。
ちょっと見にくい写真になってしまいましたが、アーチ橋からの風景です。実際に訪れてみると多摩川駅側の河川敷(画像右)は例の河川敷とは雰囲気が異なる印象でした。
とはいえ川を渡る東横線車両を見るとテンションが上がります。新丸子側にはギターを練習できそうなスポットもあるのですが……。
登戸付近の河川敷(多摩川)へ
東横線沿線には惜しい結果となってしまいましたが、更にもう一箇所候補があります。それが多摩川駅付近と同じく多摩川の、登戸駅付近の河川敷です。
登戸駅を降り、多摩川へと向かいます。
ちなみにここを通っているのは小田急小田原線です。車両的には赤色のラインのものはないようなのですが、れっきとした東京~神奈川を横断する路線です。下北沢駅も通ってるので、ぼざろの虹夏ちゃんが小田急沿線でギタリストを探していたら葉山陽和さんが結束バンドのギタリストとしてデビューしていたかもしれません。
www.odakyu.jp
こちらはブルーの車両が特徴的ですね。色合い的にはRISEのカラーではあるのですが……。
……
…………
………………
風にゆらめく木々のよう
名前も知らず
すれちがってく
幾千幾万の声
見知らぬ道をゆく
孤独な日には
あなたの笑顔をね
いつも抱きしめてる
夢は遠く でも
走り続けてるから
きっと届くと
名もなき花 でも
心をこめて送る
あなたのための花束
(名もなき花 / 葉山陽和)
……はっ! すみません、思わず葉山陽和さんの名曲『名もなき花』を歌ってしまいました。
ということでエクハの例の河川敷っぽいと噂の登戸付近の河川敷を訪れてみましたが、完全一致とまではいかないもののかなりそれっぽさがあります。
問題はここは東横線が通っていないということなのですが、2048年にはなんかいろいろあって登戸駅を東横線が通ってるかもしれないですから、一旦良しとしましょう。
カット比較みたいなこともできそうです。
コンクリート部分のデザインの違いや、アーチの色の違いはあるものの、いい線行ってます。アニメでも右側にぼんやりとビルが見えるのはポイント高いですね。
土手側の風景は結構異なっています。
アニメの48年河川敷では高架橋の周辺は開けていますが、22年の登戸では下流側は藪になっています(そのため、比較と言いつつかなり違う角度からの写真になってしまっているのがあります…)
川の広さを比較したかったのですが、48年よりも22年のほうがかなり広く見えます(向こう岸がそんなに近くに見えません)48年のほうが河川敷は広い印象なので、埋め立てとかしてるのかもしれません。
比較すると高架橋中央のデザインが異なっているように見えます。
全カット回収するぞ~! ぐらいの気持ちで訪れたんですけど、似たカットが多くてズレていたり回収しそこねていたりしています。すまん。
エクハの聖地ってほとんどこの河川敷一本な印象なんですけど、他細々としたものを拾ったりしたので紹介していきます。
3話のライブ会場
河川敷の次にアツい聖地としてエクハファンの間で話題(独自調べ)のスポットです。
なんとここだけ東京の池袋なので神奈川ではありません。作中の設定ではライブ会場と体育館は同じ施設のようなので、神奈川にあるようです。
まあ多分2048年には池袋のあたりまで神奈川になっているんだと思います。
訪れた日はたまたまイベントをやっていて、イベント時の噴水広場がどういう雰囲気かを楽しむことができました。その代わり噴水広場からの写真は撮れませんでしたが……(夜間に行けば空いているっぽいので、そのうち再訪したいと思います)
床の模様などもかなり一致していますね。明確にここは噴水広場がモデルなんだと思います。
なぜわざわざここだけ東京をはっきりとモデルにしたのかということについて考えてみました。ここはアイドルの登竜門的なステージとしてアニメでも頻出な有名スポットですし、吹き抜けのある解放感のあるロケーションは高低差を出して、RISEの「登っていくしかない」という意志を感じさせます。アニメとしては最前ラーメンオタクが語り草になっているシーンでもありますが、そこも含めて様々な人が行き交うモール内の会場で、RISEを知らなかった道行く人がつい耳を傾ける……という演出の一貫になっているのでしょう。そこの演出のためにモール内のこの会場は実に適していると思います。
RISEの始まりの一歩として、噴水広場のチョイスはすごく効果的なシチュエーションになっています。
12話のライブ会場
先程のS×S×Sの横浜の風景でも登場した、パシフィコ横浜の特徴的な外観のビルです(右端)
神奈川県大会ということで、記念ステージがパシフィコ横浜というのは、県庁所在地の横浜に凱旋という感があります。S×S×Sでまだアイドルではなかった咲希のモノローグとともに映された光景でもありますから、はじまりとクライマックスの対比になっていると解釈できるかもしれませんね。
比較してみると思ったよりも形が違います。というか22年のこれはパシフィコ横浜でも「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」なので、ライブやコンサートが可能な「国立大ホール」ではないんですよね。2048年にはこの建物でライブができるように改装しているのかもしれません。
www.pacifico.co.jp
ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルの特徴的な形状は「海に浮かぶヨットの白い帆をデザインしたユニークな外観」ということらしいですね。初めて知った……。