アイドルマスターシンデレラガールズ6thライブ『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!』が終了した。ドーム公演、規模も楽しさもスケールがでけえ。
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名古屋駅周辺では話題になった七代目CGの衣装を身に纏うナナちゃん人形や、アイドルたちのポップも。今回はP.C.Sがまた揃うぞ!
メットライフドームは移動がギリギリすぎてあまりゆっくり見れなかった……。
【シンデレラ6th】名古屋駅前のシンボル「ナナちゃん」が安部”ナナちゃん”にメルヘンチェンジ!?(アイドルマスター公式ブログ)
出演者(収納)
メットライフドームday1
大橋彩香(島村卯月役)・福原綾香(渋谷凛役)・原紗友里(本田未央役)
藍原ことみ(一ノ瀬志希役)・飯田友子(速水奏役)・桜咲千依(白坂小梅役)
金子真由美(藤本里奈役)・髙野麻美(宮本フレデリカ役)・立花理香(小早川紗枝役)
花守ゆみり(佐藤心役)・原優子(向井拓海役)・三宅麻理恵(安部菜々役)
安野希世乃(木村夏樹役)・山本希望(城ヶ崎莉嘉役)・佳村はるか(城ヶ崎美嘉役)
ルゥ ティン(塩見周子役)・青木瑠璃子(多田李衣菜役)・大坪由佳(三村かな子役)
木村珠莉(相葉夕美役)・高森奈津美(前川みく役)・伊達朱里紗(難波笑美役)
千菅春香(松永涼役)・東山奈央(川島瑞樹役)・藤本彩花(棟方愛海役)
村中知(大和亜季役)・杜野まこ(姫川友紀役)・山下七海(大槻唯役)
メットライフドームday2
大橋彩香(島村卯月役)・福原綾香(渋谷凛役)・原紗友里(本田未央役)
藍原ことみ(一ノ瀬志希役)・飯田友子(速水奏役)・桜咲千依(白坂小梅役)
金子真由美(藤本里奈役)・髙野麻美(宮本フレデリカ役)・立花理香(小早川紗枝役)
花守ゆみり(佐藤心役)・原優子(向井拓海役)・三宅麻理恵(安部菜々役)
安野希世乃(木村夏樹役)・山本希望(城ヶ崎莉嘉役)・佳村はるか(城ヶ崎美嘉役)
ルゥ ティン(塩見周子役)・青木志貴(二宮飛鳥役)・朝井彩加(早坂美玲役)
五十嵐裕美(双葉杏役)・今井麻夏(佐々木千枝役)・上坂すみれ(アナスタシア役)
黒沢ともよ(赤城みりあ役)・小市眞琴(結城晴役)・佐藤亜美菜(橘ありす役)
洲崎綾(新田美波役)・新田ひより(道明寺歌鈴役)・春瀬なつみ(龍崎薫役)
ナゴヤドームday1
大橋彩香(島村卯月役)・福原綾香(渋谷凛役)・原紗友里(本田未央役)
青木瑠璃子(多田李衣菜役)・朝井彩加(早坂美玲役)・五十嵐裕美(双葉杏役)
大空直美(緒方智絵里役)・鈴木絵理(堀裕子役)・鈴木みのり(藤原肇役)
高田憂希(依田芳乃役)・高橋花林(森久保乃々役)・津田美波(小日向美穂役)
のぐちゆり(及川雫役)・渕上舞(北条加蓮役)・牧野由依(佐久間まゆ役)
松井恵理子(神谷奈緒役)・松嵜麗(諸星きらり役)・松田颯水(星輝子役)
和氣あず未(片桐早苗役)・大坪由佳(三村かな子役)・金子有希(高森藍子役)
嘉山未紗(脇山珠美役)・下地紫野(中野有香役)・田澤茉純(浜口あやめ役)
都丸ちよ(椎名法子役)・原田彩楓(三船美優役)・三宅麻理恵(安部菜々役)
神谷早矢佳(南条光役)・深川芹亜(喜多日菜子役)・森下来奈(鷹富士茄子役)
ナゴヤドームday2
大橋彩香(島村卯月役)・福原綾香(渋谷凛役)・原紗友里(本田未央役)
青木瑠璃子(多田李衣菜役)・朝井彩加(早坂美玲役)・五十嵐裕美(双葉杏役)
大空直美(緒方智絵里役)・鈴木絵理(堀裕子役)・鈴木みのり(藤原肇役)
高田憂希(依田芳乃役)・高橋花林(森久保乃々役)・津田美波(小日向美穂役)
のぐちゆり(及川雫役)・渕上舞(北条加蓮役)・牧野由依(佐久間まゆ役)
松井恵理子(神谷奈緒役)・松嵜麗(諸星きらり役)・松田颯水(星輝子役)
和氣あず未(片桐早苗役)・会沢紗弥(関裕美役)・武田羅梨沙多胡(喜多見柚役)
田辺留依(荒木比奈役)・種﨑敦美(五十嵐響子役)・長島光那(上条春菜役)
中島由貴(乙倉悠貴役)・花井美春(村上巴役)・山下七海(大槻唯役)
セットリスト(収納)
メットライフドームday1
- イリュージョニスタ!(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)
- 気持ちいいよね 一等賞!(伊達朱里紗、村中知、杜野まこ)
- HARURUNRUN(大坪由佳、高森奈津美、藤本彩花)
- TOKIMEKIエスカレート(金子真由美、山下七海、佳村はるか)
- ニャンと☆スペクタクル(桜咲千依、高森奈津美)
- One Life(千菅春香)
- STORY(大橋彩香、福原綾香、原紗友里)
- Starry-Go-Round(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)
- Radio Happy(山下七海)
- DOKIDOKIリズム(伊達朱里紗、山本希望)
- Dreaming Star(木村珠莉)
- 凸凹スピードスター(花守ゆみり、三宅麻理恵)
- Jet to the Future(青木瑠璃子、安野希世乃)
- Twin☆くるっ★テール(山本希望、佳村はるか)
- Virgin Love(金子真由美、原優子)
- Wonder goes on!!(青木瑠璃子、高森奈津美、三宅麻理恵、安野希世乃)
- PROUST EFFECT(藍原ことみ)
- 桜の頃(桜咲千依、立花理香、花守ゆみり、藤本彩花)
- if(飯田友子)
- 薄紅(木村珠莉、立花理香、福原綾香)
- Private Sign(ルゥ ティン)
- 桜の風(飯田友子、大坪由佳、立花理香、東山奈央、山下七海、山本希望)
- クレイジークレイジー(藍原ことみ、髙野麻美)
- Dreaming of you(東山奈央)
- Dear My Dreamers(杜野まこ)
- 炎の華(原優子)
- アンデッド・ダンスロック(桜咲千依、千菅春香)
- 美に入り彩を穿つ(立花理香、ルゥ ティン)
- 純情Midnight伝説(金子真由美、千菅春香、原優子、村中知、安野希世乃)
- Tulip(藍原ことみ、飯田友子、髙野麻美、佳村はるか、ルゥ ティン)
- Happy New Yeah!(大坪由佳、大橋彩香、東山奈央、花守ゆみり、原紗友里、福原綾香、藤本彩花、村中知、杜野まこ)
- Stage Bye Stage(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)
メットライフドームday2
- イリュージョニスタ!(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)
- ステップ!(原紗友里)
- いとしーさー♥ (五十嵐裕美、新田ひより、桜咲千依)
- ドレミファクトリー!(今井麻夏、黒沢ともよ、小市眞琴、佐藤亜美菜、春瀬なつみ)
- リトルリドル(五十嵐裕美、山本希望、青木志貴、桜咲千依、朝井彩加)
- メルヘンデビュー!(三宅麻理恵)
- Starry-Go-Round(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)
- CoCo 夏夏夏 Holiday(花守ゆみり、原紗友里、原優子、春瀬なつみ、安野希世乃)
- Twin☆くるっ★テール(山本希望、佳村はるか)
- 凸凹スピードスター(三宅麻理恵、花守ゆみり)
- 銀のイルカと熱い風(飯田友子、今井麻夏、小市眞琴、洲崎綾、福原綾香)
- Virgin Love(原優子、金子真由美)
- ハイファイ☆デイズ(今井麻夏、黒沢ともよ、新田ひより、春瀬なつみ、三宅麻理恵、佳村はるか)
- Orange Sapphire(藍原ことみ、朝井彩加、五十嵐裕美、大橋彩香、金子真由美)
- フレデリカ、猫やめるよ(高野麻美)
- in fact(佐藤亜美菜)
- Voyage(洲崎綾)
- わたぐも(黒沢ともよ)
- キミのそばでずっと(立花理香、新田ひより、ルゥティン)
- さよならアロハ(金子真由美、安野希世乃、高野麻美)
- なつっこ音頭(黒沢ともよ、小市眞琴、佐藤亜美菜、春瀬なつみ、山本希望)
- You're stars shine on me(上坂すみれ)
- クレイジークレイジー(藍原ことみ、高野麻美)
- Bloody Festa(桜咲千依)
- 共鳴世界の存在論(青木志貴、飯田友子)
- 美に入り彩を穿つ(立花理香、ルゥティン)
- Rockin' Emotion(安野希世乃、朝井彩加)
- Memories(洲崎綾、上坂すみれ)
- Tulip(藍原ことみ、飯田友子、高野麻美、佳村はるか、ルゥティン)
- Absolute NIne(大橋彩香、福原綾香、原紗友里)
- ガールズ・イン・ザ・フロンティア(青木志貴、上坂すみれ、洲崎綾、立花理香、原優子)
- Stage Bye Stage(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)
ナゴヤドームday1
- イリュージョニスタ!(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)
- お散歩カメラ(五十嵐裕美、金子有希、松嵜麗)
- cherry*merry*cherry(大空直美)
- 恋色エナジー(下地紫野)
- おかしな国のおかし屋さん(大坪由佳with三宅麻理恵、高橋花林)
- Sunshine See May(鈴木みのり、高田憂希)
- Kawaii make MY day!(下地紫野、都丸ちよ)
- Starry-Go-Round(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)
- Take me☆Take you(大橋彩香、原紗友里、高田憂希、高橋花林、原田彩楓、三宅麻理恵)
- あんきら!?狂騒曲(五十嵐裕美、松嵜麗)
- 秋風に手を振って(青木瑠璃子・大空直美・下地紫野・田澤茉純・深川芹亜)
- 秋めいて Ding Dong Dang!(神谷早矢佳、嘉山未紗、都丸ちよ、のぐちゆり、渕上舞)
- Naked Romance(大橋彩香、津田美波)
- 情熱ファンファンファーレ(原紗友里、金子有希、神谷早矢佳、鈴木絵理、深川芹亜、松嵜麗)
- Sweet Witches' Night ~6人目はだぁれ~(大坪由佳、高橋花林、都丸ちよ、のぐちゆり、松嵜麗)
- 命燃やして恋せよ乙女(嘉山未紗、田澤茉純、原田彩楓、三宅麻理恵、和氣あず未)
- 祈りの花(高田憂希)
- Last Kiss(原田彩楓)
- 君への詩(原紗友里、渕上舞、三宅麻理恵、森下来奈)
- さよならアンドロメダ(福原綾香、朝井彩加、金子有希、高橋花林、津田美波)
- 夕映えプレゼント(嘉山未紗、鈴木みのり、田澤茉純、森下来奈)
- ガールズ・イン・ザ・フロンティア(金子有希、鈴木みのり、牧野由依、松井恵理子、松田颯水)
- AnemoneStar(福原綾香)
- Love∞Destiny(青木瑠璃子、大空直美、津田美波、渕上舞、牧野由依)
- 踊りまくろ☆ダンシング・ナイト(和氣あず未)
- サイキック!ぱーりーないと☆(鈴木絵理)
- モーレツ★世直しギルティ!(鈴木絵理、のぐちゆり、和氣あず未)
- 毒茸伝説(松田颯水)
- Trust me(原紗友里、神谷早矢佳、深川芹亜、渕上舞、牧野由依、三宅麻理恵、森下来奈)
- ∀NSWER(朝井彩加、高橋花林、松田颯水)
- Trinity Field(福原綾香、渕上舞、松井恵理子)
- Stage Bye Stage(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)
ナゴヤドームday2
- イリュージョニスタ!(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)
- Snow Wings(大橋彩香、福原綾香、原紗友里、長島光那、山下七海)
- .追い風Running(中島由貴)
- アツアツ♪マカロニグラタン(種﨑敦美)
- Sunshine See May(鈴木みのり、高田憂希)
- 楽園(会沢紗弥)
- あんきら!?狂騒曲(五十嵐裕美、松嵜麗)
- Snow*Love(朝井彩加、高田憂希、田辺留依、のぐちゆり、山下七海)
- Starry-Go-Round(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)
- きらりんロボのテーマ(松嵜麗)
- あんずのうた(五十嵐裕美、高橋花林)
- おんなの道は星の道(花井美春)
- Sparkling Girl(青木瑠璃子)
- Treasure☆(五十嵐裕美、鈴木絵理、のぐちゆり、松嵜麗、和氣あず未)
- ラブレター(大橋彩香、種﨑敦美、津田美波)
- はにかみdays(大橋彩香)
- 冬空プレシャス(高橋花林、武田羅梨沙多胡、中島由貴、松田颯水、和氣あず未)
- この空の下(会沢紗弥、鈴木みのり、花井美春)
- ツインテールの風(大空直美、鈴木絵理、津田美波、長島光那、山下七海)
- マイ・スイート・ハネムーン(牧野由依)
- With Love(朝井彩加、高田憂希、種﨑敦美、中島由貴、松嵜麗)
- 恋が咲く季節(原 紗友里、会沢紗弥、大空直美、鈴木みのり、武田羅梨沙多胡、田辺留依、花井美春、牧野由依)
- Frozen Tears(渕上舞)
- モーレツ★世直しギルティ!(鈴木絵理、のぐちゆり、和氣あず未)
- Love∞Destiny(青木瑠璃子、大空直美、津田美波、渕上舞、牧野由依)
- Nation Blue(田辺留依、長島光那)
- Neo Beautiful Pain(松井恵理子)
- ∀NSWER(朝井彩加、高橋花林、松田颯水)
- Trinity Field(福原綾香、渕上舞、松井恵理子)
- 流れ星キセキ(大橋彩香、福原綾香、原紗友里)
- always(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)
- Stage Bye Stage(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)
感想
シンデレラガールズのライブは見に行くたびに結構新しい試みをやってくれるのが楽しい。今回は4thライブのサプライズキャスト登場だったり、5thライブでのDJぴにゃパートのキャストシャッフル連打のような飛び道具はあまり使われずに、そしてMCのパートも短めにかなりシンプルな構成となっていた。
そうしたシンプルさでというと5thライブのSSA以外の地方会場のものを思い出したりするが、感触としてはストイックに曲をひたすら聞かせていった今年の群馬でのSS3Aに近い。
なまじ間近のSS3Aがリミックス祭りのセトリで、披露曲的も尖った構成だったので6thライブの異質さには恥ずかしながら初日はしっかり気が付かなかった。ライブ後の感想を眺めたりしつつ2日目に参戦してようやくそのスタイルをしっかりと掴んだのだが、このライブは「出演声優さんたちのステージ」でありながらも徹底的に「現実世界の声優としての姿」を隠していたのだ。
MCパートはシンデレラガールズのアイドルたちの掛け合いとして提供され、本当に声優さんが声優さんとしてコメントするのは最初の一言挨拶ぐらい。そこも基本は演じるアイドルの言葉でコメントしつつ、最後に役者名を紹介する……とあくまで声優さん本人の言葉としては最小限。今までのライブでは見え隠れした声優さん自身のキャラクター、例えばツッコミに定評のある津田美波さんだとかちょっと天然な発現を放り投げてくる種﨑敦美さんとか、おなじみの姿が見られなかったように思う。キャラクターと演者さんの同一視って自分はあまりやりたくはないなという気持ちがあるのだけれど、それにしても今回は歌唱ステージだけに留まらず、ライブ全体にシンデレラガールズのアイドルたちの姿を幻視してしまった。
4th以来のアイドル別に用意された衣装だったことも拍車をかける。視認性にも優れる個別衣装はドーム公演という広い会場での観覧では非常に助かったが、そうなると遠目で見えるものはもはやアイドルの姿そのものである。開演BGMと共にアイドルたちの入場を迎えた私は遊園地という名の夢の国に足を踏み入れた童子よろしく、すっかりそのイリュージョンの虜になってしまい、現実認識に無事に齟齬を生んでしまったのだった。
そう『イリュージョニスタ!』で幕を開けた6thライブはまさしく「ワンナイト・イリュージョン」であって新世界だったのだ。全4公演にそれぞれ春夏秋冬の季節のテーマを掲げたステージは、更に毎回朝から始まり昼・夕方・そして夜に至る遊園地の流れがMCにて語られる。正味約4時間程度のライブで1日を、そしてその4回で一年間を追体験させるのだ。
とはいえ、既存シンデレラの楽曲を全て4つの季節に分類しつつそこに時間帯まで考えるのは正直言って無理がある。なのである程度は「あー言われてみると春っぽいかもな~」などとふわっとした感触になってしまうが、しかしここで重要なのはそこにきっちり季節感を感じるかどうかというよりも「流れる時間を感じられるかどうか」というところだったように思う。観客が盛り上がるライブのセットリストとして構築されつつも、その流れは基本的に夜から急に昼の曲にはなったりしないし、春から冬・秋から夏へといった流れは排除されている。故に季節感や時間帯そのものを明確に感じさせる曲は一部だったとしても、そこには確かに1日の流れを感じられたし、移ろう季節の流れを感じた。
1クールの中で季節が移り変わる『ひなろじ~from Luck & Logic~』だとか『三ツ星カラーズ』の名作アニメを見て、「いい一年だったな……」と追体験した気になるのと近い。そのように私達はライブの演出に時間の重みを実感する。そしてそれは同時にアイドルと私達の歩みでもった。
シンデレラガールズ、というかアイマスがきっとそう(デレしか参戦したことがないので憶測にしておく)なのだが、ライブのスタンスってちょっとおかしな感じだなと思う。だって5万人いるプロデューサーってなんなんだよって思う。本来アイドルとゲームのプレイヤーたるプロデューサーは一対一なのだからちょっと不思議な感じがする。まあ別にそこに関してはライブをやるにあたって仕方がない「嘘」かな、というところで自分はそこまで深く気にしていたわけではないのだけれど、でもアイマス関連でプロデューサーとしての立ち位置を大切にするような意見を見るたびに、それが失われるライブを奇妙に感じることも時々あった。「会場にいるプロデューサーの皆さ~ん」ってなんなんだろう、ってちょっとならないだろうか?
けれどもそうしたスタンスだからこそ見ることのできるステージなのだなと改めて実感したところもあった。関裕美役の会沢紗弥さんが『楽園』のステージで「アイドルになって、世界が輝いて見えたの。でも、きっと最初から輝いてたんだよね。プロデューサーさんが気付かせてくれたんだ!」のセリフを言ってくれて感動する演出などは、そのライブが「ファン」向けだと成しえない演出でもある。自分自身は関ちゃんPではないので、このセリフを受け止める資格はあるのかなと思ったりもするけれども、しかしどこか誰かの関ちゃんとプロデューサーの物語を感じて涙する。
そう、私達観客は5万人が一緒に会場に収納されていたけれども、結局のところステージとは一対一の関係だったのだと思う。そこにあるのはやっぱりプロデューサーとアイドルの物語であって、個人個人のお話が奇妙に重なり合っている空間。Pの自覚がなければアイマスのライブ云々というめんどくさいお話はあんまり頷けないし何もなしに参加しても十二分に楽しいライブだと思うけれど、それはそうとライブの演出ってやっぱり「プロデューサー」に向けたものでもある。アイドルたちによるファンのためではない5万人のプロデューサーのためのライブ。そんな本来シンデレラガールズの世界では存在し得ないステージを現実世界で見れることこそもまた「ワンナイト・イリュージョン」なのではないか。
そしてそんな中今回のライブで最もぶっ刺さってしまったのが、最後の最後で飛んできた『always』である。総選挙のカップリング曲はわりとアイドルからPへのメッセージ性が強い印象が最近あり、それは『キミのそばでずっと』だったり『君への詩』もそう。じゃあこの曲の中であくまで個人的にだけれどより一段と心に突き刺さってしまうのはなんだろうと思うと、それは「私を選んでくれてありがとう」の1文なのだ。
そもそもがプロデューサーって言うけれど、アイドルに私達が作用できる局面なんてほぼないわけなのだ。シンデレラガールズは選択肢を選んで育てていくような仕組みもなければ、親愛度は音ゲーだったりLIVEバトルをこなしてその気になれば一瞬で上がりきるし、カードを用意したら指先一つで特訓が完了してしまう。お仕事の方向は公式が用意するっきり。そんな穿った見方をすれば名ばかりの「プロデューサー」にできることは一体なんなんだろうと思うと、それは「選ぶ」ことなのだと思う。選択こそが唯一プレイヤーに許された権限なのである。多くのアイドルキャラクターから一人でも二人でもいいが、アイドルを選ぶということ。それは人々の中からアイドルをスカウトする行為に重なるし、きっとゲーム世界内のアイドルが言う「選んでくれて」というのはそちらの方だと思うのだけれど。
シンデレラガールズの総選挙もまた、ひとりひとりに選択が要求される催しでもあったり。
1人を選ぶ、ということは2人いれば可能だし、それは10人とか20人でもいいわけなのだけれど、「選択をした」という実感は数が多ければ多いほど生まれると思うし、実際自由度もある。だからこそ、シンデレラガールズが186人もいるというのはとても大切なことで、そして強みなのだ。186人の物語をきっちり把握するのは流石に1人の人間には基本的に無理があり、だからこそ関わり方にも取捨選択が求められてくる。
『always』はどうしてもアイドルに順位がつけられてしまう総選挙の「トップ勢のご褒美」として登場した曲であり、穿った見方をすれば「選んでくれてありがとう」という言葉にそうした殺伐とした争いを踏まえたものを感じてしまう。
しかしライブでのこの曲の使われ方はそうしたものを超えた意義を感じた。属性代表のニュージェネレーションズ3人が揃った『流れ星キセキ』、そこでは3人を表すような3色の3つの星が映しだされ、その後サビでは3色の星は会場を埋め尽くす。そしてそこからつながる『always』は最初はNGの3人が、そこから順にその日のキャスト陣が登場し、最後には勢揃いして歌う。そこにはライブメンバーを超えたシンデレラガールズとしての意思と、代表としての個のメッセージがシンデレラガールズの世界全てを包み込んでいくものを感じた。たとえ心に決めた一番星は一つだけでも、幾千の星々の中でのその輝きこそがシンデレラガールズの持つ輝きなのだ。担当アイドル・ライブに立つアイドル、いつの日かライブに立つアイドル……そんな全てを愛していきたいなと思った。
個人的な話で恐縮なのだが思わず涙しながら私も持っていたライトを全て点灯させたし、同行していた藍子Pもその場にいないアイドルのライトを振っていたと聞いた。あの『always』はそうした「力」を感じるステージだった。そしてふいに心に浮かんできたのは、186人全員がなにかしらの形でステージに立つ姿が何が何でも見てみたいなという気持ちだった。『always』をもっと「みんな」の歌として歌われてほしいなと思ってしまった。
正直なところ186人に意義を感じたとして全員が活躍できるステージというのは途方もない夢だと思っていたし、今でもそう思う。しかしあの夜以降、どうしても願ってみたくなってしまったのだ。だって「見れない夢はないはずでしょう?」
計4回の素晴らしく素敵なイリュージョンの魔法が解け1週間ぐらいが経った今も、あのアイドルたちのステージの空気が忘れられない。今回のセットリストではちょっと意外な起用だったが、改めて『Stage Bye Stage』の歌詞がとても良かったなと実感する。あそこはまさしく「ひとつとひとつが重なる場所」であったし、そしてこの曲がいつでも最後に歌われたからこそ「何回でも会える」ことを信じられる。4年越しの新アイドル登場の衝撃もあり、これからも広がりを見せれくれそうなシンデレラガールズの世界。186人どころではなくなるのだ。
果たして次はどんな楽しい夢を見せてくれるのか。
もっともっとフィーリング主体な感想
ライブの細かい感想はなんかこうまとまる気がしないから乱雑に書いていくね?
許してくれよな。
ナゴド一日目はうづみほ、そして二日目はP.C.Sの共通衣装での並びやった~~~~!!
今回はNG3人がずっと揃って抑えのポジションだったので、こう改めて久々というか新鮮な気分になってしまった。メラドday1の『STORY』良かったですねえ、「Theme of Cinderella Girls」だし春から始まるアニメのことをやっぱり思い出しちゃうよね。ステージ上の「階段を降りる」ところで軽く涙した。卯月……。day2には自分はステージ席前方にいたんだけれど、『Starry-Go-Round』ではっしー(大橋彩香さん)が近くに来て高まった。ちなみにナゴドでは津田ちゃん(津田美波さん)が近くに来てこれまた最高でした。『Starry-Go-Round』信者になります……。メラドはライブビューイングと現地だったんだけど、やっぱり現地の方が多少見えづらくても熱量を感じて楽しいね、特に馬車曲はLVだとちょっと絵的にも退屈で、現地の「ウォーッ近くに来た!!」というのと比べるとどうしても味気ない。『Absolute Nine』のNG版も貴重でしたねー。
ナゴドday1は唯一のアリーナ席。『Take me☆Take you』本当に念願だったんですよね……。第5回総選挙曲なんだけどあんまりシンデレラ全体の展開でも「島村卯月の曲」って目立つことが少なくて、忘れられてたらどうしようと心配もしたけれど。なので前奏がかかった瞬間はめちゃくちゃ緊張してしまったけれど、しっかり5th総選挙メンバーで披露してくれて報われた気分だ。卯月ってなんというかこう、すっごい好きですごいアイドルだと思うんだけれど楓さんみたいに圧倒的なパワーで牽引していくようなタイプの造形じゃないし、菜々さんみたいにアイドルのお話にムチャクチャ個性的なテーマがあるわけでもないじゃないですか。でもそんな彼女が5thで頂点に輝いて、「きっと私が見せてあげたい 期待しててねもっと」って歌ってくれたらもうこの先どんなまだ見たことない素敵なことがあるんだろうって何よりも信じられるんですよね……。
あとまあ私としては衝撃の津田ちゃんとはっしーデュエットのうづみほ『Naked Romance』………異常事態か!?!?!? いやもう卯月のTm☆Tyもある意味そうだったんですけど、個別衣装で並んでる二人を見ると、あれこれ俺のデレステだっけな……と現実逃避してしまいますよね。よっしゃ~きたきた~ってイントロが来て高まってたら二人の名前が出てきてスッ転げてしまった。自分のいたアリーナ席って後方ステージが見えないので、しばらく混乱しながらメインステージの方を見て「はっしーがいる……はっしーしかいない?? 津田ちゃんどこ??」って混乱していた。真逆のところから二人が歩いてくるのも良いし、メインステージで二人が対称的な振りになってるのが見えるのも良いんですよ。で、「卯月ちゃんと一緒に歌えて嬉しい」「私も!」みたいなこと(まだやや錯乱していたのでマジでうろ覚えです、すみません)言うじゃないですか……いくらなんでも最の高すぎて今また文書きながら震えてきた。ずっとふたりで仲睦まじくな……! あの光景は本当に未だに目に焼き付いていて離れないものの、黄金体験(ゴールド・エクスペリエンス)過ぎて体の感覚が暴走しており歌の記憶が曖昧になっているので早く円盤を出してほしい……えっ、ディレイ上映が来年の2月に!?
最高にキュートな津田ちゃんはついにオリメンが揃った『Love∞Destiny』のときではめちゃイケメン1色なのも印象的……衣装はめっちゃかわいいのに……何事……。『さよならアンドロメダ』でもまさか参加するとは! 夢を夢見る物語好きの少女、って美穂ちゃんのカラーがぐっと強まる起用、花丸ですね。アンドロメダは星空を思わせるライト演出もとても良かった。秋セトリは全体的に自分好みのが多くて、セトリ的にはここが優勝かなという感触がありますねというか大天才すぎるので歴代優勝までありますね。
ナゴドday2、5階席で恐ろしく後方、ナゴドから導入したオペラグラスがなければやられていたな……。会場に居ながらスクリーンをオペラグラスで見ないといけないぐらいだったけれど、ステージ演出に関してはかなり俯瞰で見られて楽しかった。あと会場の奴らこの色振っているな~ということがわりとわかっておもしろかった。
『アツアツ♪マカロニグラタン』良かったですね~。あったかハート衣装がこの上なく映える曲なのでは??あっちゃん(種﨑敦美さん)4thの初ステージから好きでしたけど、どんどんキュートアイドルとして貫禄が出てきていますよね。めちゃめちゃに可愛くてめちゃめちゃになりました。最後にあーんされて咆哮してしまった、普段ふわふわしているのに演じる時のあっちゃんは完全すぎて良い意味で強烈だ……すみませんアイドルの方とそういう仲に僕Pがなる気はないんですが叫んでしまい本当に申し訳ない……五十嵐響子ちゃんが強すぎるのが悪くないか? ということでダブスタ罪で投獄されました。
悲願の生『ラブレター』は結構最初の方に突っ込まれていてたまげつつ、マカロニダブスタ罪の服役を終え魂が出所してきた。5thのときは感極まって曲中も「その後も」ずっと号泣していたので、そこに比べると落ち着いて見ることができ良かった。というか楽しい曲だしね、今回は笑顔にもならなきゃ。ステージがあまりにも遠かったのは歯噛みしていたけれど、天井のレーザーラブレター演出がよーく見えたのは良かったですね。オレにも届いたからな……! はっしーの[ニュージェネレーション]がモバのN+、つまりピンクチェックスクール衣装の発展っぽいものなのもいいですよね、是非次は3人の共通衣装も見たいなあ。その時はデレステの[P.C.S]とか……。
『はにかみdays』僕は過言ではなくこの曲を聞くためにライブに足を運んでいるところがあるんですよね。『S(mile)ING!』ももちろん好きなんですけど、あれがアイドル島村卯月の曲だとしたらこの曲はきっと島村卯月というアイドルが目指す姿だったのかなーとか思って。なのでこう、卯月を身に降ろしたはっしーが最高に輝く曲だなって思っているんですよね。だって全部の振りがかわいい異常事態だからな……キュートの化身か……? あとはっしーのロングトーン好きなんですよね、「青春の日々ぃ~~」とかの響きめちゃくちゃに良くないですか? そういうのが存分に味わえるのも好きなんですよね。大橋彩香さんすごいな……っていつもこの曲聞くと思っちゃう、いやすごいな……。
『ツインテールの風』今まで触れなかったんですけど津田ちゃんの[ユースフルロマンス]小日向美穂+の衣装、よ、良すぎる~~~~!!4thは神戸組でさっつん(松田颯水さん)共々(あっさっつんの個別毒茸も曲共々すごかった、叫んだ)個別衣装が得られなかったキャストさんだったので、御本人もそうだし美穂Pとしてもわりと悲願でしたよね……。でこれが一番映えていたのが『ツインテールの風』だったと思うんですよ。おそらくオリメンということでセンター起用だったんですがわかる~~~~~この曲は美穂ちゃんが輝く曲だと思うんですよねセンターわかる~~~! 白っぽい衣装が冬を感じさせて素晴らしい……。恋愛ソングであるSeasonsの風曲なわけですがこれだけ「幼い時代の思い出」みたいなストーリーで、もっとこう男女の前の時代の無垢なときめきというか、そうしたものが存分に表現できる小日向美穂さんのあまりのピュアさなんだよね、わかるか? 流石チームピンクチェックスクールのピュア担当だ! ユースフルロマンス、帽子がかわいいですよね、更にアホ毛は流石に用意できない津田ちゃんのステージでの頭の装飾要素をカバーして、より上の美穂ちゃんへの変身を見事に実現していたと思います。
『With Love』これまた悲願のあっちゃん参加での披露なんですよね。しかもセンター、いやここまでしてもらって申し訳ない……(?)五十嵐響子さん、自他ともに認めるお嫁さんアイドルなわけですから結婚式ソング似合いますよね。でも響子、お嫁にいかないでくれ……(五十嵐響子さんがズルすぎるアイドルなのでいろんな意識が混在してしまい困っています)『With Love』はヴェールをかぶるのがステキで好きです。よしのんが無かったのも○(よしのんの高田憂希さんもよしのん感が凄くて異常事態でしたね……上の整えた感想で遠目で見た時にアイドルそのものじゃんって最も思ったのは実はよしのんのところです)「美味しいご飯ができたときも」やっぱり響子ちゃんパートでしたがいよいよ聞けましたね。いやーお嫁さんアイドル強い……。ところでラブレター後の3人の出番がソロ・センター・センターで、改めてポテンシャルの高さを感じさせていただけてすごく嬉しかったです。俺の信じるP.C.Sは最高のユニットなので……。
あっ幕間でP.C.Sの掛け合いもありましたね。ちょっと天然成分マシマシかつサービス先行なのは評価が分かれるところかなと思いますが、しかし「美穂ちゃんは恥ずかしがり屋だからね」的な親友の顔をする卯月さんがとても良かったのでまあここはバランスを考慮して厳し目に100000000万点です。もっと3人でどんどん絡んでいっていただきたいですね。
あーーーそう絡みと言うとおねシンの時に今回導入したオペラグラスを使用してピンポイントに眺めていましてね、でちょうど後方側に津田ちゃんとあっちゃんがいて結構よく見ることができたので、注目しながら興奮して思わず手を降って視界がブレたりしていたんですよ。で、ちょっと期待もしていたんですが、その予感通り津田ちゃんがふいにととと……と駆けていった方を追いかけて見ていったらですね、あっちゃんに後ろからHUGをしているじゃないですか(!!!!!)いやもう本当に、津田美波さん、どうもありがとうございました。第二の目に焼き付いて離れない光景でした。津田ちゃんはP.C.Sの関係を人一倍大事にしてくれている感じがして、本当にいちPとして感謝なんだ……。特におねシン時のオペラグラス、本当に捗るのでおすすめです。おねシンの悦びを感じていこう。

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ある意味P.C.Sの3人を今回生で拝んだら満足してしまうんじゃないかなと思っていたのだけれど、全然そんなことなくてもっと「次」がみたいなと思わされてしまった。そしてそれは他のいろんなことに対してもそう。7thライブ、まだ発表されていないけれどどうなろうのだろう。楽しみですね。

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