日陰の小道

土地 Tap:Green を加える。

2024年のアニソン10選

やったりやらなかったりするアニソン10選、今年は気が向いたのでやります。

routine life / ゆいにしお - 『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2nd』OP

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なぜか英語版しか見つからなかった……。
1期に続いてゆいにしおさんのOP。一見アニメにマッチするのかな? っていう渋谷系ポップなんだけど、気がついたら「やっぱ真の仲間はゆいにしおさんの曲じゃないとな!」みたいな気持ちになってる。
余談だけど結婚式のシーンで使われる「息を吸う ここで吸う 生きてく」(1期OP)も最高だった。1期見てた時はぼんやり聞いてしまっていたけど、確かにこれ結婚の曲だ……!

この2期のOP、なんといっても映像が凄い。1期では勇者の加護で自我を失ってたルーティが感情を取り戻して、ひたすらのんびりしてる映像が流れる。ルーティとルーティン(routine)でかかってるのかも。主人公のはずのレッドはほとんど出てこない。ひたすらスローライフの概念を映像にしていて、極まっている。

特にサビの映像が凄い。サビ入りっていうのは、普通のOPだと一番盛り上がる(盛り上げる)ところなんだけど、ここでこの全然盛り上がらないちょっとヒキの絵を出す! このセンスが凄まじい。

『真の仲間 2nd』OP

このOPの中で一番盛り上がらない絵を、サビでここぞとばかりにドーンって出すのって”あえて”だと思うんですよね。なんでかっていうと、このOPはスローライフを体現しているから。
だからサビでありがちなちょっと気の利いたアクションとかじゃなくて、ここで全力でめちゃくちゃ力を抜いて、ハズしてくる。凄まじい意図を感じるOP映像。本当に最高。

わんだふるぷりきゅあ!evolution!! / 吉武千颯 - 『わんだふるぷりきゅあ!』OP

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今年は久々にプリキュアを見た(まだ最新話まで見られていないけれど……)んだけど、なんかこの歳になって、改めて沁みる感じがある。
わんぷりはOPEDどれも良くてかなり迷うんだけど、1個選ぶならOPかなぁ。曲の大げさなキメのポイントにガツンと音ハメしてるOP映像が気持ちよくって……。見るだけでワクワクする。サビのフレンディのとこが本当に好きすぎ。

『わんだふるぷりきゅあ!』OP

凶暴化した動物を打倒するのではなく助けるところとか、こむぎといろはみたいな動物と人間の絆とか、そういうわんぷりを見ていて凄くいいな、と思えるところがギューッと詰まったOPで。見たら元気になるし、それだけで前向きになれるんだよな。

Running In My Head / MIYAVI - 『コードギアス 奪還のロゼ』OP

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奪還のロゼをテレビアニメに入れていいのかかなり迷うんだけど……配信アニメだからいいか。OPちゃんとあるし。

とにかくめちゃくちゃカッケェ~! 特徴的な色彩でインパクトのある映像、どことなく同大橋監督作の『セイクリッドセブン』のOPを思い出したりする。
それはともかく、奪還のロゼのOPは2色でバチッとキマった構図の絵がひたすら出てきてマジでかっこいい。映画館で3本立てとかのアニメ見る時って、結構何回もOP見せられて飽きちゃうことがあったりするんだけど、これに関しては毎回「カッケェ~!」ってなってたもんな。

コードギアス 奪還のロゼ』OP

灯台みたいになってるサーベルをアッシュ兄さんが斬るやつが好き。ナイトメアフレームのトゲトゲしいフォルムもこういう映像にマッチしてて、シルエット出てるだけでめっちゃいいっすよね。あとサビでアッシュ兄さんがRunningしてるんだけど、ちょっとコケそうになるところが可愛くて好き。

ギフにテッド / 和ぬか - 『変人のサラダボウル』OP

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やっぱりこれは外せないでしょう。
歌詞見ると本当にろくでもないというかしょうもないというか、全然いいことないんだけど、これをカラッとハッピーな曲調で歌っちゃうことで、そういうのを受け止めながらもなんとかかんとか受け止めて投げ飛ばしてる感じが出てる……ような気がする。
こういうギャップって「曲と歌詞という別のレイヤーで存在している要素が合わさってできている歌という作品」の面白さというか、この形態だからこそ出せる捻りだなって思う。

OP映像もいい。岐阜だけにギフにテッド……最後にサラダが岐阜の形になるのがいい。全体的にコラージュっぽくもあって、岐阜の現実の光景にクソデカいキャラクターを重ねてグチャグチャに混ぜ合わせちゃう感じ。サラダ的と言えるかも。特に、観覧車をポップガードに見立ててるのがカッコいい。全編通してピリッとしたセンスが光っている。

『変人のサラダボウル』OP

Cheer for you! / PoMPoMs - 『菜なれ花なれ』OP

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どこからやってくるんだろう 溢れ出すこの想い達……

ポップで可愛らしく仕上がった曲で良い。
個人的には実はゆずの北川さんの曲ってあんまりピンときてなくて、メロディーラインがちょっとコミカルで特徴的な感じがあるとか、そういうところがちょっといなたいなとか思ってたんだけど……「Cheer for you!」とアニメが気に入って苦手意識みたいなものがだいぶなくなった。
この曲はアニソンっぽい音使いで、一聴するとそんなにゆずっぽくないなと思ったんだけど(そもそも自分はあんまりマニアではないからアテにならないのだけれど)よくよく聞くとたしかにメロディーの感じにそれっぽさがあって、でもそのメロディーの持つ、どことなくコミカルな感じも等身大の女子高生がチアやるっていう、このアニメの親しみやすい設定と上手くマッチしてるなと思う。群馬に感謝。

元気いっぱいにチアやってるかなたたちの映像もいい。SDキャラも可愛くてGoodだね。 チア題材だからチアほぼ一本でカマしてる映像。
アニメのOPって見ると気持ちが盛り上がるものだと思うんだけど、そういう高揚する気持ちが、チアの結果としてあるような鑑賞体験がある。なので、ある意味これもまたチアの応援なのかもなぁ……とか思わされていい。応援っていうことの持つ力だ。
「世界をちょっとだけ変えられる、、、のかも? 」ここのフレーズもアニメを象徴するパンチラインって感があり、なかなか食らってしまう。

『菜なれ花なれ』OP

キラキラの灰 - 『ダンジョン飯』ED

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なんと言っても曲が抜群に良い! アニソンのバンドの曲ってどうしてもカッコよさを派手に押し出した「いかにもなロック」っぽくなりがちなことが多くて、それはもちろんそういうのがアニメにマッチすることもたくさんあるからいいんですけど。ただバンドサウンドの楽曲として自分が好きなのって別のラインかもなぁと思うこともあり。
その点この曲は、硬質でクリーンな音に、ナチュラルな空気感があって、自分の好みドンピシャなんですよね。

一度別れた"君"を追いかける歌詞もダンジョン飯の2クール目の展開と凄くマッチしていていい。1クール目のチキンと野菜のメシ合わせも笑ったけど。
曲世界としてはファンタジーに寄りすぎずに、でも「魔法」「呪文」みたいなワードチョイスをしてちょっとシナジーを出してるのもお見事。 

ダンジョン飯』ED

CHA∞IN / 内田真礼 - 『魔都精兵のスレイブ』ED

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EDで目立ってるこの人……内田さんだからかな? とか思ってたら本編でも凄い勢いでグイグイ来るようになってきてて笑ってしまった。納得のED。こういう最初にあった違和感が本編を見ていく内に氷解していくのもアニメを見ている中で結構好きな体験だったりする。
まとスレはOPが凄いコテコテのアニソンロックって感じで、それはそれでこのアニメらしいんだけど、EDではちょっと小洒落た感じにしてくるのもいい。俺ってやっぱこういう小洒落た感じのアニソンが大好きで……。

映像もパステルカラーで仕上げてあってポップな感じ。まとスレのアクション/バトルを表現したのがOPなら、萌え/ラブコメを表現してるのがEDっていう雰囲気。EDも、これもこれでなんかアニソンらしいなって感じで好きなんだよな。

『魔都精兵のスレイブ』ED

今晩の喧嘩 / 名誉伝説 - 『変人のサラダボウル』ED

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本当はこういう時にOPEDを同じアニメから出すのってなんとなく避けちゃって、バランス取りたくなっちゃうんだけど、いやでも変サラは両方出さないとウソでしょう!

「ギフにテッド」もそうなんだけど、アーティストの選出が絶妙だと思う。変サラ自体は割と、いい意味でコテコテの、ライトノベルっぽいオタク的萌えをガツンと出してくる作品だと思ってるんだけど、そこをあんまりアニソンメインでやってない、サブカルポップっぽいアーティストを持ってくるのが絶妙。これが多分もっとアニメ自体もサブカルっぽかったら、ちょっとキメ過ぎてて嫌味っぽかった気も個人的にはしてる。
変サラのこの感じって、全身ビシっと決めたファッションに意図的に気の抜けたところを足して、カジュアルにしてる感っていうか……この例え適切かな? 苺ましまろAphex Twinみたいな。どうしてもこういうのをクールだと思ってしまうんだよね。

「今晩の喧嘩はね / ロマンを語ろうぜ / お笑いの番組のテンションで」喧嘩のテーマをこれでもか! ってぐらいにユーモラスに仕立て上げてる歌詞もいい。ED映像で鍋を囲むのも、あったかくて最高。

『変人のサラダボウル』ED

feel my soul / 小鞠知花 (CV.寺澤百花) - 『負けヒロインが多すぎる!』ED

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小鞠知花たも・・・・・・。

本編だと小鞠たもってああいう、オタクみたいな喋り方なんだけど、EDだとめちゃくちゃ美声なギャップもいい。枯れる秋から花咲く春に至る映像。小鞠たものエピソードって失恋からちょっと時間が経って、そこからの過ぎ去った時間とか、改めて自分の気持ちとか、そういうものに向き合っていく話で……なんか、このちょっと達観した感じのEDがめちゃくちゃ沁みるんですよね。名EDだと思う。

『負けヒロインが多すぎる!』ED

マケインのEDカバーソングのチョイスってマジで全部「これしかない」って感じで凄くて。アニメ史に残る三大名カバーって言われたら『壊れかけのRadio』『どんなときも。』『LOVE2000』ぐらいあるだろって感じなんですけど。じゃあなんでここで選んでるのが『LOVE2000』じゃないのかよって言われたら、

もちろん、俺が、小鞠知花たも一本、だからです。

まあでもどれも本当に甲乙つけがたい名カバーです、ほんとに。このクールは『Vでん』とかも本編を踏まえたカバーやってたりして、結構楽しかったですね(シナジー皆無だったロシデレは……叱責)

リバーシブルベイベー / カノエラナ - 『アクロトリップ』ED

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とにかく映像が好きすぎる! 曲も映像もハッピーな感じで、本編と相まって見てると本当に元気になる。カノエラナさんいつもありがとう。
本編が結構すごいオチで終わって急にEDに突入して……みたいな入り方するんだけど、文字通り(ホームセンターに)なだれ込む始まり方なのもいい。謎のベリーブロッサムロボを作っている謎の映像。『Do It Yourself -どぅーいっとゆあせるふ-』とは新潟のDIYものづくりの絆だ。

『アクロトリップ』ED

ここのベリー様が麗しすぎるだろ(選出理由)

『アクロトリップ』OP

あとOPのラーメン食ってるベリー様がガチでお美しくて……(もうエンディング映像じゃなくてすまん!)

おわりに

ということで2024年のアニソン10選でした。
10曲も選ぶやつあるかな? と思ったんだけど、実際選ぶと余裕ですね。

「好きがレベチ」(悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~)
「鎌倉STYLE」(逃げ上手の若君)
「Killer Bars」(即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。)
「君に恋を結んで」(甘神さんちの縁結び)

このあたりも入れたかった……。

2024年の残りも、2025年もまたアニメ見ていきましょう。それでは。