日陰の小道

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【蓮ノ空】加賀友禅コラボの時期に金沢市と山代温泉に行ったぞ!

金沢へ(1日目)

GWの時期、フォロワーの方にお誘い頂いて金沢へ行って参りました。前日に、運転していただく方から「なるべく土曜日の早い時間で行きたい」との申し出があったので「何時でもいいですよ!」と返したところ「では0時集合で!」とルールの抜け道のような答えが帰ってきたので、思わず「すみません、AMですか?」と返してしまいました。AMでした。夜通しの運転をしていただいて、大変感謝です。

前回冬に個人的に訪れた時は富山の実家から新幹線で金沢へ行ったのですが、今回は車で新潟-富山-石川とそういう感じのルートでした。親知らずの断崖絶壁、脈々と連なる北アルプス富山平野の田園風景、これらは何度見ても不思議と懐かしさを覚えます。自然と車内の富山の話では私も饒舌になりまして、地元のことを良く知らないと思っていましたが、やはり私の故郷というのは富山なのだなぁ、と思った次第です。

富山県 扇状地の田園風景

金沢

金沢駅。新幹線が開通して以前に比べても富山からも東京からもぐっと近くなりましたが、相変わらず駅周辺の立派さには思わず気圧されます。鼓門を見ると、ガチャすり抜け蓮ノ空歌留多シリーズのことを連想します。*1

金沢駅 鼓門
浅野川大橋

卯辰山公園

さて、何はともあれ蓮ノ空の第一スポットであるところの、卯辰山公園に行きました。
GWはオタクの方々でごった返すのではないかと危惧しておりましたが、朝ということもあってかそうでもなく。地元の方が散歩として通りがかるぐらいで、穏やかに風景を楽しむことができました。

このスポットの良いところは季節によって様々な花が咲いている様子を楽しむことができることだと思います。こんなにも季節を感じるものが他にあるでしょうか、と私は思います。私は好き好きクラブにおいても、蓮ノ空がこの「花」というモチーフを印象的に採用していることに良さを感じている点については、人一倍であると自負しています。季節、ひいては時の移り変わりを人に感じさせるのも、やはり「花」なのだとと考えると、蓮ノ空の物語を紡いでいく上で、つくづく見事なモチーフであると思います。

卯辰山公園 見晴らし台から 金沢市街と、遠くに日本海が見える。
卯辰山公園 見晴らし台近くのサツキの花

近江町市場

山を下って近江町市場へ。
冬に訪れた時は時期や時間帯もあって、人がいなく静かな通りだったのですが、こと今回の朝のにぎわいは金沢旅行で訪れたどの場所よりも活気がありました。
まだお店が開店したりまだしていなかったり、というような時間帯でしたが、空いている店に入るだけでも一苦労です。なんとか空いているところにお邪魔して、海鮮丼と金沢おでんを一緒に食べられる便利セットを頼みました。

近江町市場
海鮮丼と金沢おでん

金沢市街スタンプラリー

石川県と蓮ノ空が加賀友禅コラボにてスタンプラリーを開催しており、その一環で各所に蓮ノ空102期~103期の6名のパネルが設置されていました。
友禅姿の面々は大変華やかで、これはオタクの大変な贔屓目であるのですが、歴史あるまち・金沢においても調和した様子であるように感じました。各パネルの配置にその場所場所での工夫が見られるようで、嬉しくなりました。どうしてもスケジュール的に忙しない見学となってしまったところもありますので、機会があれば再訪してゆっくりと見てみたいものです。

日野下花帆さん 駅近くの蓮ノ空ゲーマーズはかなり賑わっていた。
村野さやかさん 近江町市場は彼女にとっても馴染みのあるスポット。
大沢瑠璃乃さん 有名観光地の金沢城の彼女の姿は、おそらく旅行者の目にも留まっただろう。
乙宗梢さん 蓄音機館は見学する時間がなく、次回是非再訪したい……。
夕霧綴理さん しいのき迎賓館の屏風をバックに、ひときわ煌めく。
藤島慈さん 観光案内所の和洋折衷でモダンな空気がとても似合う。

グリルオーツカ

この日の昼食は声優さんの色紙も置いてある老舗洋食店グリルオーツカさんへ。
今日イチの長蛇の列で、かなり待つことになってしまいました。前述のパネルが急ぎ足になったのは、ここでの待ち時間が響いていることは否定できないかもしれません……。
ハントンライスは大変美味しかったです。ジャンクな良さのある一皿ですが、このシンプルな構成には非常に洗練されたものも感じたり。良かったです。

グリルオーツカ 老舗の風格漂う入口
花帆さん……ハントンライスだよ……。
女性声優スポット

加賀友禅会館

加賀友禅コラボ中の加賀友禅会館を訪れました。当然ながら我々の目的は蓮ノ空だったのですが、同時にアズールレーンさんがコラボをされていて、意外な出会いでした。アズールレーンさんの展示がめちゃくちゃ巨大で(胸の話ではないですよ)かなり大々的にやっているのだなぁと驚きました。
蓮もよかったです。各々蓮の面々の友禅のデザインの解説などもあって、見事なモチーフの落とし込みには舌を巻いてしまいます。
「やくならマグカップも」で多治見を訪れた時に美濃焼の美術館に行ったのもよい思い出なのですが、こうした伝統芸能の展示はオタクコンテンツモクで来ても、思わずそれそのものに圧倒されてしまうような巨大な美やスピリットがあり、素晴らしい体験だなと思います。

加賀友禅会館へ(蓮ノ空は?)
加賀友禅オブジェ(撮影可能)
花帆さんのぬい

展示スポットで爆音で蓮ソング流れててアニクラみたいな雰囲気だったのはちょっとウケました。

ゆのくに天祥

宿は山代温泉ゆのくに天祥さん。
入ろうとすると「荷物は持ちますから」と荷物を持っていただいて。オタクは宿というとライブの遠征でビジネスホテル大浴場付きであればそれはもう豪華な宿という世界に生きておりますので、なかなかのカルチャーショックでありました。思わず落ち着いてから日本の旅館ランキング的なものを検索しておりましたが、きっちりトップ10には入り込んでくるし、更に北陸では上位常連とのことで、まるっきりネットの知識を披露する慈さんのごとき顔つきになってしまいました。

ゆのくに天祥 蓮ファンには馴染みの外観
めぐさん


旅館マニアの方からすればおそらく日本各所には色々な素晴らしい宿があるのでしょうが、ことビジネスホテル勢の私からすれば滅多にない体験であったと言えます。
入ってすぐに温泉卵づくりのレクリエーションがあったのはなかなかユニークでした。そして何よりも、蓮ノ空の活動記録の舞台にもなったということで、当然ですが内装は見覚えのあるもので、オタク的にも感激をしてしまいました。

館内ものんびりでき、3箇所もある温泉というのもゆっくりと入りたい放題で大変素晴らしかったのですが、最も印象深いのは晩のお食事でした。食事に思わず「お」をつけてしまいたくなるような……。

セットリスト

たまに丁寧な食事をすると、普段のそれとは言葉通り行為としてのレベルが違うものに、思わず愕然としてしまうものです。私は拘りはないながらも、しかし食事自体は好きな行為なのですが、あくまでもふつう食事というのは、美味しいのが嬉しいことです。しかしながら、丁寧な食事が行為としてのレベルが違うなと思わせるのは、香りに、味わい、更にプラスして視覚的にも素晴らしい体験であるということです。

食事というのは普段気が付きませんが、実は肉体をフル動員して体感する、非常に優れたエンターテイメントであると、こういうところに来るとそうした根幹的な部分に気付かされてしまいます。 立派な旅館に泊まることの面白さを私はそれほど理解していなかったのですが、ことこのような食事があるだけでも、これは確かに面白いものに違いない、と考えを改めました。

ブロッコリーのお団子らしい(装飾がすごい)
国産牛はぜんぶあたしたちのものですよ!
ひゃくまんさん、嘘だよな……?

お米が本当に美味しくて感動的でした。最近ビリヤニを食いまくっていて「バスマティライス最高!」になっていたけれど、最後に戻るのはやっぱり日本のお米なのかもしれません……。

夜のゆのくに天祥
朝食 豪華すぎて朝食の環境が壊れる。

山代温泉から再び金沢へ(二日目)

二日目はぼちぼちパネル設置スポットをめぐりつつ再び東へ。普通のショッピングセンターの観光案内ポイントにスリーズブーケが設置されていたりと、味を感じました。

アビオシティ加賀

建民スポレクプラザ

観光スポットでない場所に急に見知った場所が。「あっ、この温度感ってムチャクチャ我々の聖地巡礼の感じっぽい!」と、ある意味一番テンションが上がりました。

建民スポレクプラザ
手作り感のあるポップがとても嬉しい!

お願いしたら館内の見学もさせていただけるそうです。ドルケファンの方はぜひ。

徳光海岸

何気に外せないのはやはり徳光海岸でしょう。FES×LIVEの会場になったり、瑠璃乃さんや慈さんがLttFのイラストで訪れている海岸です。日本海といえば冬はどんよりした曇り空と荒れた波でいかにも荒涼としたイメージがあるし、実際冬場はそうなのですが、初夏のような季節であれば素直にさわやかなスポットなのです。

#LOVEのモニュメント 『Yup!Yup!Yup!』って本当にいい曲で……。
徳光海岸 快晴の気持ち良い天気。
徳光SAにて
「いいアクスタ置いてんじゃないかよ。ラブライブ! だろ?」(撮影許可を頂きました)

ガルラジで訪れた徳光海岸を再び訪れるとは。同行したおたくさんは全員ガルラジのオタクなので「あの時もう来ないと思っていた徳光海岸にまた来ることになるとはね」と話していました。全てはつくづく縁だなあと、思ったものです。

花帆さん……いつも食べている金沢カレーだよ……。

おわりに

2024年の5月はキンスパに行ったり蓮で神戸に行ったりと忙しくも充実した月になりました。

改めて金沢を訪れて、オタクの方々蓮の話を色々としたことで、自分の中の気持ちがより熟成されたような心地があり。そのせいもあってか、神戸公演は千葉に続いてのものだったのですが、一日目に運良く参戦できた現地でポロポロと涙を流し続けてしまいました。
明日の空を迎えて、「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」の文字の元、アイコンが6つ出てきて全てを悟り、もはや9つのアイコンこそが「今」の姿であることを歓声の中で思い知ったあの瞬間。私の持ち込んだ「103期ブレード」はもう振るべき色の見つからないブレードになってしまい、千葉の公演の時以上に、時計の針がもう進んでしまったことに、思いっきり食らわされてしまいました。1年、1ヶ月いや、もっと言うならば1週間、1日、今この瞬間は私の感覚が追いつかないままに通り過ぎてしまって、世界中のありとあらゆるものが変化を続けているのだ、ということを改めて思い知った公演でした。

以前冬に訪れた金沢も、初夏の姿はまるで異なるものでした。きっと次に訪れた金沢も、違う姿を見せてくれるのだと思います。その未来を楽しみにしたいですね。

卯辰山公園 見晴らし台より アキグミの花と

おまけ:冬の金沢

卯辰山公園 見晴らし台
卯辰山公園 見晴らし台から 金沢市
お麩のフレンチトースト
夜の浅野川と天神橋
夜のひがし茶屋街
卯辰山公園 見晴らし台より サザンカの花と

*1:つまりガチャで鼓門を見るとがっかりします(すまん)