日陰の小道

私のロジックは私みたいな話をしたりします

2020年EXTRAドリームクール番組表

nun-tya-ku.hatenablog.com
自分がベストだと思うアニメ放送スケジュール表を組んでみる、という大変おもしろい試みを拝見しましたので、TVアニメのオタクの端くれとしてわたしも考えてみました。


レギュレーション

上記記事より引用。

①本数は30分枠30本前後+5分アニメ数本

②組める時間は日曜日~土曜日の22:00~26:00の4時間とする (夕方枠、朝枠は設けない)

③実際に放送していたときの放送局や放送時間等は無視し、各時間に1本とする (複数放送局での放送時間かぶりは考えない)

④2クールアニメであれば1クール目をもってきても2クール目をもってきても良い。同様に複数期制作されたアニメであればどの期からもってきても良い。その際、同一タイトルの1期と2期のような組み方は不可。

ドリームクール番組表

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39作(内5分アニメ2作)という形になった。ちなみに年代、種類別データは以下のとおりである。

本数データ
2011年:1作
2012年:4作
2013年:3作
2014年:5作
2015年:2作
2016年:4作
2017年:7作
2018年:8作
2019年:5作

オリジナル作:9作
コミック原作:13作
ノベル原作:7作
ゲーム原作:10作

それなりにバランス良く選べたのではないかと思う。

選出のポイント

……というほど大層なものでもないのだが、ひとまず好きな作品を配置しつつ全体の調和を考えていった。選んだものはだいたいわたしが見て好ましいと思ったアニメ以上のものだが、とにかく好きな作品を詰め込んでしまうとカレーとラーメンとケーキとパフェを同時に頼んでしまったが如し混沌を生み出してしまう。目指すべきところは理想のアニメプレイリストではなく理想のアニメクールであり、我々の日常を彩るアニメの”流れ”なのだ。日々の食卓にはバランスが大切なのである。


まずひとつあるのが、「狂い」*1が発生するようなアニメをいくつも投入できないであろうという判断だ。同じクールに『放課後のプレアデス』とか『ローリング☆ガールズ』とか『フリップフラッパーズ』がこの上で同時に突っ込まれていたら一つ一つを受け止める前にぶっ壊れてしまう。故に文句のつけようがない大名作といえど、いや大名作だからこそ選出には慎重にしなくてはいけない。泣く泣く見送った作品がいくつもある。


またクールにおけるアニメは多種多様な方が良い。楽しいアニメ、面白いアニメ、かわいいアニメ、かっこいいアニメ、ラノベアニメ、オリジナルアニメ、アクション枠、季節枠、新人声優枠、中華枠、UAE枠……どうしても上述の通り私が好ましいと思ったアニメを中心にする以上偏りは避けられないが、なるべく散るように意識をした。
枠を選ぶにあたってやりたかったのが、毎日一本ずつ季節枠*2を配置するというスタイルである。これを毎日続けるとどうなるかと言うと、うまく行けば毎日アニメを見ていく中で1クールの季節体験ができるというわけなのである。神は世界を作るのに7日間要したと言うが、7日間季節アニメを見続け、アニメ世界の一巡するさまに触れたならば、それは最早世界を感じることと等しい行為と言えるのではないだろうか? ドリームクール番組表を作るにあたって目指すことはアニメの集合ではない。世界の創造なのである。


まあなどとあれこれ語ろうとしては見たものの結局の所「好きなアニメ並べるの楽しすぎワロタ」という話でしかない。続いて曜日ごとの所感を述べてゆく。

曜日別所感

日曜日

ドリームクールは好きなアニメを詰め込めばいいというものではなく、バランスが大切……などと思いつつ、つい視聴者的にも見やすくアニメが集中しがちな日曜日はかなり欲張りスケジュールにしてしまった。
トップを飾るのは『武装少女マキャヴェリズム』だ。OPから疾走感あふれるラブコメ×バトルアクション作で、この盛り沢山な流れの切り込み隊長としては申し分ないだろう。
続いての『Re:ステージ!ドリームデイズ♪』は、楽曲コンテンツを数本入れたいなということで選出。萌えと泣きのバランスが良い作品なのだが、「狂い」が発生する作品なので少々迷った。がそれほど重くならないだろうということでここに。
『W'z』はこの日のハイライト作の一つ。よくばりスケジュールの中心に置いても遜色ないアクションエンタメの傑作。前に配置した『聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ』はちょっと気を抜きつつも『W'z』と戦えるレベルの燃えがある作品だ。


ニチヨルということで後半はちょっと癒やしアニメを中心にした。『バミューダトライアングル~カラフル・パストラーレ~』は今回のアニメの中でもかなり気に入っている作品なので配置には迷ったが、贔屓して日曜の枠に選出。カラーズが終わった後にもう一度見返す日があるかもしれない。『三ツ星カラーズ』はどうしてもニチヨルにおつカラーズ☆していた思い出が強くラストに配置したこの日の季節枠。労働したくね~~。
脇を固める『フリージ』は動と静のニチヨルの架け橋となるようないい具合のコメディ作。UAEのアニメというのもいいアクセントだろう。僧侶枠は一番笑った『甘い懲罰~私は看守専用ペット』で。

月曜日

平日一日目、疲れた体にスーッと沁みるようなゆるめのアニメを中心に選出。『戦国乙女~桃色パラドックス~』『戦国コレクション』の戦国つなぎは言うまでもないが、『戦国コレクション』『武装神姫』のKONAMI繋ぎにも注目して欲しい。コナミアニメは名作がち。これらはパチンコ原作、ソシャゲ原作、PCゲーム・フィギュア原作とそれぞれが自由な作風を有しているアニメであり、楽しく緩くもワクワクが止まらない3作で1週間の活力を生み出していこう。
One Room』は『武装神姫』からつないでブヒブヒやりつつ桃原奈月ちゃんに会いたかったので……。

火曜日

あまり方向を定めても面白くない、そろそろごった煮のスケジュールがあってもいいだろう……という火曜日。
爽やか(でちょっと不思議)な青春作の『夏色キセキ』からの中国漫画原作の『悪偶-天才人形-』のアップダウンを楽しみつつ今期最女女アワーじゃんみたいなことを実況で書く。『RDG レッドデータガール』は一本ぐらいPA.WORKSのアニメを入れたかったのだが、どうにも重い作品が多いためここは脇を固めることができそうなこちらを採用。混沌とした流れを保持しつつガールミーツボーイの甘酸っぱさも追加できて良い。
残り2作はギャグアニメアワーにしたかった。『キルミーベイベー』はこのクール唯一のきらら原作であり季節枠。キルミーのアニメ作品としては結構稀有などつき漫才を楽しんだ後に、メタネタ盛りだくさんの傑作ギャグアニメの『帰宅部活動記録』をつなげるゴールデンギャグアワー。いい具合にオルタナになった。

水曜日
  • このはな奇譚('17)
  • 音楽少女('18)
  • 百錬の覇王と盟約の戦乙女('18)

ついやってしまった……トンチキでありながらも要所要所でキメて笑って泣ける『音楽少女』に、独特のドライブ感で突き進む『百錬の覇王と盟約の戦乙女』のおもしろアニメ2本が並んだ音楽覇王アワーのベタ再現。組み合わせの妙を魅せるのがこのドリームクールだとは思うのだが、この2つの印象がどうしても強くて2つ合わせての採用となった。あまりにも2つ並んだ印象が強い。「アンケートでドリームバンドを作ってみよう! とバンドメンバーを一人づつ選んでいったらなぜかレッド・ツェッペリンになっちゃった!」*3みたいなエピソードをインターネットで見かけたことがあるがそういう感じでひとつ。
ここでプラスされるのが『このはな奇譚』。この日の季節枠で、叙情的な本作は音楽覇王アワーとの組み合わせでいいバランス感を演出してくれるはずだ。週半ばということもあり、ここは大人しく3本。いや音楽覇王アワーは全然大人しくないと思うが……。

木曜日


アニメがたくさん放送されるイメージのなんとなくある木曜日。前半に美少女アニメ4作を固めていく。トップを切るのは『メルヘン・メドヘン』、わたしは現在のリズムだと22時30分がギリギリ急いで帰ると放送に間に合うラインなのだが、メドヘンは見たすぎて帰宅成功させると思う。また同時に名作『ファンタジスタドール』とは斎藤久(総)監督×フッズ繋がりというシナジーを発揮するアニメでもある。並べてもいいのだがファンタを流れの締めに配置したかった。
ガールフレンド(仮)』は癒やしアニメとして非常に嬉しい立ち位置だし、ボンズのアクションが光る『棺姫のチャイカ』もちょっと古風なファンタジーアニメとして緩急がある良い流れになったのではと思う。チャイカとファンタは詠唱アニメ*4としてのシナジーにも期待できそうだ。


イケメンぞろいの後半2作は、アニメリコ枠として印象深かった2作を。TBSモクヨルは時間がめちゃくちゃズレるので、ダメな日だともっと後ろにずれ込む(Q,放送局無視するレギュレーションだったはずでは? A.まあイメージ枠ということで……)
ファンタジー時代劇にバンドもの、とバリエーションも出て良い組み合わせになったのでは。トンチキな『BAKUMATSU』で盛り上がった後に、『DYNAMIC CHORD』でクールダウンするのも良い。『DYNAMIC CHORD』はこの日の季節枠でもある。余談だが水曜日の『このはな綺譚』とは同クールの放送で、同じく4つの季節に合わせてエンディングテーマが変わる……という演出がなされていた。故にこの2作では曜日をまたいだシナジーの形成を期待している。どちらも非常に風情のある季節アニメである。

金曜日

空戦魔導士候補生の教官』と『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』、完全にベタベタすぎるだろ……と呆れ返ってしまうアホの繋ぎだが絶対楽しそう。教官ラノベのアニメはCMで別の教官ラノベの宣伝をしがちなので何が何やらになりそうなのもワクワクする。このクールにイイロボットアニメを数作入れたいなと思い選出した『アクエリオンロゴス』も強烈な個性の男性主人公ということでしっくり来る気がする。シリーズものが配置されているのもバランスとして○。三作ともおちゃめなラブコメチックなシーンも楽しめる。


ちょっと離れているのは枠的にはアニメイズムあたりのイメージ。続いては中韓あたりをイメージさせるアジア風ファンタジーの2作だ。『暁のヨナ』は少女原作枠としてもクール全体のいいアクセント。ちなみにロゴスとヨナは安定して面白い2クールアニメなので、来季のキンヨルも盤石というのもなにげに嬉しい。中国原作の『霊剣山 叡智への資格』はぶっ飛びがちな倫理観の作品で、生真面目なヨナとのアップダウンが楽しい。これで中国原作アニメとしては2作目だ。中華ファンタジーでいうと『軒轅剣 蒼き曜』も傑作なので迷ったのだが、”重い”アニメを増やしすぎると受け止めきれないことを懸念して断念。次のクールあたりでヨナと合わせても面白いかもしれない(実在しない架空次クールを好き勝手に話すな)


金曜の締めは『となりの吸血鬼さん』で。霊剣山締めと迷ったのだが、休日の前にこの作品を見たかった、なぜならば俺たちも†吸tie Ladies†なので……。吸血鬼さんは金曜日の季節枠。

土曜日

ニチヨルを好き勝手にしたのでドヨルは「堅実」な流れにしようと思った。『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』『からかい上手の高木さん2』『血界戦線』はコミック原作の人気作を意識的に選んだ。ジョジョはわたしとしては珍しく原作をよく知っているアニメ作品となるので、非常にリラックスして見ることができる。ただ高木さんはオリジナル展開もそれなりにあったり、血界戦線はオリジナルキャラクターがメインで登場したりと、そうした三者三様の原作アレンジも楽しめるような流れにした。


前後するが『バディ・コンプレックス』はオリジナル作だが極めて王道のロボットアニメを愚直にやった作品であり、このドヨルのトップバッターとしても申し分ない。『ひなろじ~from Luck & Logic~』は10年代トップクラスにお気に入りのアニメーションなので配置に悩んだ……日曜のカラパレと散らす形で土曜に配置。土曜の季節アニメ担当でもある。実際も土曜の放送だったのだが、dアニメストアで土曜正午にTV放送の一週先を放送するスタイルであった。なので本来「狂い」枠であるひなろじをこの安定の流れに組み込むことができたというわけなのだ(?)ちなみにひなろじと高木さんは赤城博昭監督作であり、そのあたりのつながりも意識した。
六畳間の侵略者!?』も素晴らしいアクセント。大作多めの流れにおいて非常に嬉しいポイントだし、決して見劣りしない面白いアニメでもある。帰宅部と並んで新人声優さん枠でもあるのがイイね。


ふらいんぐうぃっち』はどうしてもこの位置にしたかった。というのも日テレのこの放送枠は結構ブレて、酷いときだと3時とかの放送になっていた記憶があるのだけれど、ドヨルに日の出を感じながら次の日が休みという状態でふらいんぐうぃっちを視聴するのが、なんともたまらなく心地良い思い出だったのだ。

最後に

冒頭のブログ記事を見たところアニメ・オタクの血が滾って仕方がなかったので便乗で記事を書いたのだが、自分のオリジナルクールを作るのは思いの外ワクワクしたし、みなさんもぜひやってみてほしいと思う。
理想クールの自己探求ということで、純粋に素晴らしいアニメ選とは一味違ったオタクのみなさんの「アニメ観」というやつが見えてくるのではないだろうか? 願わくば今後も沢山のアニメで溢れますように。


それでは、対戦よろしくおねがいします。

GOOD DREAMS

GOOD DREAMS

  • 発売日: 2016/11/02
  • メディア: MP3 ダウンロード

*1:オタク(一人称)がアニメを見た後に思い出しながら涙ぐんだりOPを聞くだけでオンオン泣き出したりして他のアニメのことが考えにくくなってしまう状態。

*2:1クール12~13話で季節が移り変わってゆく作品。春に始まって春に終わるなどの流れがあるとなお美しい。季節は常に巡りつづけるものなので。

*3:レッド・ツェッペリンはドイツのハードロックバンド。レッド・ツェッペリンすごい、本当にすごいんだ!という意のageエピソード。

*4:「天翔る星の輝きよ。時を越える水晶の煌めきよ。今こそ無限星霜の摂理にもとづいて、その正しき姿をここに現せ!」「我は鋼なり/鋼ゆえにひるまず/鋼ゆえに惑わず/一度敵に逢うては/一切合切の躊躇無く/これを討ち滅ぼす凶器なり」