日陰の小道

土地 Tap:Green を加える。

2020年8月に聞いていたイイ曲

そろそろカレンダーと時間感覚を同期したい! 末茶藻中です。

GIBIATE / 吉田兄弟 feat. SUGIZO

作曲:吉田健一SUGIZO 編曲:SUGIZO
収録『THE YOSHIDA BROTHERS』

GIBIATE (feat. SUGIZO)

GIBIATE (feat. SUGIZO)

舞台は2030年の日本。地球全土にあるウイルスが広まっていた。
ウイルスの感染者は怪物になり、年齢、性別、人種により姿が変化する。そのウイルスは、変化する多様な種類から「ジビエジビエのようにバラエティに富んでいる)」と呼ばれた。
そんな荒廃した日本に現れた、一組の侍と忍び。
江戸時代初期からタイムスリップしてきた二人は、ジビエを治す研究をしている博士に協力し、行動を共にすることになる。
時を置かず襲い来る数多のジビエ、食糧を求めて旅人を襲う無法者、周囲を敵に囲まれた命懸けの旅が始まる・・・。


今期最もアツい作品でもあり、また問題作でもあるアニメジビエート』のOPテーマですね。主人公の神崎千水が特殊OPにてこの楽曲とともに三味線を披露したのは視聴者を驚かせました。かつての日本から現代にタイムスリップしてきたサムライやニンジャが現代を舞台に暴れる『ジビエート』、このテーマ楽曲においても和洋折衷とでも言うべき融和を感じます。
津軽三味線ユニットである吉田兄弟LUNA SEAの活動などで知られるギタリストのSUGIZOを迎え、アニメOPにぴったりなカッコいいインストゥルメンタル楽曲に仕上がっていますね。歌詞を付けないことで、世界レベルで普遍的に愛されることのできる楽曲を目指したそうです。

非常に音が短く歯切れ良い三味線が主旋律としてのメロディを奏で、ロングトーンが得意なギターが全音符のコード弾き、という関係になっていることが多いですね。ここに躍動感溢れるドラムも合わさり、非常にテンションのアガる楽曲になっています。3分手前あたりからの各パートの絡みが非常にカッコよく、激しく弾かれる三味線の音色と共にドラムとベースでキメを作って、落ちサビとでも言うべきパートの前の良いアクセントになっています。メインテーマを奏でつつ、一瞬静かになってから再び激しくなる構成が非常にドラマチック。
このメロディが一度聞くと癖になってしまいなかなか耳から離れません。ジビエウイルスは感染すると水の音が止まらなくなるそうですが、ジビエートに魅了された我々もまたウイルスに感染しているようなものといえるかもしれませんね。

THE YOSHIDA BROTHERS

THE YOSHIDA BROTHERS

Curved River / パソコン音楽クラブ

収録『Ambience』

Curved River

Curved River

  • パソコン音楽クラブ
  • エレクトロニック
  • ¥255


DTMユニット『パソコン音楽クラブ』の今年リリースのミニアルバム『Ambience』からの楽曲です。このアルバムは全曲インストで、もともと現代で90年代の音を使うことに定評のある彼らの作品の中でも、一層レトロフューチャーな気配を感じるものに仕上がっているように思います。パソコン音楽クラブのHP(これもまたレトロなデザインで良い)によると「内容は全曲インスト、シンセサイザーの音で日記を書いた感じになりました。」とのこと。
クラブ系のミュージックには恥ずかしながらあまり詳しくないわたしなんですが、ちょうどこのあたりの流れの楽曲を聞き始めたのがそれこそ90年代あたりの、Aphex TwinのSelected Ambient Worksとかそういうあたりの曲からですので、非常に耳に馴染みますね……。名前からも伝わるようにアンビエント・テクノの系譜みたいなカラーのあるアルバムになっています。

収録曲はどれも良かったですが、この『Curved River』が特に好きですね。ぼやけたドラムの音から浮遊感が生み出されているんですが、同時に音全体としては硬質な響きがあって、楽曲には一貫してシリアスなトーンがあります。ノレるけどドラマチックではない、この絶妙に日常に寄り添ったバランス感がたまらなく心地よい気分のときがあります。
それにしても詳しくないとすごい浮遊感のある文になりますね、俺もDTMとか初めて電子音楽に詳しくなろうかな……。

Ambience

Ambience

  • 発売日: 2020/08/07
  • メディア: MP3 ダウンロード

シャノワール / シュガーポケッツ

作詞・作曲・編曲:萩 龍一
収録『START the MAGIC HOUR』

シャノワール

シャノワール

  • シュガーポケッツ
  • アニメ
  • ¥255

ウオ~~~~~~~~~~~~シュガーポケッツ、萌えッッッッッッッッ!!!!! 申し訳ありません、あまりに萌えだったのでつい萌えが出てしまいました。魔法×アイドルを掲げたコンテンツ『ラピスリライツ』内、ラトゥーラ(CV:早瀬雪未)、シャンペ(CV:広瀬世華)、メアリーベリー(CV:赤尾ひかるの仲良し3人組からなるユニット、シュガーポケッツの楽曲です。
ラピスリライツの楽曲を聞いているとどこかでオタクを刺してやろうと多種多様な路線を取り揃えようという意気込みを感じ、それが『Ⅳ KLORE』の耽美な世界観だったり『この花は乙女』の和ロックだったりします。ではこのシュガーポケッツはというと、ラウンジミュージックあたりの気配も感じるような、お洒落で明るく楽しいポップスが持ち味ですね。この路線に弊オタクもまんまとハートを盗まれてしまったというわけです。

イントロでは静かにピアノの音色から始まりますが、次々に色とりどりのシンセが増えていき賑やかになっていきます。4つ打ちのビートが基本になっているのもあって、踊りだしたくなるほどとても楽しげな楽曲ですね。オシャレ感と楽しさを両立したポップスが嫌いなオタクおらん。ビートは基本この打ち込みなんですが、サビでアクセント的に挿入される打楽器の音がたまらなく気持ちいいですね。もう一つの楽曲『knockin' on baby』にもベルによるサンバ風のリズムが使われたりしており、リゾート的とでも言えるような開放感のある雰囲気がユニットにあるのが良いですね。公式ページの紹介によるとシュガーポケッツは「トイボックスのようにキュートでポップなユニット。」とのことですが、本当におもちゃ箱のようなワクワクが詰まっている楽曲です。
声優さんの歌唱も楽曲にマッチしてとても可愛らしいのですが、中でも赤尾ひかるさん演じるメアリーベリーちゃんのちょっと舌っ足らずな声が……嬉しい! となってしまいます。メアリーベリーちゃんがユニットに参加してくれて本当によかった(アニメの話)
メアリーベリー、俺が護ってやっからな……。

START the MAGIC HOUR[通常盤][CD]

START the MAGIC HOUR[通常盤][CD]

ポラリス / LiGHTs

作詞:Narucho 作曲・編曲:佐藤陽介
収録『START the MAGIC HOUR』

ポラリス

ポラリス

  • LiGHTs
  • アニメ
  • ¥255

同じく『ラピスリライツ』より、主人公ユニット『LiGHTs』の楽曲です。ティアラ(CV:安齋由香里)、ロゼッタ(CV:久保田梨沙)、ラヴィ(CV:向井莉生)、アシュレイ(CV:佐伯伊織)、リネット(CV:山本瑞稀)の5人は、魔法学院ではラピスランクという最下位の、言わば落ちこぼれチーム。しかし十人十色ならぬ五人五色の歌声を披露する彼女たちには、他にも負けない「光るもの」を感じます。
シュガーポケッツは路線でまあわたしはヤラれたわけなんですが、LiGHTsはアニメが素晴らしかったのでその主人公ユニットには当然負けちゃうだろう、という感じのヤラれ方をしました。だからLiGHTsでは別にわたしは萌え萌えしていないんですよね、これは本当の話です。なぜならわたしは街の灯のひとつで、LiGHTsやティアラ様はわたしの光なので……。
このあたりの話をするときりがないので以前書いた記事をとりあえず貼っておきましょうか。
cemetrygates1919.hatenablog.com


もう一つの『Your Lights』でもそうなのですが、この『LiGHTs』はシンセポップに分類されるような打ち込みのサウンドが主体です。ライバルポジションであろう『Supernova』や全体楽曲にも共通のカラーがあるあたり、このあたりがこのラピスリライツというコンテンツの本流はこの路線なのかもしれませんね。このあたりの路線ははアイドルコンテンツ全体においても流行を感じます。
この楽曲でもそんあクラブミュージック的な4つ打ちのリズムが多く採用されているわけなのですが、これがまた心臓の鼓動のようでもあり、歩みの動きのようでもあり、シンプルなリズム故に原初の肉体的なものを連想させるのがイイんですよね。「踵鳴る階段一つ飛ばし」からこのリズムが鳴り始めるの、すごく良くないですか? ユニットのカラーから逸脱してしまうような泥臭さはなく、あくまでサウンドは華やかなのですが、同時にLiGHTsの溢れんばかりの前のめりな衝動が表現されているように感じます。
タイトルのポラリスですがこれは北極星の名前であり、進むべき方向を示す「導きの星」なんですよね。「せーの、でCatch! あのポラリス / 見つけた私たちが / 想像もしない この運命」というサビのフレーズが指し示す通り、LiGHTsにとって進むべき道を見つけたの歌であるわけです。アニメが刺さってしまい「ポラリス」が何なのか"理解って"しまった後だと泣けてしまいますね。ここでの「ポラリス」は概念なので、星をテーマにしつつも「きっと きっと 青空になる」という開けた真昼の空に接続されます。一見真逆の要素をフックとして配置しつつ、意味を咀嚼していくと違和感なく受け取れるのが、非常に巧みな歌詞ですね。
オタクの皆さんにも見えましたか? あのポラリスの輝きが……。




終わりだよ~

あんまり同じコンテンツから選ばないようにしているんですが、だんだん生活がラピスリライツに染められて700,000,000,000,000,000,000,000色になってきたので4枠中の半分も挙げてしまいました。
今も最新話を控えてドキドキしています。せっかくなのでここでもラピスリライツの話をするか……。











ティアラ様萌え萌えシーン3選!!!!!
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帽子のスタイルが非常に可愛らしいですね。普段からティアラをしているので隠していても王女とバレバレじゃない? という心配も帽子によってカバーできるという効果があります。
初めて街を訪れつつも萎れた花を元気にするお姿、慈愛に満ちていて思わず涙が流れてきますね。ボクの萎れた心も元気になってきます。

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ドレスの姿で王女としての気品がハチャメチャに感じられるのがヤバいですね。周囲メンバーがプディングに狂乱する中、静かにティーカップを傾ける高貴な姿からは家柄の大きな違いがにじみ出ています。
それはそうとこのドレス結構際どいと思うので王国も爆破すべきかな……。

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アニメの女の子の目の光ってこんな風に消えるんだ。ティアラ様を全ての目の光を消す存在から護ってやりてえ……。


それではみなさんも光、感じていきましょう。