- あくまで個人用のメモです。
- できる限り気になった箇所を取り上げますが、全ての差異を網羅するものではありません(媒体が違うので網羅しようとするとあまりにも多くなるため)
- 補足で原作の該当範囲を記します。
第3話「爆薬メカニック」アニメと原作の比較
A(原作1巻6~7話)
- 5号機発射シーンが追加。5号機でも3人で飛ばしていていいね……。
- ロケットの飛距離説明のシーンで背景が星空になった。*3
- 海果目線でペットボトルロケットを見つめるカット追加。*4
- 「詳しくないから墜落したとみた!」のシーン、実際の立ち位置を反映し遥乃の位置が左→右に。*5
- 海果を囲むシーンも実際の立ち位置を反映して遥乃とユウの位置が逆に。遥乃が海果を抑えてユウがおでこぱしーするシーン追加。*6
- 「友達のうちに遊びに行くなんて~」の海果の位置も実際の立ち位置を反映して左→右に。*7
- 海果が緊張でかばんを握りしめるカットを追加。*8
- 「おい! 勝手に開けんなよ!!」の左の瞬が画面からいなくなる(生やすとコミカルになりすぎるからだろう)*9
- 「ホームパーティ会場に使うな!」のシーンの瞬の位置が左→右に。*10
- 「KY意識しろ!!」の瞬がユウの髪を引っ張って止めるシーンで瞬が手前側のカット追加、ユウの髪が脇を通って引っ張られている状態に変化。*11
- 深呼吸する海果、画面右→左に変化。*12
- 「何しにずかずか上がり込んでんだよ」のセリフで瞬から海果を睨みつけるカットを追加。*13
- 「怖い…怖い…」の海果のシーンの海果の捉え方が後ろ側から横向き左側からに変化。*14
- 海果の後ろからユウが手を肩に手を置くカット追加*15
- 原作だと同じコマに描かれていた瞬とユウ・海果が同じ画面に映らず、分断された印象に。*16
- 「私は興味がないことは絶対しない~」の瞬のセリフのシーンで右部に海果の後頭部を追加、ここでは位置関係の強調か。*17
- 道を歩く海果と遥乃、原作では空からのカットが同じ高さからの遠景のカットに変更。*18
- 歩く海果の足が止まって涙が落ちるカットを追加。*19
- 「私が勝手に思い込んでたんだ……」のカット、海果が右傾きから左傾きに変化。*20
- 瞬にあっかんべーをして去りつつ振り返るユウ。「またね 瞬」でガレージの外にユウがいる位置関係をはっきりと描写。*21
- 穂波(海果の妹)が家で料理をするシーン追加。穂波が料理をしていると、失意の海果が帰宅。「今日はミートソース(海果の好物)だよ」と声をかけるも、落ち込んだ様子でまっすぐに自室に向かう海果。ロケットノートに描かれた、ユウ画の瞬のイラスト*22を見て、海果は瞬とのかつての出会いを回想する。*23
- 「もし…勇気を出せたら…~」のシーンで談笑し笑い合う瞬と海果の姿が追加。*24
- 「もしかしたらと…友達になんて…」のシーンで海果が斜め上を眺めながら妄想を膨らませているカットを追加。また原作だと画面下部で並んでいるだけだった宇宙人が海果を机ごと胴上げする様子を追加。*25
- 「雷門さんは教室に来なくなった――」で廊下に残され佇む海果の遠景のカットを追加。先程の雷門宅から帰る海果と遥乃の構図と対応するカットだろうか。*26
- ベッドの上でジャンプするユウのシーン、海果の位置が左→右に。*27
- ユウの脚のカット追加、ティルトしてバストアップの画面に。「瞬家訪問返り討ち事件」が仰々しいフォントになって瞬の回想が追加されている。*28
- 「体調はどう!?」のシーンの海果とユウの立ち位置と向きが逆に。*29
- 「今は…うん…大丈夫…かも」の海果の向きが左から右に。*30
- ユウの言葉を聞く海果、正面からのカットだったところが横からに変化(直前のカットから連続したシーンに)続く二人の影が見えるカットも同様。*31
- 二人がゆっくりと手をつなぐアクションが追加。*32
- 再び二人の手のアップ、海果の手が少し震えているアクション追加。*33
- 原作だと位置関係が入れ替わっていた、ユウと海果の位置が逆で今までの位置に準じている。*34
B(原作1巻7~8話)
- 「授業ノートの写し持って行ってもらえば~」の遥乃とユウの下りはカット。*35
- 「聞いて欲しいことがあって……」の海果の位置が右から左に変更。*36
- 海果と話す瞬、グローブをはめてから機械を持ち上げるアクションが追加。*37
- 「反論…でき…ません…」の海果の位置が左から右に変更。「ほらな」の言葉と共に瞬が海果のいるシャッターに背を向けるアクションが追加。*38
- 「大型ロボット作成のため勉強中」と語る瞬の向きが左から右に変更。*39
- 「宇宙ぐらい好きに目指せば」の瞬がロボットの腕を撫でるアクションが追加。*40
- シャッターに両手をかける海果、原作だと海果の正面からのカットだったが、アニメでは後ろからのカットに変更。*41
- 「なにこれ…」の瞬のギャグ顔はカット。*42
- 「決闘を、申し込みます…!」の海果の向きが左から右に変更。*43
- 「ち、ちなみに断ったら…」の海果のシーンは原作では横顔だったが正面からのカットに変更。*44
- 走る海果、原作では2コマ目から顔が見えるが、アニメでは3コマ目の部分から見せている。*45
- 「どどどうしよう…」の海果の顔がデフォルメではなくなっている。*46
- 灯台の光を後頭部に受ける海果の向きが右向きから左向きに変更。このあたりは映像的な整合性を取るためだろうか。*47
- 灯台に向かう海果の遠景のカットはなし。*48
- 「ふふふふふーん」と得意げなユウのアホ毛が激しく左右に動いている。*49
- おでこぱしーの海果とユウの立ち位置が逆に。*50
- 「頑張ってロケット作る…から!」の海果の向きが右向きから左向きに変更。*51
- 海果にデコピンするユウのシーンも立ち位置が逆。一連のシーンの位置関係は、ユウ(左)遥乃(右)と、ユウ遥乃(左)海果(右)で固定。*52
- 泣きながら話す海果を左右から二人が見守っているカットが追加*53
- 「忘れるところでした!」との遥乃のシーンは原作では斜めに3人を入れていたが、平面で3人並んだカットになっている。*54
- 鍵を取り出す遥乃「ようこそ私の とっておきの秘密基地へ」のセリフはカット。次回回収かも。*55
C(なし)
- 今回はCパートなし。
まとめ(コメント)
『星屑テレパス』の作品の雰囲気を一気に引き締めにかかってくる、雷門瞬がいよいよ登場。海果・ユウ・遥乃の3人ではどうしても空想的になりがちな夢との向き合い方を現実的な目線からズバっと一刀両断してくる序盤のライバル(?)キャラクターだが……しかし彼女もまた、一人の夢見る少女でもある。
原作を読んだ時、瞬は鋭い目つきもあってか、もっと怖さを感じさせるドスの効いた声のイメージだったのだが、アニメでは思ったよりも可愛らしい声だな、という印象。怖いといっても同時に瞬はかわいいやつなので、そちらを意識した演技プランという感じだろうか。次回も引き続き瞬がメインとなる話、楽しみに思う。
『星テレ』はそこまで原作から逸脱した画面を作らない印象だったが、今回は特にかなり踏襲していた感はある。原作が4コマ漫画の特性として3連続の海果のカットで微細な海果の揺れを表現していたり*56、コマ枠の変化で印象的なコマを強調していたり*57と巧みに緩急をぐいぐいつけて来ているため、原作の絵を踏襲……と言っても正直今回のアニメはちょっと地味だった印象。会話劇として映像のテンポに不満とかは全然ないのだけれど。あと海果と灯台を圧縮した画面で見せて見るダイナミクスも原作のほうがインパクトがあったかと思う。*58恐らく、このカットを入れていたらテンポが映像としては悪くなってしまうのかも……とも思うが、ともかくアニメの方がやっぱりここもちょっと地味な印象があり。
今後原作が更にどんどん表現力に磨きをかけてバンバン暴れていくので、アニメももうちょっと暴れてみてもいいのに、などといち視聴者の私は勝手に思ってしまったりもする……。
アニメで良かったのはユウと海果のベッドの上でのシーン。ここで手の芝居がいくつか追加されていたところが良かった。原作でもちょっと妖しい雰囲気があったのだが(星テレは、しばしばこういう雰囲気を産んでくるところも一つの魅力である)アニメでは二人の距離の近さがより感じられてドキドキした。今回のアイキャッチはその原作7話の扉絵のものだったので、アニメ的にも気合のシーンだったかもしれない。
ところで、配信で大熊先生が、映像と漫画の差異として「4コマはキュって入れたら入っちゃう」というようなことを話されていたのだが、なるほど確かにキュッと入っていそうなコマがアニメでは立ち位置を意識したようなカットになっていた*59
原作ではここでメインで喋る遥乃を手前に持ってきているが、アニメでは中央に配置することでキャラクターのシーン単位での重要性に強弱をつけているのだろう。
こういうところを見比べることができるのが、原作つきアニメの面白いところだよな、と思いながら毎週このメモを仕上げている。
*1:p55,1コマ
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*15:p62,8コマ
*16:p63,1‐6コマ
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*18:p64,1コマ
*19:p64,3コマ
*20:p64,4コマ
*21:p64,8コマ
*22:p57,8コマのもの
*23:原作7話、p65~のシーンに接続
*24:p67,3コマ
*25:p67,4コマ
*26:p68,4コマ
*27:p68,8コマ
*28:p69,1コマ
*29:p69,2コマ
*30:p69,3コマ
*31:p69,5-6コマ
*32:p69,6コマ
*33:p70,2コマ
*34:p70,4コマ
*35:p71,8コマ
*36:p72,2コマ
*37:p74,2コマ
*38:p74,4コマ
*39:p75,2コマ
*40:p76,8コマ
*41:p77,3コマ
*42:p77,8コマ
*43:p78,1コマ
*44:p78,3コマ
*45:p79,1-3コマ
*46:p79,4コマ
*47:p79,5コマ
*48:p79,8コマ
*49:p80,2コマ
*50:p80,4コマ
*51:p80,6コマ
*52:p80~p82
*53:p81,5-8コマ
*54:p82,6コマ
*55:p82,8コマ
*56:p75,6-8コマ
*57:p76,4コマ、p77,1コマ
*58:p79,8コマ
*59:p82,6コマ